2024 ジロ・デ・イタリア第14ステージ　個人タイムトライヤルでフィリッポ・ガンナ危うし!

フラットスプリントをへて、第14ステージでは総合勢が個人タイムトライヤルで足を試される。

注目は、第7ステージのタイムトライヤルでタデイ・ポガチャルに敗れたフィリッポ・ガンナが復讐できるかということだ。

イタリア人のフィリッポ・ガンナとしては、母国でステージ勝利がないのでは面目が立たない。フラットなコースはトップガンナのためにある。

 

第14ステージ    スティリオーネ・デッレ・スティヴィエーレ～デゼンツァノ・デル・ガルダ　31.2km

 

スタートからループしてガルダ湖にゴールする。山岳ポイントはないが、スタートから少し登っている。フィリッポ・ガンナの視察によると結構アップダウンがあると。

 

 

計測地点は2か所。

1. 第1計測　Solferino　7.8km
2. 第2計測　Torre di San Martino　23.2km

 

第14ステージスタート時の4賞ジャージ着用者は

• 総合　タデイ・ポガチャル　UAE Team Emirates
• ポイント賞　ジョナサン・ミラン　Lidl – Trek
• 山岳賞　シモン・ゲシュケ　Cofidis
• 新人賞　アントニオ・ティベッリ　Bahrain Victorious

DNSは

• フィル・バウハウス　Bahrain Victorious　スプリントのチャンスなしと判断して次のレースに向けてリタイヤ

 

ヨセフ・チェルニー　Soudal – Quick Step

序盤のトップタイムを出しそうなのはヨセフ・チェルニー。

 

Arkéa – B&B Hotelsのデビット・デッカーを抜いていく。

 

Arkéa – B&B Hotelsのアラン・リウーを抜いて第1計測の暫定トップに。

 

ヨセフ・チェルニーは、36分58秒。av50.640km/h。当面これが目標タイムとなるか。

 

ダン・フール　Lidl – Trek

第1計測でヨセフ・チェルニーに負けていたけど、第2計測で2秒逆転。最後のゴールでは9秒上回った。35分50秒で暫定トップに。

 

エドアルド・アッフィニ　Team Visma | Lease a Bike

第1計測、第2計測ともエドアルド・アッフィニは暫定トップ。

 

ゴールではダン・フールのタイムを9秒上回る。36分41秒で暫定トップに。ヘルメット効果か。

 

ロレンゾ・ミレジ　Movistar Team

2023世界選手権U23個人タイムトライヤルで優勝。第7ステージの個人タイムトライヤルでは12位。

 

ロレンゾ・ミレジがIntermarché – Wantyのマディス・ミケルスを抜く。

 

第1計測でエドアルド・アッフィニから1秒遅れ。

 

ロレンゾ・ミレジは、エドアルド・アッフィニに2秒届かなかった。暫定2位だ。36分34秒。

 

ジョナサン・ミラン　Lidl – Trek

ポイント賞ジャージのジョナサン・ミランがスタート。すでにステージ3勝。トラック選手なので短距離は良いけど長距離は厳しい。

ゴールは40分34秒。

 

トビアス・フォス　 INEOS Grenadiers

2022世界選手権個人タイムトライヤル優勝のトビアス・フォスがスタート。

 

第1計測10位だったけど、第2計測で27分46秒を出して暫定トップに。

 

トビアス・フォスは、36分28秒でエドアルド・アッフィニを抜いて暫定トップに。

 

フィリッポ・ガンナ　 INEOS Grenadiers

フィリッポ・ガンナのコメント

すでに激しいジロだった。まだそれほど登る必要はなかったが、すでに激しかった。プロトン内にはかなりの緊張感が漂っている。今度はタイムトライアルに焦点を当てる。

私たちはそこでうまくやりたいと思っている。タイムトライアルは思っているほど簡単ではない。常に上がったり下がったりする。幸いなことに、ジロの前にすでに何度もそこを探索した。タイムトライアルの前にももう一度調べてみるつもりだ。そうすれば間違いなく頭の中に残るでしょう。サポーターの皆様のご支援が必要です。

 

フィリッポ・ガンナ登場。イタリアTT王者のジャージだ。

 

イタリア国民の期待を背負ってスタート。

 

Alpecin-Deceuninckのエドワード・プランカールトを抜いていく。

 

第1計測でヨセフ・チェルニーを13秒上回り暫定トップに。9分39秒。

 

現在トップのエドアルド・アッフィニり41秒も速いペース。

 

これはフロントシングルなので、classifiedか。

 

Arkéa – B&B Hotelsのイエンセ・ビエルマンスを抜いていく。

 

第2計測でトビアス・フォスの記録を59秒も上回った。26分47秒。驚異的だ。

 

フィリッポ・ガンナはトビアス・フォスを1分26秒も上回った。35分2秒でav53.435km/h。

 

