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2022 ツアー・オブ・アルプス第2ステージ  アルプスの山岳を制したのは?

海外情報
Photo credit: Vin on the move on Visualhunt
この記事は約14分で読めます。

第1ステージで、プロ初勝利をギリギリで成し遂げた、ジェフリー・ブシャール(AG2R Citroën Team)。

ゴール後のインタビューでは、昨年のジロ・デ・イタリア第9ステージを思い出していたと。ゴール手前400mでエガン・ベルナルに抜かれた悔しいステージだった。

今回、勝利を確信したのは、ゴール手前300mだった。まあ、中々勝てるとは思えないですよね。

さて、今日はアルプスのレースで最高地点を極めるステージ。総合は大きく順位が変動する日だ。ゴールはどうなるのか、誰が生き残っているのか注目したい。

 

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第2ステージ   サンマルティーノディカストロッツァ~ラナ 154.1km

第2ステージ photo tourofthealps

 

第1ステージのゴール地点、サンマルティーノディカストロッツァからスタート。

スタート直後、ロッレ峠に向かって20 kmの上り坂がライダーを待っている。これは、2022年のツアー・オブ・アルプスの最高地点となる1.984mまで上がる。

54kmを下り、その後、1級山岳メンドーラ峠に登る。そのあとにも、パッソデッレパレード(12.4km・4.1%)の登りも続いている。

こちらには山岳ポイントはないけど、標高は1,518mまで再び登る。ゴールのラナまでは下りなので、ある程度ライダーも戻ってくるだろう。

それでも、総合勢だけの少数であることは間違いない。ツアー・オブ・アルプスを勝ち取るライダーがある程度見えてくるはずだ。

もしくは、決定的となるかもしれない。

 

  1. 2級山岳 ロッレ峠  20.8km・5.9%
  2. スプリントポイント カヴァレゼ
  3. 1級山岳 メンドーラ峠  15.3km・6.5%

 

スタート前

TIZ-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

総合2位のペッリョ・ビルバオがいるBahrain Victoriousは今日は反撃するかな。

 

2019年に総合優勝したパヴェル・シヴァコフも優勝候補の一人だ。

 

 

クリス・フルームは、昨日は73位でゴール。

 

リーダーはAG2R Citroën Teamのジェフリー・ブシャール。

 

クリス・フルームは後方で、INEOS Grenadiersのリッチー・ポートと話しながらスタート。

 

 ジェフリー・ブシャール先頭でスタート。

 

オフィシャルスタートからアタックが掛かり続ける。

 

11人の逃げ

最初の登りから10人の良いメンバーが離脱。更に、後方からIsrael – Premier Techのカールフレドリク・ハーゲンが追いついて11人の逃げに。

ミゲルアンヘル・ロペスは、調整のために逃げに乗ったのかな?

  1. ハーマン・ペーンシュタイナー Bahrain Victorious
  2. ミゲルアンヘル・ロペス Astana Qazaqstan Team
  3. ワジム・プロンスキー Astana Qazaqstan Team
  4. パヴェル・シヴァコフ INEOS Grenadiers
  5. フェリックス・ガル AG2R Citroën Team
  6. シアン・エイテブルックス BORA-hansgrohe
  7. ヨナタン・カイセド EF Education-EasyPost
  8. マッティオ・バディラッティ Groupama – FDJ
  9. マイケル・ストーラー Groupama – FDJ
  10. カールフレドリク・ハーゲン Israel – Premier Tech
  11. テイメン・アレンスマン Team DSM

 

1級山岳 メンドーラ峠  15.3km・6.5%

メイン集団は、残り55kmですでに25人に。

 

先頭では、カールフレドリク・ハーゲンが切れて9人に。

 

パヴェル・シヴァコフの引きが強い。後ろはミゲルアンヘル・ロペス。

 

ここで、パヴェル・シヴァコフが頂上まで900mでペースアップ。ミゲルアンヘル・ロペスもついていけない。

 

後続を一気に引き離した。

 

最後まで一人で行くつもりなのか?

