アムステルゴールドレースは、1966年から始まり今年で56回目を迎える。
フレッシュ・ワロンヌ、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュとあわせてアルデンヌクラシックと呼ばれる。
アムステルゴールドというのはメインスポンサーのアムステルビールのブランド名。サポートカーにはしっかりと、アムステルビールの名前が入っている。
公式サイトにアクセスすると、誕生日を入力して18歳以上でないと入れない。公式サイトではオンランインで酒を売ってあるからでしょうね。
過去の優勝者
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2021 ワウト・ファンアールト
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2019 マチュー・ファンデルプール
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2018 ミケル・ヴァルグレン
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2017 フィリップ・ジルベール
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2016 エンリコ・ガスパロット
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2015 ミハウ・クフィアトコフスキ
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2014 フィリップ・ジルベール
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2013 ロマン・クロイツィガー
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2012 エンリコ・ガスパロット
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2011 フィリップ・ジルベール
マーストリヒト~ファルケンブルフ 254.1km
昨年は、コロナのために17kmのクローズドコースだったけれど、今年は観客を入れてのフルコース。
コースは3つの大きなループを走る。プロトンは合計で4回、フニッシュラインを通過する。
実に、33か所の登りがちりばめられている。これを最後までこなしてゴールに向かわないといけない。
- Slingerberg (1 km・5,3%) 残り245 km
- Adsteeg (1 km・2,3%) 残り240 km
- Lange Raarberg (1,4 km・3,8%) 残り232 km
- Bergseweg (2,5 km・3,3%) 残り216 km
- Sibbergrubbe (1,8 km・4%) 残り205 km
- Cauberg (0,8 km・6,6%) 残り200 km
- Geulhemmerberg (0,7 km・6,6%) 残り196 km
- Wolfsberg (0,9 km・3,4%) 残り 178 km
- Loorberg (1,4 km・5,3%) 残り175 km
- Schweibergerweg (2,3 km ・4,6%) 残り 163 km
- Camerig (3,7 km・4,2%) 残り 155 km
- Drielandenpunt (3 km・3,8%) 残り 143 km
- Gemmenich (0,9 km・6%) 残り 140 km
- Vijlenerbos (1,4 km・5,5%) 残り 133 km
- Erperheide (2,4 km・4,7%) 残り 128 km
- Gulperberg (0,5 km・9,8%) 残り 119 km
- Plettenberg (1 km・3,5%) 残り 115 km
- Eyserweg (2 km・4,6%) 残り 113 km
- St. Remigiusstraat (1,4 km・5,2%) 残り 109 km
- Vrakelberg (0,5 km・7,6%) 残り104 km
- Sibbergrubbe (1,8 km・4%) 残り 96 km
- Cauberg (0,8 km・6,6%) 残り 91 km
- Geulhemmerberg (0,7 km ・6,6%) 残り 87 km
- Bemelerberg (1 km・ 4,4%) 残り 74 km
- Loorberg (1,4 km・ 5,3%) 残り59 km
- Gulperbergweg (0,9 km・5,5%) 残り51 km
- Kruisberg (0,7 km・7,3%) 残り 44 km
- Eyserbosweg (1,1 km aan 7,6%) 残り 42 km
- Fromberg (1,7 km・3,8%) 残り38 km
- Keutenberg (1,6 km・5,2%) 残り34 km
- Cauberg (0,8 km・6,6%) 残り 24 km
- Geulhemmerberg (0,7 km・6,6%) 残り19 km
- Bemelerberg (1 km・4,4%) 残り7 km
注目されるライダーは
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Jumbo-Visma トム・デュムラン、ティシュ・ベノート
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Quick-Step Alpha Vinyl Team カスパー・アスグリーン
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INEOS Grenadiers トム・ピドコック、ディラン・ファンバーレ
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BORA – hansgrohe イーデ・シュリング
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Lotto Soudal フィリップ・ジルベール、ヴィクトール・カンペナールツ、ティム・ウェレンス
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Trek – Segafredo エドワード・トゥーンス
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EF Education-EasyPost ミケル・ヴァルグレン
