2024 ブラバンツ・パイル　　フランダースクラシック最終戦の勝者は?

フランダースクラシックが主催する最終戦。ブランバンツ・パイル。De Brabantse Pijl – La Flèche Brabançonne(1.Pro)

ここまでのフランダースクラシックの結果は

• オンループ・ヘットニュースブラッド  ヤン・トラトニク優勝
  
• ヘント〜ウェヴェルヘム    マッズ・ピーダスン優勝
  
• ドワルス・ドール・フラーンデレン　マッテオ・ヨルゲルソン優勝
• ロンド・ファン・フラーンデレン　マチュー・ファンデルプール優勝
• シュヘルデプライス　ティム・メルリエ優勝
• ブラバンツ・パイル

 

過去の優勝者

• 2023   ドリアン・ゴドン
  
• 2022　マグナス・シェフィールド
• 2021　トム・ピドコック
• 2020　ジュリアン・アラフィリップ
• 2019　マチュー・ファンデルプール
• 2018　ティム・ウェレンス
• 2017　ソンニ・コルブレッリ
• 2016　ペトル・ヴァコッチ
• 2015　ベン・ヘルマンス
• 2014　フィリップ・ジルベール
• 2013　ピーター・サガン

最終となるプラバンツ・パイルを勝ち取るのは誰だ?

 

ルーヴェン～オーベレルエイセ 195.2km

 

スタートは、伝統的にルーヴェンで変わらない。フランドルブラバントの首都で、2008年からワンデーレースが開催されている。

 

 

ルーヴェンの街をスタートし、オーベレルエイセに戻ると、21.9kmのローカルラップを3周する。合計24の登りで間違いなくライダーはシャッフルされていく。足のあるライダーだけが残れるコースだ。

 

1. Chaussée d’Alsemberg (1.6 km・2.5%)
2. Bruineput (1.2 km・4.7%)
3. Eigenbrakelsesteenweg (0.9 km・4.4%)
4. Rue de Nivelles (2 km・4%)
5. Rue François Dubois (0.9 km・3.9%)
6. Hertstraat (0.7 km・3.9%)
7. Moskesstraat (0.5 km・6.7%)
8. Holstheide (1 km・5.2%)
9. S-Bocht Overijse (1.3 km・3.7%)
10. Hagaard (0.3 km・8.6%)
11. Hertstraat (0.7 km・3.9%)
12. Moskesstraat (0.5 km・6.7%)
13. Holstheide (1 km・5.2%)
14. S-Bocht Overijse (1.3 km・3.7%)
15. Hagaard (0.3 km・8.6%)
16. Hertstraat (0.7 km・3.9%)
17. Moskesstraat (0.5 km・6.7%)
18. Holstheide (1 km・5.2%)
19. S-Bocht Overijse (1.3 km・3.7%)
20. Hagaard (0.3 km・8.6%)
21. Hertstraat (0.7 km・3.9%)
22. Moskesstraat (0.5 km・6.7%)
23. Holstheide (1 km・5.2%)
24. S-Bocht Overijse (1.3 km・3.7%)

 

注目のライダーは

• Decathlon AG2R La Mondiale Team  ドリアン・ゴドン、ブノワ・コヌフロワ、ドリース・デポンド、アンドレア・ヴェンドラーメ
  
• Alpecin – Deceuninck　クイントン・ヘルマンス、アクセル・ローランス、セーアン・クラーウアナスン、スタン・ファントリヒト
• Intermarché – Wanty　ゲオルク・ツィンマーマン
• Soudal Quick-Step　 ルイス・フェルファーク
• Arkéa – B&B Hotels　イエンセ・ビエルマンス、ヴィンチェンツォ・アルパネーゼ
• Bahrain – Victorious
• Cofidis　ベン・ヘルマンス
• EF Education – EasyPost　ミッケルフレーリク・ホノレ、マライン・ファンデンベルフ
• Team dsm-firmenich PostNL
• Team Jayco AlUla　マイケル・マシューズ
• UAE Team Emirates　ティム・ウェレンス、マルク・ヒルシ
• Lotto Dstny　アレック・セガート、アンドレアス・クローン、パスカル・エーンクホーン
• Israel – Premier Tech　ディラン・トゥーンス、クリスツ・ニーランズ、コービン・ストロング、ステューブン・ウィリアムズ
• Q36.5 Pro Cycling Team　ジャンルーカ・ブランビッラ
• TotalEnergies　アントニー・テュルジス
• Uno-X Mobility　トビアスハラン・ヨハンネンセン、アンドレアス・レックネスン

 

スタート前

UAE Team Emiratesはティム・ウェレンスで勝負となる。大本命のライダーがいないのでチャンスか。

 

 

ミラノ～サンレモ2位、ロンド・ファン・フラーンデレンでは降格となってしまい11位。Team Jayco AlUlaのマイケル・マシューズは、今度こそ納得のいくゴールとしたいはず。

 

数年前まで、クラシックを席巻していたウルフパックは誰でゴールを狙うのか。今回若手主体だ。

 

