Factorは、Israel – Premier Techが乗る登りに特化したレースバイク、新しいFactor O2 VAMを正式に発売した。
すでにユーロバイクの展示で7月10日と予告。さらにツール・ド・フランスでIsrael – Premier Techがプレゼンテーションから乗っていた。
以下で紹介するけど、サイモン・クラークはInstagramで完全に公開。最も目を引くのは、トップチューブの薄さ。
完成車の重量は6.2kgからとなっているが秘密は、フレーム重量と新しいBlack Inc 28//34 ホイールのおかげだ。
Factor 02 VAM
最近のロードバイクは、エアロと軽量を組み合わせるという傾向がある。Factorは、Israel – Premier Techのライダーたちに『どの地形で結果が得られるのか、どう支援できるのか』と尋ねることから始めたという。
メンバーが望んだのは、ペダル、トランスポンダー、ナンバーを備えた、レース仕様で7kg未満のバイク。
以前のO2 VAM に乗るのを妨げているのは何か?と尋ねると、空力と剛性を言っていた。そこで、剛性とエアロ性能をアップしている。
- 剛性 : 前モデルのO2 VAMよりも35%増加、Ostro VAMと同様
- 空力性能 : 時速48km/hで12W向上
軽量化もされており、ペイントされたサイズ54cmのO2 VAMフレームの重量は、新しいシートマストを含めて730g。
前世代のO2 VAMは軽量だったけれど、空力の点ではあまりメリットがなかった。それを改善しているということだ。
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ツール・ド・フランス第9ステージでは、Israel – Premier Techのマイケル・ウッズがピュイ・ド・ドームの登りを制したが、この時にはOstro VAMを使用している。
ここで、Factor O2 VAMを使用していれば、良い宣伝になったのに勿体ない。
特徴のある薄いトップチューブ。これは、段差を乗り越える際のサドルのたわみを制御するために、10mmまで薄くなっている。
これは、フレーム寸法に関する最近改訂された UCI ルールを利用している。
第一に、登りは誰にとってもライドの一部にすぎず、ルートの残りの部分では空力はこれまでと同様に重要。
第二に、プロは登坂速度が非常に速いため、典型的な8%の勾配でも空力が重要な考慮事項となるからだ。
プロライダーにとってこの程度の傾斜では空力的考慮よりも軽量の方が重要になるが、傾斜が急になった場合でも抗力を減らすことで大幅な利益が得られる可能性があると述べている。
Black Inc 28//34 wheelset
Black Inc 28//34 ホイールセットは、新しい O2 VAMとともに発売され、完全なバイク構築の一部として提供されている。
クリンチャーとの互換性を考慮したミニフック設計を特徴としているが、チューブレスタイヤでも最適に動作するように設計されている。
名前が示すように、フロントリムの深さは28mm、リアリムの深さは34mm。 リム内部幅は23mm 、リム外部幅は28mm。
カーボンスポークはオフセット スポーク ベッドを介してリムに接続されており、張力バランスが向上すると主張されている。
ホイールにはBlack Incハブとセラミックベアリングが付属。 ホイールセットの重量は 1,146g。
ホイールセットはアフターマーケットアップグレードとしても入手可能で、価格は£2,900(約52万円)。
Factor O2 VAM モデル
Factor O2 VAMは、完成車とフレーム販売。Black Inc 28//34 ホイールの販売もある。
- Shimano Dura-Ace 9170 Di2 £11,800(約210万円)
- Shimano ULTEGRA 8170 Di2 £9,900(約180万円)
- SRAM Red eTap AXS + Quarq PM £12,200(約220万円)
- SRAM Red eTap AXS £11,800(約210万円)
- SRAM Force eTap AXS + Quarq PM £10,100(約180万円)
- SRAM Force eTap AXS £9,900(約180万円)
- フレームセット £6,300(約110万円)
- フレームセット + Black Inc 28/33 ホイール £8,900(約160万円)
- Black Inc 28/33 ホイール £2,900(約52万円)
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