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2022 E3 サクソバンククラシック ベルギーの石畳を制したライダーは?

海外情報
Photo credit: Cindy Trossaert on VisualHunt
この記事は約14分で読めます。

フランダースの石畳のクラシックの幕開けとなるE3 サクソバンククラシック。

毎年面白いポスターで宣伝するので楽しみにしてたのだけど今年は普通。冒険してほしいな。

 

今年のポスター Image credit: e3saxobankclassic

 

歴代優勝者は

  • 2021 カスパー・アスグリーン
  • 2019 ゼネク・スティバル
  • 2018 ニキ・テルプストラ
  • 2017 グレッグ・ファンアーヴェルマート
  • 2016 ミハウ・クフィアトコフスキ
  • 2015 ゲラント・トーマス
  • 2014 サガン
  • 2013 シルヴァン・シャバネル
  • 2012 トム・ボーネン
  • 2011 ファビアン・カンチェラーラ

過去22年間で9回、E3の勝者はフランダースを勝ち取っている。フランダースのドレスリハーサルとして、昨年のカスパー・アスグリーンに続く優勝者は誰になるだろう。

 

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ハーレルベーケ~ハーレルベーケ 203.9km

コースマップ photo e3saxobankclassic.bk

 

コースは昨年と同じ。17か所のセクターがライダーをふるいにかける。以下で映像で登りの様子がわかるが石畳のコースは厳しい。しかも200kmもあるし~。

石畳で生き残った少人数のスプリントで決着となるか、独走して逃げ切るライダーが現れるかな。

 

 

17のセクター

  1. Katteberg(6%で750 m、最大11%)フィニッシュまで175 km
  2. La Houppe4.8%で1880 m、最大10%)残り116 km
  3. kanarieberg(7.7%で1050 m、最大14%)残り111 km
  4. Oude Kruisberg(4.8%で800 m、最大9%)残り102 km
  5. Knokteberg(7%で1260 m、最大13%)残り96 km
  6. Hotondberg(4%で1200 m、最大8%)残り92 km
  7. Kortekeer(6.4%で1000 m、最大17%)残り84 km
  8. Taaienberg(6.3%で700 mの丸石、最大16%)残り80 km
  9. Berg ten Stene(1300 m 5.2%、最大9%)残り70 km
  10. Boigneberg(5.2%で1000 m、最大12.3%)残り67km
  11. Eikenberg(6.2%で1250 m、最大10%)残り62 km
  12. Stationsberg(700 mで3.2%、最大10%で丸石)残り57 km
  13. Kapelberg(7.1%で750 m、最大14%)残り45 km
  14. Paterberg(12.9%で400 mの石畳、最大20.3%)残り42 km
  15. Oude Kwaremont(4%で2200 mの石畳、最大11.6%)残り39 km
  16. Karnemelkbeekstraat(4.9%で1530 m、最大.18%)残り31 km
  17. Tiegemberg(5.6%で750 m、最大9%)残り19 km

 

注目されるライダーは

  •  Quick-Step Alpha Vinyl Team カスパー・アスグリーン
  •  Jumbo-Visma ワウト・ファンアールト、ティシュ・ベノート
  •  Lotto Soudal ヴィクトール・カンペナールツ
  •  AG2R Citroën Team グレッグ・ファンアーヴェルマート
  •  Astana Qazaqstan Team ジャンニ・モスコン
  •  Bahrain – Victorious 新城幸也、マテイ・モホリッチ
  •  BORA – hansgrohe ニルス・ポリッツ
  •  EF Education-EasyPost ミケル・ヴァルグレン、シュテファン・ビッセガー
  •  Groupama – FDJ シュテファン・キュング
  •  INEOS Grenadiers ジョナタン・ナルバエス
  •  Israel – Premier Tech セップ・ファンマルク
  •  Team DSM セーアン・クラーウアナスン、ジョン・デゲンコルプ
  •  Trek – Segafredo ジャスパー・ストゥイヴェン、マッズ・ピーダスン
  •  UAE Team Emirates パスカル・アッカーマン
  •  Alpecin-Fenix ドリース・デポンド
  •  TotalEnergies サガン

 

7人の逃げ

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

最初にBORA – hansgroheの二人が逃げていて、それに5人がジョイン。

  1. ブレント・ファンムール (Lotto Soudal)
  2. イエール・ワライス (Cofidis)
  3. ダニエル・オス (TotalEnergies)
  4. PAASSCHENS Mathijs (Bingoal Pauwels Sauces WB)
  5. ラッセノーマン・ハンセン (Uno-X Pro Cycling Team)
  6. ライアン・ミューレン (BORA – hansgrohe)
  7. ルーカス・ペストルベルガー (BORA – hansgrohe)

 

集団から二人が飛び出す。ただ、二人は前に合流出来ず。

  1. トビアス・バイアー Alpecin-Fenix
  2. DE PESTEL Sander Bingoal Pauwels Sauces WB

 

集団では落車が。

  1. イバン・ガルシア (Movistar Team)
  2.  フレデリック・フリソン (Lotto Soudal)
  3.  MARTINELLI Davide (Astana Qazaqstan Team)
  4.  スタン・デウルフ (AG2R Citroën Team)

 

集団はタイム差を与えずに進んでいる。

 

ヴィクトール・カンペナールツは、フロントホイールのスボークが2本くらい折れている。バイク交換して走り出すが、かなり長く止まっていた。これは無駄足になる。

 

Kortekeer(6.4%で1000 m、最大17%)残り84 km

タイム差1分18秒でKortekeerのセクターに先頭は突入。

 

集団からはAlpecin-Fenixのドリース・デポンドがアタック!