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Bahrain – Victorious ジャック・ヘイグ、ディラン・トゥーンス、マテイ・モホリッチ
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Cofidis ブライアン・コカール
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Team DSM セーアン・クラーウアナスン、ジョン・デゲンコルプ
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Movistar Team イバン・ガルシア、アレクサンデル・アランブル
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Astana Qazaqstan Team サムエーレ・バティステッラ
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Groupama – FDJ シュテファン・キュング
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Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux ヤン・バークランツ、タコ・ファンデルホールン
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AG2R Citroën Team ブノワ・コヌフロワ
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UAE Team Emirates マルク・ヒルシ、マッテオ・トレンティン、ファン・アユソー
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Team BikeExchange – Jayco マイケル・マシューズ
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Israel – Premier Tech ヤコブ・フルサン、ダリル・インピー
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Alpecin-Fenix マチュー・ファンデルプール
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Team Arkéa Samsic ワレン・バルギル
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TotalEnergies ニキ・テルプストラ、アントニー・テュルジス
スタート前
大本命と言って良いかも。永遠のライバルのワウト・ファンアールトもいないし、地元オランダだし。
スタートは8℃だけど、良い天気。
6人の逃げ
6人が早くから離脱した。
- イーデ・シュリング BORA – hansgrohe
- エミルス・リエピンス Trek-Segafredo
- オウィエン・ドゥール EF Education-EasyPost
- ヨハン・ヤコブス Movistar Team
- ヴァンポウク・アーロン Sport Vlaanderen – Baloise
- ルカ・ラステッリ Bardiani-CSF-Faizanè
残り73kmでAlpecin-Fenixが全員で先頭を引いている。
先頭には、残り96kmでアタックをかけた、ヴィクトール・カンペナールツと、ネイサン・ファンフーイドンクが合流している。
残り72.4kmで、まだ大集団だ。レースはこれからと言った感じか。
ヴィクトール・カンペナールツは、後続に追いつかれる前にアタックをかけるつもりではないかな。後方で足をためているような。
集団先頭には、INEOS Grenadiers、UAE Team Emirates、Quick-Step Alpha Vinyl Teamが上がってくる。少し、追走ペースは緩んでいる。
Jumbo-Vismaのネイサン・ファンフーイドンクが先頭にジョインしたのは、集団コントロールをしなくて済むようにするためだろう。
または、追走で乗ってくるティシュ・ベノートのためか。
Loorberg (1,4 km・ 5,3%) 残り59 km
まだ、静かと言った感じか。タイム差は1分36秒まで開く。
あら~、ヴィクトール・カンペナールツは登りで切れてしまった。コンデションが良くないようだ。
イーデ・シュリングが先頭交代を合図をだしても、交代できない。
ヴィクトール・カンペナールツは、イーデ・シュリングとの先頭交代もあまり出来ない。
あれ、Intermarché – Wanty – Gobert Matériauxの逃げ屋、タコ・ファンデルホールンも集団から切れている。
先頭は5人に。
- エミルス・リエピンス Trek-Segafredo
- オウィエン・ドゥール EF Education-EasyPost
- ヨハン・ヤコブス Movistar Team
- ネイサン・ファンフーイドンク Jumbo-Visma
- ヴァンポウク・アーロン Sport Vlaanderen – Baloise
Gulperbergweg (0,9 km・5,5%) 残り51 km
ネイサン・ファンフーイドンクが登りでベースを上げる。
エミルス・リエピンス(Trek-Segafredo)が切れていく。
集団からティム・ウェレンスとティシュ・ベノートがアタック!
二人の危険な逃げは集団が吸収。集団も38秒しか離れていない。どこで動きが出るのか?
ネイサン・ファンフーイドンクが先頭を走っていて、カーブでおかしな動きを。曲がり切れずに、ブレーキをかけてなんとか車の前で止まる。
いや、当たっている。これでネイサン・ファンフーイドンクは一時遅れてしまう。
Kruisberg (0,7 km・7,3%) 残り 44 km
INEOS Grenadiersのベン・ターナーが先頭でペースを上げる。
先頭まで16秒。
。
逃げは次々に吸収されていく。ネイサン・ファンフーイドンクが先頭になった。
ネイサン・ファンフーイドンクも吸収。これで振り出しだ。
INEOS Grenadiersは4人で先頭を引く。マチュー・ファンデルプールは、10番手当たり。
バイクに前に行けと、手を出すベン・ターナー。あなたが速すぎる。
INEOS Grenadiersのベン・ターナーがずっと先頭を引き倒している。
Keutenberg (1,6 km・5,2%) 残り34 km
ミハウ・クフィアトコフスキが攻撃。一気に集団を引きのばす!