ゴール後には、トビアス・フォスと並んで談笑。

 

ミッケル・ビョーグ　UAE Team Emirates

U23では3年連続の世界王者の実績のあるミッケル・ビョーグがスタート。

 

第1計測をフィリッポ・ガンナから20秒遅れの暫定3位で通過。

 

ミッケル・ビョーグは、36分30秒。暫定3位に。

 

ルーク・プラップ　Team Jayco AlUla

ルーク・プラップは第1計測を9分56秒で暫定3位。

 

ルーク・プラップはArkéa – B&B Hotelsのアレッサンドロ・ヴェーレを抜いていく。

 

ルーク・プラップは36分20秒で暫定2位に。

 

ジュリアン・アラフリップ　Soudal – Quick Step

ジュリアン・アラフリップがスタート。ゴールタイムは39分40秒。

 

マグナス・シェフィールド　 INEOS Grenadiers

マグナス・シェフィールドがスタート。上位に入ってくるはず。第7ステージの個人タイムトライヤルでは3位。

 

第1計測でフィリッポ・ガンナから5秒遅れの9分44秒の暫定2位。

 

フェリックス・グロスチャートナーを抜いていく。

 

フィリッポ・ガンナと5秒差だったのに13秒まで開いた。

 

あっとカーブで落車。

 

すぐに立ち上がった。

 

しかし、右側のパンツは大きく破れている。フィリッポ・ガンナから1分3秒も遅れた。

 

マグナス・シェフィールドはリスクを負いすぎた。フィリッポ・ガンナから1分35秒も遅れ、暫定7位に。2位が見えていただけに残念。

 

テイメン・アレンスマン　 INEOS Grenadiers

第1計測で9分50秒と暫定3位通過。

 

フィリッポ・ガンナのペースから30秒遅れ。

 

第2計測は27分34秒で暫定3位。

 

 

テイメン・アレンスマンは、36分9秒で暫定2位。これは総合順位をあげてきそうだ。

 

アントニオ・ティベッリ　Bahrain Victorious

アントニオ・ティベッリは、第1計測9分56秒。これは良いタイムだ。

 

第2計測を36分21秒で通過。暫定5位だ。

 

アントニオ・ティベッリのゴールタイムは、36分21秒と良いタイムだ。暫定4位。

 

ベン・オコナー　Decathlon AG2R La Mondiale Team

ベン・オコナーはこのタイムトライヤルでタイムを縮めたい。そして、明日のクイーンステージでの走りにつなげたいところ。

 

第1計測でフィリッポ・ガンナから15秒遅れの暫定5位通過。

 

ベン・オコナーは、暫定5位。36分27秒。

 

ゲラント・トーマス　 INEOS Grenadiers

ゲラント・トーマスはダニエル・マルティネスを抜けるか。

 

ゲラント・トーマスがスタート。

 

スタートから結構登っている。

 

第1計測に向かう。

 

第1計測からフィリッポ・ガンナから11秒遅れの暫定3位通過。これは良いタイムだ。

 

第2計測では27分34秒。暫定3位通過。

 

ゲラント・トーマスはダニエル・マルティネスを36秒上回っている。

 

ゲラント・トーマスはテイメン・アレンスマンに続いて暫定3位。36分16秒。ここまで INEOS Grenadiersが上位3位までを独占だ。

 

これは新型ヘルメットなんだろうけど、目の下に黒い何かがついている。これもエアロに貢献するのだろうか。なんの効果があるんだろう。

 

ダニエル・マルティネス　BORA-hansgrohe

ダニエル・マルティネスがスタート。

 

ダニエル・マルティネスは、ゲラント・トーマスよりも17秒遅い。これは～。

 

なんと第1計測で暫定16位通過。

 

ゴールは36分47秒。総合2位の座をゲラント・トーマスに譲ることになった。次のステージでは15秒の差を追いかける立場となった。

 

タデイ・ポガチャル　UAE Team Emirates

いつものように音楽をきいてアップ。

 

タデイ・ポガチャルはどんなタイムを出してくるか。

 

前半は登りがあるので有利だ。

 

なんとタデイ・ポガチャルは、第1計測でフィリッポ・ガンナを4秒上回った。

 

フィリッポ・ガンナのタイムを2秒上回るペースで走っている。

 

第1計測で負けたフィリッポ・ガンナはタデイ・ポガチャルのタイムを気にする。

 

第2計測では、フィリッポ・ガンナに10秒遅れた。さすが平坦ではフィリッポ・ガンナのパワーにかなわない。

 

残り3.1km。今日はガンナの隣は同じイタリア人のジョナサン・ミランだ。

 

残り500m。二人がタイムに見入る。

 

タデイ・ポガチャルは、35分31秒でガンナに29秒及ばなかった。

 

それでもしっかりと総合勢からはタイム差を奪うことに成功した。

 

この瞬間は、ジョナサン・ミランからフィリッポ・ガンナは祝福を受ける。

 