 

だが、ドリース・デポンドはJumbo-Vismaが引く集団から逃げれない。

 

スピードのあがったカーブで落車。中々二人共立ち上がれない。

  1.  KOCH Jonas (BORA – hansgrohe)
  2.  RAUGEL Antoine (AG2R Citroën Team)

 

Jumbo-Vismaが先頭に立ってペースアップ!

 

Taaienberg(6.3%で700 mの丸石、最大16%)残り80 km

ここでワウト・ファンアールトが先頭に立つ!

 

先頭が絞られていく。後ろはカスパー・アスグリーンだ。

 

追走はついに強力なメンバーを作り出した。

 

7人は超強力メンバー。

  1. ワウト・ファンアールト Jumbo-Visma
  2. クリス・ラボルト Jumbo-Visma
  3. ティシュ・ベノート Jumbo-Visma
  4. カスパー・アスグリーン Quick-Step Alpha Vinyl Team
  5. マテイ・モホリッチ Bahrain Victorious
  6. シュテファン・キュング Groupama – FDJ
  7.  ジャスパー・ストゥイヴェン Trek-Segafredo

 

メイン集団はINEOS Grenadiersが引く展開に。

 

Berg ten Stene(1300 m 5.2%、最大9%)残り70 km

追走は先頭に追いつき、先頭は11人に。

 

カスパー・アスグリーンはウルフパックから一人だけ乗っている。レース前にもJumbo-Vismaの層の厚さにはかなわないといっていたけど、これは仕方ない。

 

先頭からティッシュ・ベノートがアタック!

これが出来るのがJumbo-Vismaの強みだ。

 

ワウト・ファンアールトは最後尾でゆっくりと走れる。最初から逃げていて残っているのはダニエル・オスだけ。先頭は。8人となった。

 

Boigneberg(5.2%で1000 m、最大12.3%)残り67km

登りになるとワウト・ファンアールトが前に出る。少しずつ全員の足を削っていく。

 

後続もそれほど離れていない。29秒でINEOS Grenadiersが全員で追う。これは一度追いつくかもしれない。

 

後続がバラバラと追いついてきそうだ。

 

後方にINEOS Grenadiersのジョナタン・ナルバエスが追いついている。それでも、かまわずJumbo-Vismaは攻撃を続ける。

 

Stationsberg(700 mで3.2%、最大10%で丸石)残り57 km

カスパー・アスグリーンが先頭で引く。先頭は18人となっていたが、登りで人数が減っている。

 

ワウト・ファンアールト、カスパー・アスグリーン、ビニヤム・ギルマイと続く。

 

おっと、ギルマイがアタックだ。

 

追走がすぐにはいる。まだまだ決定的にはならない。

 

先頭は16人に。

 

少し緩むと、Jumbo-Vismaが波状攻撃をかける。後続は1分離れた。

 

INEOS Grenadiersは、ジョナタン・ナルバエスとディラン・ファンバーレの二人。Jumbo-Vismaは、マイク・テウニッセンも追いついて4人いる。圧倒的に有利だ。

 

Kapelberg(7.1%で750 m、最大14%)残り45 km

ここでシャッフルがあるかな。

 

ウルフパックは、フロリアン・セネシャルとカスパー・アスグリーンの二人だけ。フロリアン・セネシャルがペースを上げるが平地では離れない。

 

フロリアン・セネシャルはチームカーを呼んでいる。メカトラか?

 

Paterberg(12.9%で400 mの石畳、最大20.3%)残り42 km

ワウト・ファンアールトが先頭でペースを上げる。

 

石畳のない部分を選んで二人が抜け出した。

 

 

クリストフ・ラポルトとワウト・ファンアールトが完全に抜け出して、後ろは見えない状態に。

 

残り41kmあるが、二人で行くのか?

 

後続が上手く回らない。カスパー・アスグリーンを先頭交代させないように、マイク・テウニッセンが邪魔している。

 

Oude Kwaremont(4%で2200 mの石畳、最大11.6%)残り39 km

二人は27秒までタイム差を開いてオウデクワレモントに。

 

大歓声の中二人は進む。

 

追走からジャスパー・ストゥイヴェン(Trek-Segafredo)が遅れる。

 

追走からGroupama – FDJのヴァランタン・マデュアスがアタック!

