なんと、ジロ・デ・イタリア最強と思われていたカレブ・ユアンに続き、もう一人の有力スプリンターもジロを去ることが発表された。
それは第2ステージてスプリント勝利したティム・メルリエ(Alpecin-Fenix)。
カレブ・ユアンがいなくなったことで、残りのスプリンターステージで更に勝利をあげると思われていたのだけど。
初めてのジロ
Tim Merlier has been struggling with stomach problems and fatigue and returns home after an amazing ten days at the @giroditalia.
Thank you for (y)our first ever Grand Tour stage victory, @MerlierTim! Thank you for some incredible moments of joy! 🇮🇹 #Giro pic.twitter.com/qNFrcgr6re
— Alpecin-Fenix Cycling Team (@AlpecinFenix) May 18, 2021
ティム・メルリエは、現役のシクロクロス選手。ジロ・デ・イタリアに出場するのは初めてだし、そもそも10日も連続でレースをしたことなどもない。
ティム・メルリエは、胃の問題と倦怠感のためにジロを去ることになった。ここまで、スプリンターステージ以外は、全て最後尾に近いあたりでゴールしている。
逆にスプリンターステージでは、第2ステージで優勝。第5ステージでは、チェーンが外れてしまい12位。第7ステージでは3位となる。
だが、期待された第10ステージではサガン率いるBORAのチーム攻撃によって4級山岳で遅れてしまい、10分遅れでゴールしている。
このまま続けても、勝利のために全力疾走出来ないのでツール・ド・フランスに備えてジロを去ることになった。
こうなると、残りのステージで勝利を狙うスプリンターにとっては勝てる確率が高くなったと言える。カレブ・ユアンにティム・メルリエもいなければ誰が最強となるのか?
ジロのスプリンターの争いも面白くなりそうだ。ジロはステージ優勝だと50ポイントあるが、中間スプリントポイントの比率は低い。
マリア・チクラミーノを獲得するにはステージ優勝をあげるしかない。
ティム・メルリエはツール・ド・フランスへ
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ティム・メルリエは、ステージ勝利にポイント賞ジャージも着用。最初のジロとしては大成功だったと言える。
ここでグランドツアーのデビューができたことを誇りに思い、光栄に思う。
このジロ・デ・イタリアは、私自身にとってもAlpecin-Fenixにとっても忘れられない冒険だった。
ステージ優勝を目指してここに来た。そのため、その目標を達成できたこと、そしてその後もステージ優勝を目指して戦い続けたことを大変嬉しく思う。
象徴的なマリア・チクラミーノを5日間着用できたことは、大きな名誉であり、大きなモチベーションとなった。私はこれから11日間、家からチームをサポートします!
ティム・メルリエは、ツール・ド・フランスでマチュー・ファンデルプール、ジャスパー・フィリップセンと共にスプリント勝利を目指す。
ただ、3人とも勝利が狙えるので誰をスプリントではエースにするのか問題となりそうだ。これまでのレースだと、マチュー・ファンデルプールがティム・メルリエをアシストしていたけど。
まあ、これはツールの楽しみにしておこう。
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