 

リーダージャージのジェフリー・ブシャールは、すでに集団最後尾に近い。昨日も独走しているので体力的にも持たないのかも。

 

パヴェル・シヴァコフが単独で1級山岳を通過。

 

逃げていたBORA-hansgroheのシアン・エイテブルックが集団に吸収される。先頭とは1分23秒差。

 

下りで3人がパヴェル・シヴァコフを負って、すっ飛んでくる。

 

3人は、パヴェル・シヴァコフに追いついた。

 

ただ、追いついたハーマン・ペーンシュタイナーは、ペッリョ・ビルバオのために先頭から降りていった。これはチームの為だ。

 

先頭は3人となる。

  1. パヴェル・シヴァコフ INEOS Grenadiers
  2. マイケル・ストーラー Groupama – FDJ
  3. テイメン・アレンスマン Team DSM

 

リーダーのジェフリー・ブシャールはしっかりとメイン集団に残っている。

 

パッソデッレパレード 12.km・4.1%

この登りを越えれば、あとは下りだ。メンバー的には、マイケル・ストーラーもいるしパヴェル・シヴァコフの逃げ切りには良いと思うけど。

 

逃げていたEF Education-EasyPostのヨナタン・カイセドも集団に吸収。

 

頂上手前2.5kmでパヴェル・シヴァコフがアタック!

 

マイケル・ストーラーは反応。テイメン・アレンスマンは切れてしまう。

 

先頭は二人となった。

  1. パヴェル・シヴァコフ INEOS Grenadiers
  2. マイケル・ストーラー Groupama – FDJ

 

集団はBahrain Victoriousが引く展開に変わりない。リーダーのジェフリー・ブシャールは後方に。

 

二人は登りを越えた。残り25.3kmでタイム差は57秒に。下りを二人で逃げるのは厳しい。

 

道路幅が広く、カーブも大きいのでタイム差は縮まるばかり。25秒まで集団が迫ってくる。

 

マイケル・ストーラーはやはり、登りは強い。2021ブエルタ・ア・エスパーニャ山岳賞にステージ2勝は伊達じゃない。

 

しかし、残り9.7kmでBahrain Victoriousが引く集団が迫ってくる。

 

二人は捕まってしまった。これで先頭は24人に。

 

ゴールは少し登っているけど、この感じだとスプリントとなりそうだ。

 

こうなると4人メンバーを残しているBahrain Victoriousが有利だ。Team DSMも5人メンバーがいる。

 

ジェフリー・ブシャールは、下りで先頭から切れてしまった。先頭を引いて復帰を試みるが難しい。これはリーダー交代だ。

 

残り1.2kmでBahrain Victoriousが4人でトレインを組んで進む。完璧だ。

 

 

残り700m。

 

残り300mで、ミケル・ランダ先頭でゴールに向かう。

 

ミケル・ランダの後ろからペッリョ・ビルバオが発射!

 

ペッリョ・ビルバオ先頭でゴールに向かう。

 

後ろから、ロマン・バルデとアッティラ・ヴァルテルが迫るが。

 

ペッリョ・ビルバオが、そのままゴール!

後ろでは、リードアウトしたミケル・ランダもガッツボーズだ。Bahrain Victoriousは、逃げにハーマン・ペーンシュタイナーを送り込んでいたが、呼び戻した。

最後まで4人が残っており、スプリントまで完璧にレースを進めた。残りステージをみても逆転するにはペッリョ・ビルバオが大きく崩れない限り総合順位は変わらないかもしれない。

 

こちらはハイライト動画

 

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リザルト

第2ステージ リザルト

ペッリョ・ビルバオのコメント

私たちは、それが最後よりも最初の方が難しいことを知っていた。しかし、ロッレ峠でこんなに大きなアクションが起こるとは思っていなかった。

しかし、チームのすべてのライダーと良いペースで走った。みんな頑張った。結局、小さなグループに4人のライダーがいて、チームメートは私をうまくアシストしてくれた。

チームは多くのエネルギーを浪費したが、まだ3日先に重要な日がある。クラシックのように毎日運転し、一日の利益のために行く。

サイクリングはチームスポーツであり、今日もそれが証明されている。この勝利を得るために、今日はすべてのライダーが必要だった。

チームが私のために働いてくれて良かった。私が彼らのために働くことは確かにあるでしょう、過去にいつもそれをしていた。今までで最高の状態だ。

チームは、逃げグループを率先して追跡していましたね。

私たちが責任を負わなければならなかったのは普通だ。

ジロ・デ・イタリアのマリアローザを考えていますか?

それは夢でしょう。本当に大好きなレースだ。まだ実現していないのは夢だ。しかし、私は規則性が得意なので、簡単ではないと思う。最高の登山家ではなく、最高のタイムトライアルスペシャリストでもない。

ボルタ・ア・カタルーニャのオープニングステージの後に心臓のリズム障害に苦しみ、体調を崩したソンニ・コルブレッリについてどう思ってますか?