登りで人数が絞られていく。
さあ、ティシュ・ベノートのアタックで戦闘開始だ。
マチュー・ファンデルプールは、少し遅れているぞ。どうした?
先頭がバラバラになる。
先頭は11人になった。
- ティシュ・ベノート Jumbo-Visma
- マチュー・ファンデルプール Alpecin-Fenix
- カスパー・アスグリーン Quick-Step Alpha Vinyl Team
- トム・ピドコック INEOS Grenadiers
- ミハウ・クフィアトコフスキ INEOS Grenadiers
- アレクサンダー・カンプ Trek-Segafredo
- シュテファン・キュング Groupama – FDJ
- ブノワ・コヌフロワ AG2R Citroën Team
- マイケル・マシューズ Team BikeExchange – Jayco
- ディラン・トゥーンス Bahrain Victorious
- マルク・ヒルシ UAE Team Emirates
すぐに9人は25秒のタイム差をつける。これで決まりかな。
追走には、抑えがいるので回らないだろう。マテイ・モホリッチ、クリストフ・ラボルト、ティム・ウェレンス、ディラン・ファンバーレが取り残されている。
いや、ティム・ウェレンスは諦めない。
Cauberg (0,8 km・6,6%) 残り 24 km
マルク・ヒルシがペースを上げる。
カスパー・アスグリーンが捕まえる。
シュテファン・キュングもベースを作る。
トム・ピドコックが先頭でペースを上げる。
今日のマチュー・ファンデルプールは登りが良くない。調子がよくないようだ。
INEOS Grenadiersは二人いるので有利だ。
ここでフニッシュラインから、ミハウ・クフィアトコフスキが仕掛ける。
後続は、トム・ピドコックが控えており見送り状態だ。
誰も追わない。いや、ピドコックが追わせないと言った感じか。二人先頭にいるのでやりやすい。
Geulhemmerberg (0,7 km・6,6%) 残り19 km
ここでブノワ・コヌフロワがアタック!
すぐにミハウ・クフィアトコフスキに追いつきそうだ。
マチュー・ファンデルプールはやはり、イマイチだ。
ここでトム・ピドコックがアタック!
先頭二人は後方を確認する。
少し前にでた、ディラン・トゥーンスとトム・ビドコックは集団に吸収。二人が前を走る展開に。
二人は22秒を稼ぎだす。ミハウ・クフィアトコフスキは、後ろにトム・ピドコックがいるので、ほとんど引かなくて良い。
残り10.3kmでタイム差は27秒と広がる。追走からアタックがかからないならば逃げ切りもありだ。
Bemelerberg (1 km・4,4%) 残り7 km
タイム差は34秒に。これは二人の勝負となるか。そうなると、断然ミハウ・クフィアトコフスキが足を使ってないので有利だ。
カスパー・アスグリーンが合図を出しても、マチューは変わらない。
追走は、スプリントに強いマチューとマイケル・マシューズを連れて先頭に追いつきたくはない。トム・ピドコックは抑えにまわるし、追いつくのは難しい。
5.5kmで22秒差。追いつけばスプリントだ。
ティシュ・ベノートとディラン・トゥーンスが仕掛ける。
残り2.2kmで20秒。これは逃げ切りだ。
ティシュ・ベノートとディラン・トゥーンスは、カスパー・アスグリーンの引きでつかまってしまう。ここで更にアタックをかけて追走しないと。
さらに、トム・ピドコックが前にでてゆっくりと走る。
ここでマチュー・ファンデルプールが再度アタック!
少しギャップをあけるのだけど。
だが、これが続かない。今日のマチュー・ファンデルプールは調子がイマイチだ。
カスパー・アスグリーンも前に出ても頑張らない。追いついても、自分がスプリントで勝てる可能性は低いと考えている。
残り1.2kmで13秒。これはゴール前で牽制する時間もある。
マチュー・ファンデルプールが最後のスパート。でも、続かない。すぐに足を止める。2019年に優勝した時のようなスーパーな走りは見られそうもない。
残り700mを越えて後ろが見えない。
二人の勝負だ。
残り300mを切ってブノワ・コヌフロワ先頭でスプリント開始。
ブノワ・コヌフロワが長く引く。
さあ、ミハウ・クフィアトコフスキがまくりに入る!
