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2021オーベレルエイセ 世界選手権のコースをたどるレースが火事で中断 その後奇跡が!

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Photo credit: Konstantin's Europe and more on VisualHunt
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ベルギーのワンデイレース、オーベレルエイセは、大幅に変更されたコースで開催される。

このレースはワールドカップのドレスリハーサルと見なされているため、多くの有名人がオーベレルエイセに集まっている。

世界チャンピオンのジュリアン・アラフィリップ、レムコ・エヴェネプール、フィリップ・ジルベール、カレブ・ユアン、マルク・ヒルシなど、世界選手権ロードを取りたいと思うライダーが集結だ。

 

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オーベレルエイセ~オーベレルエイセ 192km

コースマップ photo procyclingstats

 

最初に20kmのローカルラップを3周。その後、今年の世界選手権で使われる、短く急な上り坂が含まれるコースを走る。

これも3周回。石畳の登り坂もあるのでベルギークラシックそのものだ。

 

逃げは9人

スタートではジュリアン・アラフィリップ、ティム・ウェレンス、フィリップ・ジルベール、レムコ・エヴェネプールが先頭に並ぶ。

 

 

最初にダミアン・ゴダン(Team TotalEnergies)、アーロン・ヴァン・プッケ(Sport Vlaanderen–Baloise)、ジョナス・アイバーズビー・ヒビデバーグ(Team Uno-X)が逃げていた。

それに、スタートから56kmで後ろから6人が追いついてくる。

 

逃げているのは9人。いづれもプロチームのメンバー。

  1. ダミアン・ゴダン(Team TotalEnergies)
  2. アーロン・ヴァン・プッケ(Sport Vlaanderen–Baloise)
  3. ジョナス・アイバーズビー・ヒビデバーグ(Team Uno-X)
  4. Michael Garrison(Hagens Berman Axeon)
  5. Niels van Ekeren(Metec-Solarwatt)
  6. Oliver Wood(Canyon dhb Sungod)
  7. Gianni Marchand(Tarteletto–Isorex)
  8. Iver Skaarseth(Team Uno -X)
  9. Veljko Stojnic(ViniZabù)

 

集団は、Deceuninck-Quick-Stepが引く。メンバーは

  1. ジュリアン・アラフィリップ
  2. カスバー・アスグリーン
  3. ドリス・デヴェナインス
  4. レムコ・エヴェネプール
  5. ミッケルフレーリク・ホノレ
  6. イーリョ・ケイセ
  7. ピーター・セリー

 

お馴染みの石畳の登りを集団はこなす。

 

飛び出していた、VAN EKEREN Niels(Metec – Solarwatt p/b Mantel)が捕まる。もう誰も逃がさない。

 

 

集団は大きな周回の2周目に入る。

 

残り107kmで1分45秒と全くタイム差は開かせてくれない。まあ、当たり前だ。

 

ウルフパックとロットで先頭を固める。

 

Moskesstraatの石畳の登り。500mだけど、平均勾配9..2%に最大勾配は頂上手前で14.9%にもなる。石畳で登りなんて、走れたもんじゃないでしょうね。

 

 

集団はスタートゴール地点を越えていく。あと2周回だ。

 

 

ジュリアン・アラフィリップの後ろに、同じようなユニフォームのライダーが走っている。これは、歩道を走る一般ライダー。最初は逃げ集団と並走して走っていた。

その時には、一瞬ジュリアン・アラフィリップが走っているのかと思ったほど(^^;

 

レムコ・エヴェネプールは、ジュリアン・アラフィリップの前を走る。エースはジュリアンか?

 

先頭でも、逃げ切りを目指して活発に石畳の登りでアタックがかかる。

 

さあ、ジュリアン・アラフィリップが攻撃を仕掛けて、一旦後ろにつく。

 

ウルフパックが一気にペースをあげてくる。

 

15人のライダーが集団から先行する。主なメンバーは

  • ジュリアン・アラフィリップ
  • レムコ・エヴェネプール
  • カスバー・アスグーン
  • カレブ・ユアン
  • フェルナンド・ガビリア
  • ティム・ウエレンス
  • クリストフ・ラポルト

 

レムコ・エヴェネプールは先頭でガンガンに引き倒す。

 

ジュリアン・アラフィリップも登りでしかける。すでにメンバーは絞れている。

 

後方からカスパー・アスグーンも追いつてくる。ウルフパックが3人おり有利だ。

 

レムコが登りでも先頭を引きまくる。

 

逃げ集団の後方に追走集団が見えてきた。

 

あっと、ここでコフィディスのクリストフ・ラポルトが前輪パンクだ。折角追走集団にいたのに無念。

 

 

ジュリアン・アラフィリップ先頭で、逃げ集団をぶち抜いていく。

 

さらに、ジュリアン・アラフィリップは登りで引き続けて集団を絞る。

 

ここでレムコが少し前に出たところで、カスパー・アスグーンとジュリアン・アラフィリップが少し間をあける。

何度か、レムコが振り返るがこれは~。

 

