ベルギーの国内タイムトラヤル選手権が、かってないほどに熾烈な競争になるのではないかという記事を書いた。
ベルギーにはアワーレコード保持者のヴィクトール・カンペナールツがいるが、そのカンペナールツを見事に、ワウト・ファンアールトが破った。
しかも、コンマ数秒の世界ではなくて、大差の勝利でびっくりだ。
これで、ワウト・ファンアールトは国内チャンピオンジャージを着てツール・ド・フランスに出場することになる。タイムトライヤルの時だけかな。
まだ、ベルギーの国内ロード選手権の結果は出ていない。
圧倒的大差
🇧🇪 #BKTijdrijden@woutvanaert wins Belgian time trial championship amid strong turnout
— Team Jumbo-Visma cycling (@JumboVismaRoad) 2019年6月27日
ベルギー国内のタイムトラヤルの結果は
1 | van Aert Wout | Team Jumbo-Visma | 51.314 | 44:47 |
2 | Lampaert Yves | Deceuninck – Quick Step | 50.710 | 0:32 |
3 | Evenepoel Remco | Deceuninck – Quick Step | 50.580 | 0:39 |
4 | Campenaerts Victor | Lotto Soudal | 50.102 | 1:05 |
5 | Frison Frederik | Lotto Soudal | 49.437 | 1:42 |
6 | De Gendt Thomas | Lotto Soudal | 49.155 | 1:58 |
7 | Wellens Tim | Lotto Soudal | 49.050 | 2:04 |
8 | Janssens Jimmy | Corendon – Circus | 48.998 | 2:07 |
9 | Van Hooydonck Nathan | CCC Team | 48.584 | 2:31 |
10 | Rickaert Jonas | Corendon – Circus | 48.498 | 2:36 |
38.3kmのタイムトライヤルで、2位のイヴ・ランパールトに32秒も差をつけている。イヴ・ランパールトも直前のツール・ド・スイスのタイムトライヤルでも優勝しており好調だったはずだ。
大健闘は、レムコ・エヴェネプール(Decuninck-QuickStep)で、ヴィクトール・カンペナールツを上回って3位に食い込んでいる。まだ、19歳だ。恐るべき怪童。
Look at this kid!
First National ITT Championships with the pros, first podium! pic.twitter.com/adgjLdUZur— Deceuninck-QuickStep (@deceuninck_qst) 2019年6月27日
ワウト・ファンアールトのロードでの優勝は、これで3回目となった。
「マネージャのMathieu Heijboerが、とてもよく指導してくれた。
彼は私がリードしていると言ったが、それは数秒の差であり、私は全力で走り続けなければならなかった。
彼は私を安心させなかった。フィニッシュまで戦わなければならなかった」
ファンアールトは、レースの数週間前にベルギーのジャージを獲得する可能性に興奮し始めたと語っている。
「参加するライダーが強力だったので、このジャージは今大きな価値を持っています。
優勝できたことをとてもうれしく思います。今ではトップレベルでのパフォーマンスに必要なすべてのものを手に入れました」
シクロクロスからロードへの切り替えがようやく上手く実を結んできたようだ。
Jumbo-VismaのパフォーマンスマネージャMathieu Heijboerは、クラシックの直後からファンアールトのタイムトライアルのトレーニングを始めたと述べた。
「我々は、彼がタイムトライアルライダーとして大きな可能性を秘めていることを知っていた。
彼のポジションを微調整するために広範囲にテストされており、その結果、より速いタイムトライアルが可能になった。
さらに、ワウトはタイムトライアルバイクについて多くのトレーニングを受けた。これが6月の主な目標であり、彼が成功したことは素晴らしいことです」
とHeijboerは語っている。
ワウト・ファンアールトは、ディラン・フルーネウェーヘンがスプリントに絡めない登りスプリントとかを狙ってくるだろう。
そして、注目はタイムライヤルだ。彼がどこまで順位を上げるのか楽しみが増えた。恐るべき急成長だ。
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