二人がハンドルを投げた~!
勝ったのはどっちだ?
ゴール後に、ブノワ・コヌフロワが雄たけびを上げる!
これは勝ったのか?
いや~、写真判定ではミハウ・クフィアトコフスキが先にゴールラインを越えている~。
今度は一転してミハウ・クフィアトコフスキが喜ぶ番に~。
ここ2年勝ち星のなかった、ミハウ・クフィアトコフスキはようやく勝てたという感じか。まあ、アシストに徹しているので、勝に恵まれることもない。
実に2020年ツール・ド・フランス第18ステージでリチャル・カラパスと並んでゴールして以来の勝利だ。
やはり、先頭にトム・ピドコックと二人で入っていたのが効いている。
リザルト
ミハウ・クフィアトコフスキのコメント
最初はとてもがっかりした。私にとっては勝つことがすべてだったからだ。
背後にあるグループにトム・ピドコックがいるので、私は完全に頼りにされた。ブノワ・コヌフロワは前もってほとんどの仕事をした。
それが勝つために良い状況であることを知っていた。トムも私たちの後ろにいて、それはさまざまな方法で行うことができる。
したがって、違いを大きくするのは私次第ではなかった。
写真判定で結果が変わりましたね。
昨年のトムとの状況から学んだのだが、本当に結果を待たなければならない。だから私はまだそれを信じることができなかった。
たぶん、彼ら(陪審員編)は、私が勝った、後で戻ってくるだろう。
最後の決勝戦はどうでしたか?
それは本当に大変だった。それは厳しいレースであり、本当に厳しい決勝戦でした。勝てるとは思っていたが、特に最後の50メートルは非常に難しかった。
私がスプリントで一緒に来たときでさえ、コヌフロワは加速し続けた。しかし、私は勝つためにここに来ただけだ。
このレースが大好きなので、ここで優勝できてうれしい。今年はコロナ、インフルエンザ、病気などの悪い瞬間がたくさんあった。
予定していたプログラムを長く続けることができなかった…そして今、アムステルゴールドレースで優勝した。
2015年にもレインボージャージで優勝しましたね。
遅かれ早かれ勝利が来るので、私は辛抱強くなければならないことを自分自身に証明した。家族が病気になり、トレーニングができなくなったため、シーズンの始まりはとても大変だった。戻るのは大変でしたが、今ここにいる。
Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
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1 |
KWIATKOWSKI Michał
|
INEOS Grenadiers | 500 | 6:01:19 |
2 |
COSNEFROY Benoît
|
AG2R Citroën Team | 400 | ,, |
3 |
BENOOT Tiesj
|
Jumbo-Visma | 325 | 0:10 |
4 |
VAN DER POEL Mathieu
|
Alpecin-Fenix | 275 | 0:20 |
5 |
KAMP Alexander
|
Trek – Segafredo | 225 | ,, |
6 |
ASGREEN Kasper
|
Quick-Step Alpha Vinyl Team | 175 | ,, |
7 |
MATTHEWS Michael
|
Team BikeExchange – Jayco | 150 | ,, |
8 |
KÜNG Stefan
|
Groupama – FDJ | 125 | ,, |
9 |
HIRSCHI Marc
|
UAE Team Emirates | 100 | ,, |
10 |
TEUNS Dylan
|
Bahrain – Victorious | 85 | ,, |
11 |
PIDCOCK Thomas
|
INEOS Grenadiers | 70 | ,, |
12 |
TRATNIK Jan
|
Bahrain – Victorious | 60 | 0:29 |
13 |
MOHORIČ Matej
|
Bahrain – Victorious | 50 | 1:42 |
14 |
MADOUAS Valentin
|
Groupama – FDJ | 40 | 1:43 |
15 |
VALGREN Michael
|
EF Education-EasyPost | 35 | ,, |
16 |
FUGLSANG Jakob
|
Israel – Premier Tech | 30 | ,, |
17 |
TRENTIN Matteo
|
UAE Team Emirates | 30 | 1:50 |
18 |
PACHER Quentin
|
Groupama – FDJ | 30 | ,, |
19 |
ARANBURU Alex
|
Movistar Team | 30 | ,, |
20 |
WELLENS Tim
|
Lotto Soudal | 30 | ,, |
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