どうすればそれに対処できますか?大変な状況だった。しかし、それは人生でも、他のスポーツでも起こる。受け入れるのが難しくショックだった。しかし、人生にはサイクリング以上のものがある。

 

Rnk Rider Team UCI Time
1
 BILBAO Pello
Bahrain – Victorious 20 3:56:05
2
 BARDET Romain
Team DSM 10 ,,
3
 VALTER Attila
Groupama – FDJ 5 ,,
4
 GALL Felix
AG2R Citroën Team   ,,
5
 DUNBAR Eddie
INEOS Grenadiers   ,,
6
 SIVAKOV Pavel
INEOS Grenadiers   ,,
7
 CHAVES Esteban
EF Education-EasyPost   ,,
8
 LANDA Mikel
Bahrain – Victorious   ,,
9
 PORTE Richie
INEOS Grenadiers   ,,
10
 RUBIO Einer Augusto
Movistar Team   ,,
11
 DOMBROWSKI Joe
Astana Qazaqstan Team   ,,
12
 ARENSMAN Thymen
Team DSM   ,,
13
 BUITRAGO Santiago
Bahrain – Victorious   ,,
14
 MARTINEZ Lenny
Groupama – FDJ   ,,
15
 PERNSTEINER Hermann
Bahrain – Victorious   ,,
16
 STORER Michael
Groupama – FDJ   ,,
17
 UIJTDEBROEKS Cian
BORA – hansgrohe   0:34
18
 ARCAS Jorge
Movistar Team   ,,
19
 BOUCHARD Geoffrey
AG2R Citroën Team   ,

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Time
1 2 ▲1
 BILBAO Pello
Bahrain – Victorious   8:08:15
2 3 ▲1
 BARDET Romain
Team DSM   0:06
3 17 ▲14
 VALTER Attila
Groupama – FDJ   0:12
4 5 ▲1
 GALL Felix
AG2R Citroën Team   0:16
5 8 ▲3
 SIVAKOV Pavel
INEOS Grenadiers   ,,
6 7 ▲1
 PORTE Richie
INEOS Grenadiers   ,,
7 15 ▲8
 CHAVES Esteban
EF Education-EasyPost   ,,
8 18 ▲10
 DUNBAR Eddie
INEOS Grenadiers   ,,
9 14 ▲5
 RUBIO Einer Augusto
Movistar Team   ,,
10 11 ▲1
 BUITRAGO Santiago
Bahrain – Victorious   ,,
11 13 ▲2
 ARENSMAN Thymen
Team DSM   ,,
12 9 ▼3
 STORER Michael
Groupama – FDJ   ,,
13 25 ▲12
 LANDA Mikel
Bahrain – Victorious   0:20
14 30 ▲16
 PERNSTEINER Hermann
Bahrain – Victorious   ,,
15 40 ▲25
 DOMBROWSKI Joe
Astana Qazaqstan Team   ,,
16 39 ▲23
 MARTINEZ Lenny
Groupama – FDJ   ,,
17 1 ▼16
 BOUCHARD Geoffrey
AG2R Citroën Team   0:36
18 19 ▲1
 CARTHY Hugh
EF Education-EasyPost   0:55
19 24 ▲5
 ARCAS Jorge
Movistar Team   ,,
20 23 ▲3
 QUINN Sean
EF Education-EasyPost   ,,

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1  
 SIVAKOV Pavel
INEOS Grenadiers 12
2 1 ▼1
 BOUCHARD Geoffrey
AG2R Citroën Team 9
3  
 ARENSMAN Thymen
Team DSM 8
4  
 LÓPEZ Miguel Ángel
Astana Qazaqstan Team 8
5 2 ▼3
 ZWIEHOFF Ben
BORA – hansgrohe 6
6  
 PERNSTEINER Hermann
Bahrain – Victorious 6
7  
 STORER Michael
Groupama – FDJ 4
8  
 BADILATTI Matteo
Groupama – FDJ 4
9 3 ▼6
 BAIS Mattia
Drone Hopper – Androni Giocattoli 3

新人賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 2 ▲1
 BUITRAGO Santiago
Bahrain – Victorious 8:08:31
2 3 ▲1
 ARENSMAN Thymen
Team DSM ,,
3 10 ▲7
 MARTINEZ Lenny
Groupama – FDJ 0:04
4 6 ▲2
 QUINN Sean
EF Education-EasyPost 0:39
5 7 ▲2
 UIJTDEBROEKS Cian
BORA – hansgrohe ,,
6 1 ▼5
 TESFATSION Natnael
Drone Hopper – Androni Giocattoli 4:26
7 9 ▲2
 THOMPSON Reuben
Groupama – FDJ 7:48
8 4 ▼4
 ZANA Filippo
Bardiani-CSF-Faizanè 8:08
9 5 ▼4
 GONZÁLEZ Abner
Movistar Team ,,
10 12 ▲2
 LIPOWITZ Florian
Tirol KTM Cycling Team 8:33

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