押さえてくれると確信して、レムコはスパートだ。

 

レムコ・エヴェネプールが単独で逃げ始めた。しかし、ゴールまで60kmもあるぞ。

 

こちらはメイン集団。前に追いつこうと追走を作り出す。

 

レムコは得意のパターンとなったけど、捕まればジュリアン・アラフィリップか、カスパー・アスグーンが飛び出せばよい。

 

Moskesstraatの石畳の登りをレムコは単独で登る。

 

後方は、大集団となる。

 

レムコは、残り45.8kmで1分までタイム差を開く。すでに15kmの独走だ。

 

UAE、ロット、Alpecin-Fenixなどがレムコを追う。だが、すぐにウルフパックのメンバーが邪魔に入る。

 

残り39.7kmでタイム差が36秒に縮まった。さすがに一人で60kmは無理だろう。

 

Alpecin-Fenix先頭でレムコを追い詰める。あと30秒だ。

 

レムコが突然の停止

なんと、ここでレムコが止まってしまう。最初は踏切かと思ったけど…..。

 

集団もすぐに追いついて止まる。

 

なんだろう。

 

どうやら、先で火事となっており、消防車が道路をふさいでいる。

 

レムコは茫然だ。コースに沿った車の火災で救急隊が火災現場に到着するのを待つ。

 

これでは通り抜けられない。交通事故で火事が起こっている。

 

レムコはついに座り込んでしまう。泣いてしまうのか?

 

20分近く止まっていただろうか。ようやくレース再開だ。まずはレムコが先に走りだして、2度目の集団のスタートとなった。

 

残り27kmでタイム差は34秒からスタート。

 

しかし、この火事休憩がレムコの足に力を取り戻させた。なんと、タイムを再び開き始めた。

 

後方では、危険な飛び出しをジュリアン・アラフィリップが防ぐ。

 

レムコは、Veeweideの登りを上がる。残り17kmでタイム差は50秒と開いた。これはひょっとして単独ゴールか。

 

誰が逃げても、ウルフパックがマークする。

 

完全にウルフパックのペースだ。カスパー・アスグーンもマークを徹底する。

 

先頭交代させないように、3番手以降にウルフパックが陣取る。

 

 

レムコは、残り6.9kmで51秒のタイム差を持っている。もう、これは逃げ切り決定だ。

 

Intermarché – Wanty – Gobert Matériauxのアイメ・デヘントが集団から飛び出していたが、その後ろからミッケルフレーリク・ホノレがアタックをかける。

 

ミッケルフレーリク・ホノレは、残り1.8kmなので、2位を狙っての走りだ。これも綺麗に決まる。

 

レムコは独走のままゴール!

なんと60kmの単独逃げを成功させた。結果的には、火事で休憩できたことで足の力を取り戻したことが大きい。多分、火事がなければ勝利もなかったかもしれない。

この勝利の意味は大きい。世界選手権でもレムコの単独アタックは十分にあり得る。その時には、少人数の逃げに発展して王者を目指して走ることになる。

レムコの完全復活と言っても良い走りだった。

 

     

2位には、ミッケルフレーリク・ホノレが入る。ウルフパックが1位、2位を独占だ。

 

リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1
 EVENEPOEL Remco
Deceuninck – Quick Step 125 75 4:15:55
2
 HONORÉ Mikkel Frølich
Deceuninck – Quick Step 85 55 0:40
3
 DE GENDT Aimé
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 70 40 0:53
4
 ASGREEN Kasper
Deceuninck – Quick Step 60 32 0:55
5
 WELTEN Bram
Team Arkéa Samsic 50 28 ,,
6
 VERMEERSCH Gianni
Alpecin-Fenix 40 24 ,,
7
 GHIRMAY HAILU Biniam
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 35 20 ,,
8
 REX Laurenz
Bingoal Pauwels Sauces WB 30 18 ,,
9
 GILBERT Philippe
Lotto Soudal 25 16 ,,
10
 HIRSCHI Marc
UAE-Team Emirates 20 14 ,,
11
 VAN DER LIJKE Nick
Riwal Cycling Team 15 12 ,,
12
 NOPPE Christophe
Team Arkéa Samsic 10 10 0:58
13
 ALAPHILIPPE Julian
Deceuninck – Quick Step 5 8 ,,
14
 SERRY Pieter
Deceuninck – Quick Step 5 7 1:01
15
 ERIKSSON Lucas
Riwal Cycling Team 5 6 ,,
16
 MEURISSE Xandro
Alpecin-Fenix 3 5 1:08
17
 HVIDEBERG Jonas Iversby
Uno-X Pro Cycling Team 3 4 1:27
18
 WELLENS Tim
Lotto Soudal 3 3 ,,
19
 BEULLENS Cédric
Sport Vlaanderen – Baloise 3 2 1:29
20
 TOWNSEND Rory
Canyon dhb SunGod 3 1 1:38

 

 

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