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パリ~ルーベでのトラブル ワウト・ファンアールトのミスは?

http://www.cyclingnews.com/news/van-aert-bonks-at-end-of-rough-paris-roubaix/ 海外情報
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昨晩のパリ~ルーベ。結果は、チーム力を発揮したクイックステップのフィリップ・ジルベールの優勝となりました。

私は、ストリーミングで最後まで見てました。

残り210キロくらいから、見始めて途中はチラチラとスマホで確認。ラスト60キロあたりからスマホとパソコンで見てました。

この中で気になったのが、先頭集団から遅れてしまった、ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマと4位になったセップ・ファンマルク(ベルギー、EFエデュケーションファースト)です。

ファンマルクはメカトラで11Tしか使えなかったようですね。

ワウト・ファンアールトは、あきらかに、最後は全力が出せない状態でした。彼に何があったのでしょう。

 

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ワウト・ファンアールトの不運

このツイートは、バイク交換している時の映像ですね。

 

私が見ている時には、先頭集団は、

  • フィリップ・ジルベール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)
  • イヴ・ランパールト(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)
  • ペーター・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
  • ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ)
  • セップ・ファンマルク(ベルギー、EFエデュケーションファースト)
  • ニルス・ポリッツ(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)

の6名。

ファンアールトが遅れたのは、ゴールまで23キロ地点の「セクター6 ブルゲル~ワヌアン」の出口でした。

ここで、好調なジルベールがアタック。これにサガンとポリッツはすぐに反応。

後続のランパールトとファンマルクとファンアールトはお見合い状態。ファンアールトが先頭を走っていた時に、先頭交代で前に出た二人がゆるい坂で一気にペースを上げました。

ここで、ファンアールトは力なく離れていってしまったのです。

なんで、ここで遅れてしまったのか?
第1の原因は、「セクター19 トルエー=ド=アランベール 」でのパンク。
https://www.cyclowired.jp/news/node/292514

トルエー=ド=アランベール photo:Kei Tsuji

ゴールまで95キロ地点にあらわれる、「地獄の入り口」

それは森の中のパヴェで、全部で3つある5つ星パヴェの1つ目だ。

2014年には、優勝候補だったアレクサンダー・クリストフがパンクして脱落してしまったパヴェなのだ。

ファンアールトもこの森で穴に前輪がヒットしてパンクしてしまい、パスカル・エーンクホーンのバイクを借りて再度走りだした。

ファンアールトは40秒のギャップをおいついたが、そのエネルギー消費は多大だったはず。ここで補給をおこたったのも、最後に力が残らなかった原因の一つです。

 

落車によるトラブル

http://www.cyclingnews.com/news/van-aert-bonks-at-end-of-rough-paris-roubaix/

さらに悪いことに、スペアバイクに乗り換えた最初のコーナーで砂で落車。

フロントギアが使えず、結局インナーで走ることに。幸いにも、インナーチェーンリングもパリ~ルーベでは平地が主なので、かなり大きいですが、インナーではねえ~。

大きいといっても、44Tくらいでしょうから、これで良く走ったものです。

ヴァルレン〜ブリヨンのセクター16の区間で、1分のタイムギャップを埋めてます。

しかも、チームメイトの助けもなしに。

チームメイトである、マーテンワイナイトとマイク・テウニッセンは集団にいたのだ。最終的にマイク・テウニッセンは7位に入っていますけど。

 

ハンガーノックと、足の使いすぎでエネルギーは枯渇。最終的には、追走集団にもついていくことは出来ずに22位でゴール。ゴール後は倒れ込んでしまいました。

http://www.cyclingnews.com/news/van-aert-bonks-at-end-of-rough-paris-roubaix/

ワウト・ファンアールトの追走劇は、ロンド・ファンフラーデレンでのマチュー・ファンデルプールを思い出させる熱い走りでした。

シクロクロスの世界チャンピオン二人は、やっぱり怪物ですね!

 

区間 レース距離 残り距離 名称 長さ 難易度
29 97.5km 159.5km トロワヴィル〜アンシー 900m ☆☆
28 108.5km 148.5km ブリアストル〜ヴィースリー 3,000m ☆☆☆☆
27 111.5km 145.5km ヴィースリー〜キエヴィ 1,800m ☆☆☆
26 116km 141km キエヴィ〜サンピトン 3,700m ☆☆☆☆
25 118.5km 138.5km サンピトン 1,500m ☆☆
24 127.5km 129.5km ヴェルテン〜サン=マルタン=シュル=エカイヨン 2,300m ☆☆☆
23 136.5km 120.5km ヴェルション=モグレ〜ケレネン 1,600m ☆☆☆
22 140.5km 116.5km ケレネン〜マン 2,500m ☆☆☆
21 142.5km 114.5km マン〜モンショー=シュル=エカイヨン 1,600m ☆☆☆
20 156.5km 100.5km アヴルイ〜ワレー 2,500m ☆☆☆☆
19 164.5km 92.5km トルエー=ド=アランベール 2,300m ☆☆☆☆☆
18 170km 87km ワレー〜エレーム 1,600m ☆☆☆
17 179km 78km オルネン〜ヴァンディニー 3,700m ☆☆☆☆
16 185km 72km ヴァルレン〜ブリヨン 2,400m ☆☆☆
15 188.5km 68.5km ティヨワ〜サール=エ=ロジエール 2,400m ☆☆☆☆
14 194km 63km バーヴリー〜オルシー 1,400m ☆☆☆
13 199km 58km オルシー 1,700m ☆☆☆
12 206.5km 50.5km オシー〜ベルシー 2,700m ☆☆☆☆
11 212km 45km モンサン=ぺヴェル 3,000m ☆☆☆☆☆
10 215.5km 41.5km メリニー〜アヴリン 700m ☆☆
9 220km 37km ポン=ティボ〜エンヌヴラン 1,400m ☆☆☆
8 224km 33km タンプルーヴ〜レピネット 200m
8 225km 32km タンプルーヴ〜ムーラン=ド=ヴェルテン 500m ☆☆
7 232km 25km シソワン〜ブルゲル 1,300m ☆☆☆
6 234.5km 22.5km ブルゲル〜ワヌアン 1,100m ☆☆☆
5 239.5km 17.5km カンファナン=ぺヴェル 1,800m ☆☆☆☆
4 242.5km 14.5km カルフール=ド=ラルブル 2,100m ☆☆☆☆☆
3 244km 13km グルソン 1,100m ☆☆
2 251km 6km ヴィルム〜エム 1,400m ☆☆☆
1 256km 1km ルーベ 300m
 
ファンアールトは、フィニッシュでメディアに囲まれて横たわってました。
気分最悪で、死んでいると。二度の追走で食べることも忘れてしまっていたと。フィニッシュから30キロで、エネルギー不足に気付いた。
そこからの理想的なシナリオはグループがカルフールまで協力し続けることだったけれども、彼らはアタックを初めてしまったと。
 
ファンアールトの次のレースは、アルデレンヌクラシックです。落車では、滑っただけなので理学療法士の元に訪ねる必要があるけれども、今のところそれほど悪くはないと言っています。
 
ファンアールトのハンガーノックは、2回目。チームも基本的なことなのだから指導も必要かと思います。
シクロクロスは1時間なので、補給もいらないでしょうけれどもロードは長いですからねえ~。
この経験を次につなげて欲しいです。
 
こちらは、総集編です。

 

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