2023 ブエルタ・ア・エスパーニャ第14ステージ 　こんなことがあるのか!

ツールマレー峠では、ついにヨナス・ヴィンゲコーがアタック。

ツールの時の調子ではないといいながらも、ライバルを寄せ付ける感じは全くなし。Jumbo-Vismaの計画の最高の状態で3人がゴールを支配するという展開に。

セップ・クスは、夢のようなシナリオと言っていたけど、それが実現してしまうのだから凄いチームだ。

レムコが遅れた時点で、最後のゴールを想定できた人もいたのでは。ついにJumbo-Vismaが表彰台を独占するという離れ技が見えてきた。

こうなると、ジロ、ツール、ブエルタと全てのグランツール制覇も見えてくる。これを止める男がすでに戦線を離脱してしまったことは残念でならない。

 

第14ステージ   ソヴテール＝ド＝ベアム～ベアン～ララ・ベラグア156km

 

ピレネーステージの第2弾。ステージの最初の100kmは、まだフランス領内。 最初の超級山岳ウルセール峠は、標高 1,440m。

ウルセール峠を通過した後、ライダーたちはスペインに戻る超級山岳プエルトデ ララウ (14.9km・8%) への登りを開始する。

決戦は、ブエルタ初登場のララ ベラグアのスキー リゾートへの登りとなる。

 

1級山岳　ララ ベラグア

 

最初の6kmは、平均約 8%。最後の3kmでは勾配はなだらかになる。最後はスプリントとなりそうで、そうなると強いのはあの人だけど、逃げグループにステージは譲るかもしれない。

 

1. 超級山岳　ウルセール峠　11.1km・8.7%
2. 超級山岳　プエルトデ ララウ 　14.9km・8%
3. 3級山岳　 プエルトデ ラサ 　3.4km・6.3%
   
4. スプリントポイント　Pierrefitte-Nestalas
5. 1級山岳　ララ ベラグア　9.5km・6.3%

 

スタート前

レムコ・エヴェネプールのコメント

昨日のステージの不調の原因は?

いいえ、まだ実際には説明がありません。完全なオフだったと思う。今は長いシーズンが積み重なっているのかもしれない。 多くの目標に向けてたくさん努力した。ジロまでは3か月、ブエルタまでは3か月だった。それが少し負担になったと思う。

今回のブエルタに向けてモチベーションを維持するのはどれくらい難しいですか？

昨日はとても大変だった。かなりの量の涙を流し、たくさんの疑問を抱いた。しかし、私の周りには良いチームメイトや友人がいて、妻や家族も私をサポートし、励まし続けてくれている。

ステージ優勝のチャンスはまだたくさんあり、それが私たちがチームとともに日々努力していることだ。

 

第14ステージスタート時の4賞ジャージ着用者は

• 総合　セップ・クス　Jumbo-Visma
• ポイント賞　カーデン・グローブス　Alpecin-Deceuninck
• 山岳賞　ヨナス・ヴィンゲコー　Jumbo-Visma
• 新人賞　フアン・アユソー　UAE Team Emirates

DNSはなし

 

オフィシャルスタートから、トーマス・デヘントがスパート。

 

今日は逃げれそうなのでアタック合戦に。

 

えっ、なんだなんだ。レムコが先頭でガシガシ踏んでいるぞ。

 

レムコが先頭で引きまくる!

 

レムコは、まだ6番手にいる。

 

トーマス・デヘントが前で展開。

 

あらっ、レムコが来たぞ。

 

なんと、レムコは声をかけてこいと。

 

レムコは逃げを作りたがっている。

 

これは中々決まらないパターンだ。

 

少しずつ登っているけど、まだ平坦なので逃げは決まらないだろう。

 

スタートから10分間のアベレージは、53km/h。

 

カメラが切り替わると、なんとレムコが逃げている!

1. レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step
2. ネルソン・オリヴィラ　Movistar Team

 

どこまで逃げ続けるか。

 

追走がくるか。

 

まあ、レムコは逃がさないだろう。

 

結構集団を離している。

 

しかし、追走がレムコに追いつく。

 

ゲラント・トーマスもいる。

 

回せ回せと言っているけど、このメンバーでは逃がして貰えないだろう。

 

レムコも先頭をひくけど、集団が来てしまった。

 

ちょっと落ち着いたか。

 

残り135km。これは当分続きそう。

 

UAE Team Emiratesのマルク・ソレルは最後尾で補給中。

 

アレクサンドル・ウラソフも補給中。

 