フィリッポ・ガンナは、イタリアファンの期待に応えた。ジロでは3年ぶり勝利となる。しかも、これがガンナの今シーズン初勝利だ。

 

タデイ・ポガチャルと談笑。それにしてもタデイ・ポガチャルは強い。少しでも登りがあればフィリッポ・ガンナを圧倒してしまうのだから。恐るべき男だ。

 

愛犬からよくやったと撫でられている。

 

リザルト

フィリッポ・ガンナのコメント

このために長く待たなけれはならなかった。今日はとても苦しんだ。ミランにそれを言ったところだ。彼にとっては70秒の努力が必要で、そうすれば勝てるかどうか分かるだろう。

今日自分は2時間も待たなければならなかった。最後には私が勝者だった…はい、それは非常に感動的だった。

自分の国で再び勝つには時間がかかった。長い間待っていたんだ。ここガルダ湖は特別に美しい。

僕にとって第二の故郷に近いんだ。他の選手たちのフィニッシュを見るのもうれしい。明日は激しい1日になるだろう。そのあとはタフな1週間が待っている。

 

4位　 INEOS Grenadiersのゲラント・トーマス

アグレッシブにドライブしようとしたが、少しアグレッシブすぎることもあった。今日はいい感触だった。 残り10～5キロのところで、何かが足りないと感じた。一番早かったが、そこで何かを失ったような気がする。

それから一線を越えようとした。全体的にとてもタフで、前回のタイムトライアルよりも確実に良くなっていた。

最初の中間地点で、彼らはガンナとの差を教えてくれたんだ。最初の中間ポイントだけで、それ以降は教えてくれなかった。ダニエル・マルティネスや他のクラスのライダーたちとタイム差を縮めていることは聞いていた。正直なところ、自分自身と戦い続けようと思っていたんだ。

以前よりアグレッシブなレースをしたいと言ってましたが、今日、自分の言葉を行動に移したいと考えてましたか?

今日は積極的にタイムトライアルに臨もうとした。 1キロ以上走ったところで曲がり角から飛び出しそうになったので、少し強引すぎたかもしれない。とにかくこの時はアドレナリンが高かった。

それからターン数も良くなかった。だから速く走っていたが、常に完全にコントロールできていたわけではない。

 

ステージ6位　Bahrain Victoriousのアントニオ・ティベッリ

はい、今日のタイムトライアルにはとても満足している。 6位で終わったので本当に良かった。今朝はちょっと怖かった。

今日のパフォーマンスは残念なものになるのではないかと少し心配していた。結果を見て、とても満足した。誇りに思うことができる。

日曜日には厳しい山岳ステージが待ってますが。

今でも白いジャージを着ている。テイメン・アレンスマンは私の最初の挑戦者で、明日は非常に厳しい日になるだろう。彼は登りもとても上手だが、明日もとても良い気分になることを願っている。

明日は新たな攻撃が予想されるでしょうか?

確かに今まではほぼ私一人だった。明日はもう少し様子見して、最後の登りで他の人たちが何をしたいのか様子を見たほうがいいかもしれない。明日はとても厳しいよ。

 

 

7位  Decathlon AG2R La Mondiale Teamのベン・オコナー

 

第14ステージ　リザルト

総合

タデイ・ポガチャルのコメント

レムコ・エヴェネプールやジョシュア・ターリングと並んで、今世界で最高のタイムトライアリストのひとりに、遠くまで追い込まれなかったことに満足できる。今日はコースが彼に合っていた。楽しかった。特に最初のほうはテクニカルでアップダウンが激しかった。そこが僕には良かったし、うまくいったよ。

ステージ優勝はできるとは途中思わなかった?

公式中間ポイントだけで、あまりアップデートがなかったんだ。ガンナが2つ目の中間ポイント以降に最大の加速を始めたことは事前に知っていた。第2ポイントで彼に迫っても、勝つのは不可能だとわかっていた。

でも、タイムトライアルには満足している。ガンナに比較的近い位置でゴールできたのだから、良い結果だったと言える。

クラス分けはまだ終わっていない。明日のクイーンステージには余裕を持って臨める。後ろにいるより前にいる方がいいに決まっている。まだ終わったわけじゃない。これからが本当のジロだ。

今日はタイムを稼いでいるけど、本当に厳しい山岳ステージに入ったらどうなるかわからない。僕らには強力なチームがあるし、自信を持って厳しいステージに臨め」。

日曜日のステージで明確なバトルプランはあるの?

我々のプランは非常にシンプルだ。できるだけ多くのチームメイトとともに、できるだけ遠くまで行くこと。クイーンステージだから、おそらくステージ優勝を狙いたい。

最終的にうまくいくかどうかは、逃げ集団と他のチームの動き次第だけど、自分たちのことに集中して、自分たちのレースをしたい。

ポイント賞

山岳賞

新人賞