ニュートラルスタート。

 

オフィシャルスタート。

 

8人の逃げ

8人が逃げに

1.  ヨルディ・ワルロップ　Soudal – Quick Step
2. アラン・リウー(Arkéa – B&B Hotels)
3.  DEBEAUMARCHÉ Nicolas (Cofidis)
4. イェンス・レインダース (Bingoal WB)
5. ジェームス・フェラン　Q36.5 Pro Cycling Team
6.  VANDENSTORME Dylan (Team Flanders – Baloise)
7. トーマス・コペッキー　TDT – Unibet Cycling Team
8.  MANZIN Lorrenzo (TotalEnergies)
9.  アンドレアス・ハラン・ヨハンネセン(Uno-X Mobility)

 

残り72kmで44秒差。

 

集団は、サイクリストが倒れていたので手で合図してよけている。

 

Moskesstraat (0.5 km・6.7%)

残り70kmで43秒差。

 

先頭からきれたSoudal – Quick Stepのヨルディ・ワルロップが集団に捕まる。

 

先頭に集団が迫ってきた。

 

Alpecin-Deceuninckのクイントン・ヘルマンスが先頭を捕らえる。

 

牽制から二人がアタック。

1. アントワーヌ・ユビ　Soudal – Quick Step
2. アンドレアス・レックネスン　Uno-X Mobility

 

集団は静観している。

 

集団からLotto Dstnyのアレック・セガートがおいついて3人に。

 

残りり3周

わずかの差で先頭3人が通過。

 

Hertstraat (0.7 km・3.9%)

先頭3人は、17秒差に。

 

UAE Team Emiratesが集団先頭で追走。

 

先頭3人はあきらめ気味だ。

 

Holstheide (1 km・5.2%)

集団からAlpecin-Deceuninckのアクセル・ローランスがきた。

 

アクセル・ローランスが先頭で引き出す。Lotto Dstnyのアレック・セガートは集団に戻ってしまう。

 

さらに、後方からDecathlon AG2R La Mondiale Teamのブノワ・コヌフロワとAlpecin-Deceuninckのセーアン・クラーウアナスンも合流。

 

次々と合流してくる。

 

残り2周

先頭は10人に膨らむ。

 

ただ、集団に捕まりそうだ。

 

Hertstraat (0.7 km・3.9%)

集団に戻って登りに。

 

これは登りでないと逃げはできそうもない。

 

UAE Team Emiratesのニルス・ポリッツが先頭で引く。

 

残り33kmで大集団のまま。最後尾はSoudal – Quick Stepのアントワーヌ・ユビ。

 

Moskesstraat (0.5 km・6.7%)

石畳の登りに。

 

UAE Team Emiratesのニルス・ポリッツが攻める。

 

Israel – Premier Techのディラン・トゥーンスがアタックだ。

 

ティム・ウェレンスが追従。

 

3人が抜け出した。

1.  ディラン・トゥーンス　Israel – Premier Tech
2. ティム・ウェレンス　UAE Team Emirates
3. マライン・ファンデンベルフ　EF Education-EasyPost

 

Soudal – Quick Stepのアントワーヌ・ユビは、シクロクロスのように素早いバイク交換。

 

集団は9秒差に。

 

さらに登りで詰めてくる。先頭はLotto Dstnyのアンドレアス・クローン。

 

3人は逃げれそうもないか。

 

EF Education-EasyPostのマライン・ファンデンベルフは、登れるスプリンターなのか。ちょっと驚き。

 

残り24kmで15秒差。これでは逃げれない。

 

S-Bocht Overijse (1.3 km・3.7%)

19秒差に開いた。

 

集団はAlpecin-Deceuninckが引く。

 

残り1周

残り1周に。3人で逃げ切れるか。

 

集団はBingoal WBが引く。

 

残り16kmで29秒まで開いた。

 

Hertstraat (0.7 km・3.9%)

27秒差で集団が登りに。

 

マイケル・マシューズも先頭で引く。

 

残り15kmで19秒差に。

 

3人はわずかなタイム差で逃げ続ける。

 

Alpecin-Deceuninckのセーアン・クラーウアナスンがタイム差をキープしているが、他チームの協力が得られない。

 

ようやくDecathlon AG2R La Mondiale Teamが引き出す。

 

Moskesstraat (0.5 km・6.7%)

集団からクイントン・ヘルマンスがスパート。

 

先頭ではマライン・ファンデンベルフの引きが強い。

 

ディラン・トゥーンスが離れそうだ。

 

クイントン・ヘルマンスが集団先頭でクリアー。

 

クイントン・ヘルマンスがきた。

 

先頭は4人に。

 

集団からDecathlon AG2R La Mondiale Teamのブノワ・コヌフロワが、もがきまくってジョイン。

 

後方から次々と足のあるライダーが追いついてくる。

 

これは勝ち逃げとなりそう。もう引くチームはないだろう。

 

Israel – Premier Techは、ジョセフ・ブラックモアがきたので2人となる。

 