残り123.8km。ついに集団が割れたか。

 

レムコも入っている。

 

集団から追走がかかっている。

 

レムコは27分も遅れており、集団が気にする必要はない。最もタイムが良いのは、Lidl-Trekのフアン・ロペスの21分13秒遅れ。

 

Jumbo-Vismaのアッティラ・ヴァルテルは最後尾で補給中。集団は落ち着いたようだ。

 

残り102.6km。タイム差は出ないけど、集団は容認している。

 

超級山岳　ウルセール峠　11.1km・8.7%

レムコは先頭で登っている。結局昨日はなんだったのか。

 

レムコの引きに何人が残れるだろうか。すでにタイム差は4分33秒差に。

 

先頭集団にいたAlpecin-Deceuninckのカーデン・グローブスが切れていく。

 

集団先頭にUAE Team Emiratesのマーク・ドノヴァンが上がってきた。

 

レムコに心強いのは、マティア・カッタネオが追いついてきたことだ。

 

ゲラント・トーマスは、メイン集団から脱落している。

 

集団はディラン・ファンバーレが引きだした。逃げていたメンバーを抜いていく。タイム差も3分29秒に。

 

マティア・カッタネオの引きで、先頭は13人となっている。タイム差は3分18秒差に。

 

セップ・クスは集団の3番手で走っている。後ろはプリモッシュ・ログリッチ。

 

フアン・アユソーは、集団の3番手に上がっている。

 

ロマン・バルデが先頭集団の3番手。INEOS Grenadiersのジョナタン・カストロビエホが続いている。

 

総合18位のフアン・ロペス、19位のレムコが入っているけど、集団は追う必要は全くない。

 

頂上手前でレムコがアタック!

 

レムコは先頭で超級山岳を通過。山岳賞を狙うのか?

1. レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step　15ポイント
2. ロマン・バルデ　Team dsm – firmenich　10ポイント

これでレムコ・エヴェネプールは35ポイントとなり、ヨナス・ヴィンゲコーまで1ポイント差と迫った。

 

集団はUAE Team Emiratesが引いて3分46秒差に。

 

レムコはロマン・バルデと共に、後続を53秒も離した。山岳賞にステージ優勝も狙うのか。集団でJumbo-Vismaのヤン・トラトニクが落車したとの情報が。

 

あと3.4kmで超級山岳に。タイム差は52秒。集団まで4分と広がる。

 

超級山岳　プエルトデ ララウ 　14.9km・8%

追走はレムコから1分5秒離されている。

 

レムコとバルデは後続を1分30秒離している。

 

先頭二人は1分9秒差に。

 

メイン集団ではフアン・アユソーが動いている。

 

フアン・アユソーは変わってくれというけど、ログリッチは拒否。

 

フアン・アユソーは攻撃をやめた。先頭はBORA – hansgroheのマキシミリアン・シャフマンに。

 

集団に平和が戻ってくる。Jumbo-Vismaはロベルト・ヘーシンクが牽引役。ヨナス・ヴィンゲコーが続いている。

 

マティア・カッタネオとクリス・ハミルトンが集団に捕まる。

 

マイケル・ストーラーが追走から抜け出している。ただ、1分21秒と離れている。

 

集団のペースが緩み5分27秒と開く。

 

大歓声の中を二人が頂上へ。

 

 

レムコ先頭で通過。

 

マイケル・ストーラーは2分5秒遅れで通過していく。

 

集団は6分4秒差でクリアー。

1. レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step　15ポイント・6秒
2. ロマン・バルデ　Team dsm – firmenich　10ポイント・4秒
3. マイケル・ストーラー　Groupama – FDJ　6ポイント・2秒
4. ジョナタン・カストロビエホ　INEOS Grenadiers　4ポイント
5. レナート・ヴァン・エトヴェルト　Lotto-Dstny　2ポイント
6. フアン・ロペス　Lidl-Trek　1ポイント

 

3級山岳　 プエルトデ ラサ 　3.4km・6.3%

二人はマイケル・ストーラーを2分36秒引き離している。追いつかれることはない。

 

Jumbo-Vismaのロベルト・ヘーシンクに代わって、Bahrain Victoriousが集団牽引に。ここから引く意味は何があるのだろうか。

 

マイケル・ストーラーに二人追いつく。

1. マイケル・ストーラー　Groupama – FDJ
2. ジョナタン・カストロビエホ　INEOS Grenadiers
3. レナート・ヴァン・エトヴェルト　Lotto-Dstny

 

集団先頭はダミアーノ・カルーゾ。

 

