2024 Zwift academy優勝のルイス・キツキ(Louis Kitzki)が安全について疑問を持ちAlpecin-Deceuninck Development Teamでの活動を終えて引退となった。
Alpecin-Deceuninckでは、Zwift academyの優勝者をチームに無条件で所属させており、2020年にはジェイ・ヴァインと契約。
ジェイ・ヴァインは、2023 ツアー・ダウンアンダー総合優勝、ブエルタで2勝、2024 ブエルタ山岳賞など瞬く間に才能を発揮している。
ルイス・キツキは、21歳のドイツ人。何故、彼がプロ入りのチャンスを棒に振ってまで引退するのかInstagramで説明している。
2件の事故を受けて
この投稿をInstagramで見る
ルイス・キツキの投稿
おそらく自分が想像していたようなキャリアの終わりとは違う…。
最後のレース、ジロ・デッラ・ヴァッレ・ダオスタに参加し、それに伴うサムエレ・プリヴィテラの死により、プロの自転車選手としてのキャリアを終えることにした。
昨年のツアー・オブ・オーストリアで、もう一人のライダーが亡くなった後、私はすでにレースに重大な疑問を抱いて、やめようとしていた。
それでも、私は続け、起こったことを大きく抑圧した。 残念ながら、ツアー・オブ・オーストリアの後、私は一度もレーサーにはなれなかった。
ますます安全性が気になり、レースにますます違和感を感じていた。それは中期的にはトレーニングで頑張ってきたことをレースで再現できなかったということだった。
レースは残念ながら、サイクリングで稼ぎたいなら受け入れないといけない厄介な副作用だった。 レースの楽しさは完全に失われていたし、レースが混乱するほど、過酷に精神的に崩壊した。
残念ながら、心がないと、体は不調に機能するだけ。 ヴァッレ・ダオスタで起きたことは、最終的には自分の決断の確認に過ぎなかった。そして、辞めてからどれだけ元気か分かる。
プロのサイクリストとしての期待に応えられなかったことが悔やまれ、Alpecin-Deceuninckとのコラボはもう終わりに近づいている。 それでも、止めるのは正しい決断だったと確信している。
それでも、チームAlpecin DeceuninckとZwiftによって与えられたチャンスにとても感謝している。
世界一のサイクリストから学ぶことができ、チームの多くの素敵な人たちを知ることができた。 さらに、レースではなかなか見せられない中、トレーナーのフィリップ・ウォールスルベンのおかげで、体質を大幅に改善することができた。
このチームは若いアスリートに対する責任を非常に自覚していると感じ、プレッシャーを感じたことはありません。
私はいつもトレーニングと改善過程をとても楽しんでいた。そしてできれば、将来また時々サイクリングする時間を見つけようと思う。
私のチームメイト、スタッフ全員、フィリップ、サンダー、バート、ジェンズ、ルウックに感謝! 皆さんの幸せを祈って、安全でいてください!
一緒に走っていたライダーが死んでしまうことは受け入れがたいことだ。下りで事故が起こらないことは誰も保証が出来ない。走れなくなり、疑問と恐怖が浮かぶことは誰も避けられない。ジーノ・マーダーがなくなった時にもそうだった。
Lidl – Trekのクイン・シモンズは事故の際、ジーノ・マーダーの後ろを走っていた。彼も2度と走れないと口にしていた。仕事として続けるには心が拒否していては無理だ。
ルイス・キツキの決断を尊重したい。
コメント