残り4.4kmで12秒差に。

 

Caja Rural – Seguros RGAのジェフェルソン・セペダオルティスもいる。

 

先頭交代からスルスルと、マライン・ファンデンベルフが抜け出す。

 

残り2.5kmでマライン・ファンデンベルフがアタックだ。しかし単独でこれは遠すぎる。

 

マライン・ファンデンベルフは、普通にスプリントすれば勝てるはずなのに。

 

マライン・ファンデンベルフが追い詰められる。

 

マライン・ファンデンベルフは、残り500mで捕まってしまった。

 

Israel – Premier Techのジョセフ・ブラックモアが先頭。

 

ジョセフ・ブラックモアがディラン・トゥーンスのためにリードアウト。

 

Israel – Premier Techのジョセフ・ブラックモアが先頭で引く。

 

ディラン・トゥーンスが先頭に立ち、ブノワ・コヌフロワがまくりに出る。

 

ブノワ・コヌフロワが早くも後ろを確認している。

 

こういった小集団スプリントでは、無類の強さを誇るブノワ・コヌフロワが貫禄の勝利だ!

 

派手なガッツポーズを決める。

 

まずは、チームに報告。

 

ブノワ・コヌフロワは、今シーズンの4勝目と好調を維持している。2位はIsrael – Premier Techのディラン・トゥーンス。3位はUAE Team Emiratesのティム・ウェレンス。

 

リザルト

ブノワ・コヌフロワのコメント

優勝できてとてもうれしい。最終ラップはとても辛かったけれどね。第1集団に飛び込んでしまったからね。

フルファイナルでは、マライン・ファンデンベルフのアタックに驚きましたか?

しかし、ジョセフ・ブラックモアがディラン・トゥーンスのために差を縮めようとしていることは分かっていた。スプリントでは、ディランがサイドでギャップを広げてくれたので、僕にとってはパーフェクトだった。

アルデンヌクラシックを控えているので勝利は良かったのでは?

アルデンヌのキャンペーンを勝利でスタートするのは良いことだ。だから、チームにとっても自分自身にとっても、とてもうれしい。

ブラバンツ・パイルで過去に3度表彰台に上がり、8位になったこともあるが、勝ったことはなかったですね。

私はここがホームだと感じている。いい脚を持っていると感じていたが、このコースは読みにくい。

 

2位はIsrael – Premier Techのディラン・トゥーンス

スプリントで全力をつくしたが、それでもブノワ・コヌフロワが前に出てきた。彼は1遅れて合流したので、もう1周するために脚を温存できるというアドバンテージがあった。

クインテン・ヘルマンズにもそのアドバンテージがあった。そして戻ってきたチームメイトもいた。

マライン・ファンデンベルフの逃げをジョセフ・ブラックモアが引き戻しましたね。

彼は最後の1マイル半で素晴らしい走りをした。特にスプリントが難しい難しい坂道では、プレッシャーをかけ続けるためにそれが必要だった。スプリントでは左に隙を見て遠くからアタックした。最終的には良い動きになったが、ブノワは私のハンドルにいて、それでも乗り越えた。

私はいつもブランバンツ・パイルに出場するのが好きだが、このレースをスキップするライダーが増えている。今は3日間しっかり回復して日曜日に臨みたいと思っている。

アムステルゴールドレースでは何を目標に?

私の野心は今日と変わらない。私たちは軌道に乗って可能な限り最高の結果を達成したいと思っている。

 

3位はUAE Team Emiratesのティム・ウェレンス

僕たち3人が前を走っていたんだけど、突然集団が戻ってきたんだ。最後の坂で逃げようとしたけど、差をつけることができなかった。優勝争いはスプリント勝負になった。

最後の数キロでマライン・ファンデンベルが単独で冒険に出たが、彼の脚の速さを考えると、驚きでしたね。

幸運なことに、マライン・ファンデンベルフがアタックしたとき、Israel – Premier Techはまだ2人だった。私はほとんど彼が怖かった。最後の上りで頑張ったけど、差をつけられなかった。あの集団が戻ってきたとき、彼はアタックしてきた。でも彼らはスプリントのために彼を追い返したんだ。

あなたにとって、春の最後のレースでしたね。

プレシーズンは予想以上にいい走りができた。自分自身をアピールできたし、チームとしてもとても強かった。今は数日間の休養を取る。その後、高地でのツールステージを探索し、クリテリウム・デュ・ドーフィネに臨む。その後、ツール・ド・フランスでいい走りができるように、また高地を目指すよ。

 

7位のマライン・ファンデンベルフのコメント

スプリントを待つべきだったかもしれない。彼らはギャップを空けていて、最初はいい脚があると思っていたんだけど、爆発してしまった。スプリントを狙わなかったのは少し愚かだった。

スプリンター以上の実力を証明しましたね。

今のところ調子はいい。いいものを見せられると思う。次の日曜日アムステルゴールドレースには、これよりもう少しいいレースがしたいね。