レムコ先頭で越えていく。

 

集団はヨナス・ヴィンゲコー先頭で3級山岳をクリアー。

1. レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step　3ポイント
2. ロマン・バルデ　Team dsm – firmenich　2ポイント
3. マイケル・ストーラー　Groupama – FDJ　1ポイント

 

スプリントポイント　Pierrefitte-Nestalas

トップ通過はロマン・バルデ。

 

追走3人がスプリントポイント通過。

1. レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step　20ポイント
2. ロマン・バルデ　Team dsm – firmenich　17ポイント
3. マイケル・ストーラー　Groupama – FDJ　15ポイント
4. レナート・ヴァン・エトヴェルト　Lotto-Dstny　13ポイント
5. ジョナタン・カストロビエホ　INEOS Grenadiers　10ポイント

 

ここまで走れるレムコは一体。昨日は本当に運が悪かったのだろうか。

 

集団はJumbo-Vismaのアッティラ・ヴァルテルが引きだした。

 

1級山岳　ララ ベラグア　9.5km・6.3%

残り10km。集団は8分8秒離れており、二人の勝負となる。

 

Bahrain Victoriousのワウト・プールスがアタックかと思ったらボトルを貰うためだった。

 

集団はJumbo-Vismaのアッティラ・ヴァルテルが引く展開にかわりない。

 

残り4.7km。レムコはずっと先頭を引くいつもパターン。

 

あっと、ロマン・バルデが離れてしまう。それをみたレムコは加速。

 

ロマン・バルデは離されてしまった。

 

ロマン・バルデがついていけない。

 

もう、レムコはゴールに飛び込むだけだ。

 

集団からAstana Qazaqstan Team のダビ・デラクラスがアタック。

 

レムコは残り1kmに。

 

レムコはゴール手前で40km/hで上がっている。

 

レムコはわずか一日で回復。見事な逃げきりでステージ優勝を見せてくれた。単なる調子の悪い日だけだったとしかいいようがない。

 

これでレムコはステージ2勝目に。今シーズンの13勝目でもある。

 

ゴール後に泣き虫レムコとなる。

 

ゴールしたロマン・バルデと抱擁。バルデはいい人だ。ファンから貰ったボトルをレムコにかけていた。

 

Respect 👊#LaVuelta23 pic.twitter.com/13NPD6KzOL

— Soudal Quick-Step Pro Cycling Team (@soudalquickstep) September 9, 2023

 

総合の争いは終わっていないが、ダビ・デラクラス以外はアタックをかけない。

 

結局ダビ・デラクラスと1秒差で総合勢はゴールしている。

 

 

リザルト

 

レムコ・エヴェネプールのコメント

昨夜はあまり眠れなかった。昨日は大変な一日でした。悪い夜を過ごしました。ネガティブな考えが多かった。目が覚めたとき、私は言ったんだ。私はそれをするつもりだ。

このステージを探索したので、上り坂について、それがどれほど大変なことか知っていた。ステージで優勝できてとてもうれしい。

すでに平坦な序盤段階で、レースの先頭で特に活躍してましたね。

フルスロットルだった。気分がよかった。私はいつも逃げるたびにいた。最終的には私だけが先頭に立ったが、後からマティア・カッタネオが合流して猛ペースを上げ、集団はかなり薄くなった。

フアン・ロペスが攻撃したとき、私は反撃してロマン・バルデとともに先制した。 下りでリードを広げた。私たちは一緒によく働いた。

私は登りに取り組み、彼は平地で走ることに同意した。彼が私についてきてくれるかどうかはよくわからなかったが、結局彼は長い間私と一緒にいてくれた。

このブエルタの残りで何に焦点を当てるでしょうか？

山岳ジャージとさらに多くのステージは、今後数日間の素晴らしい目標となる。

 

2位のロマン・バルデのコメント

彼のホイールは最悪だった。かなり苦しんでけいれんを起こし、最後の登りでは完全に空っぽになってしまった。とても良い気分だったが、レムコの方がずっと良かった。

たとえ平地であっても、コーナーを曲がるたびに、私は彼のホイールに追いつくためにスプリントしなければならなかった。彼は信じられないほど速い。

昨日も一緒にグループに参加して、すでにたくさん話した。今日、私たちはお互いにこう言った。ゴールまで走るだけだ。それでどうなるか。今日はメルクス級のレジェンドと出ていた。

私は彼に本当に感謝しており、今日はすべてを捧げたので、誇りに思います。

 

第14ステージリザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