 

追走は8人に絞られそうだ。Groupama – FDJはシュテファン・キュングとヴァランタン・マデュアスの二人。

 

後ろも強力なので、タイムは開かない。21秒差だ。

 

二人はじわりとタイム差を広げる。残り32.1kmで26秒差に。

 

Karnemelkbeekstraat(4.9%で1530 m、最大.18%)残り31 km

一度は登りで遅れたティッシュ・ベノートは追いついている。タイム差は31秒まで広がった。

 

ワウト・ファンアールトが登りを引く。36秒まで開いたが、もう少し開かないと二人で逃げるのは難しいかも。

 

マテイ・モホリッチがアタックするとティシュ・ベノートが張り付く。これが強いチームの強みだ。

 

二人は、80km/hというスビードで後続を引き離す!

 

じわじわ広がっているのだけど、追う気があるのか?

 

残り24.8kmでタイム差は59秒まで広がる。何故、二人いるチームは捨て身で引かないのだろう。

 

石畳でも二人のペースは衰えることはない。決まったな。

 

Tiegemberg(5.6%で750 m、最大9%)残り19 km

残り20kmを切る。ここからゴールまで二人で逃げ続ける。

 

地元のサイクリストが並走。速いなあ~。

 

ミラノ~サンレモをとったマテイ・モホリッチ。TTスペシャリストのシュテファン・キュング。

ディフェンディグチャンピオンのカスパー・アスグリーンを持ってしても、ワウト・ファンアールトとクリストフ・ラポルトのコンビにかなわない。

 

残り4.7km。タイム差は2分近くに開く。どれだけ強いのか?

 

後続は表彰台を巡る争いだ。

 

二人はゴール前から手を取りあって一緒にゴール。

 

いや~、最高の瞬間でしょうね。見事すぎる勝利だ。ペテルベルグから抜け出して、ゴールまで二人で逃げ切るとは。

二人が揃ってゴールするのは、パリ~ニース第1ステージでプリモッシュ・ログリッチと3人でゴールして以来。今シーズン2度目だ。

 

Jumbo-Vismaは、スタート直後に、トッシュ・ファンデルサンドを落車で失っていた。それでも、クリストフ・ラポルト、マイク・テウニッセン、ティシュ・ベノートがいるメンバーは強力すぎた。

ワウト・ファンアールトはこれで3勝目。ロンド・ファン・フラーンデレンに向けて調子の良さを再確認した形か。

 

こちらはハイライト動画

 

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リザルト

ワウト・ファンアールトのコメント

私には勝利についての言葉がありません。最初はトッシュ・ファンデルサンドを失ったが、どこが最前線にいるのかを知っており、常に優位に立っていた。

素晴らしくプレーした。決勝戦で、クリストフと私を完全に設定してくれたチームメイトに感謝しなければならない。

クリストフが私に勝利を与えてくれたので、私もクリストフに感謝しなければいけない。フランダースでこの素晴らしいクラシックを勝ち取るのは大きな意味がある。

あなたと、ラポルトのどちらがゴールを越えるのかについて疑問はありましたか?

いいえ、誰が勝つべきかについては話し合いませんでした。まだまだたくさんのゲームがある。

それは間違いなく、多くのライバルがいるという、より困難な状況につながるでしょう。ラポルトや他の誰かもチャンスを手に入れようとしている。

フライトが確立されるまでに非常に長い時間がかかった。そして、主要なグループが去ったとき、私たちと一緒にすべての強い男がいた。

彼らにあまりリードを与えないように、プロトンで速く走らなければならなかった。いつものようにE3で、それは100kmの決勝戦だった。それは犠牲を伴なう。250キロの記念碑のように難しいこともある。

 

来週の日曜日には、プログラムにそのような記念碑、フランダースのツアーがあります。

オムループの後、彼らは誰もダブルオムループ~ロンドをやったことがないと言ったが、E3ではそれは違うと思う。

リストを信じることができれば、信じたい。これは素晴らしい出発点だ。一方で、来週は強い男もいるだろう。

 

ワウト・ファンアールトは、マチュー・ファンデルプールを指して言っている。同じ日に二人が勝利するのだから当然だ。

 

Rnk Rider Team UCI Time
1
 VAN AERT Wout
Jumbo-Visma 400 4:36:19
2
 LAPORTE Christophe
Jumbo-Visma 320 ,,
3
 KÜNG Stefan
Groupama – FDJ 260 1:35
4
 GIRMAY HAILU Biniam
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 220 ,,
5
 MOHORIČ Matej
Bahrain – Victorious 180 ,,
6
 MADOUAS Valentin
Groupama – FDJ 140 ,,
7
 NARVÁEZ Jhonatan
INEOS Grenadiers 120 ,,
8
 BENOOT Tiesj
Jumbo-Visma 100 ,,
9
 VAN BAARLE Dylan
INEOS Grenadiers 80 ,,
10
 ASGREEN Kasper
Quick-Step Alpha Vinyl Team 68 ,,
11
 TURGIS Anthony
TotalEnergies 56 3:29
12
 TILLER Rasmus
Uno-X Pro Cycling Team 48 ,,
13
 TEUNISSEN Mike
Jumbo-Visma 40 ,,
14
 GOGL Michael
Alpecin-Fenix 32 ,,
15
 STUYVEN Jasper
Trek – Segafredo 28 ,,

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