通常ポイント賞ジャージは、スプリントで早いライダーが着用するもの。
そして、山岳賞はクライマーが着用するものだが、ワウト・ファンアールトは第13ステージで山岳賞ジャージも獲得している。
こんなことができるのは、スーパーワウトしかいない。
山岳賞が目標でないとは言えない
The duality of man.
Who was the last rider who won the points and KOM classification in the same Grand Tour? Let me guess. Eddy Merckx? #lavuelta24 pic.twitter.com/jcx1Qld94C— Mihai Simion (@faustocoppi60) August 30, 2024
3日前には、山岳賞には興味がないと言っていたワウト・ファンアールト。だが、ポイント賞ジャージのカーデン・グローブスが逃げに入ったために、フライトに参加。
逃げに乗ったからには取れるものは何でも取ることができるのがワウトの強みだ。この日、14ポイトンを追加し、堂々の山岳賞トップとなった。
ワウト・ファンアールトのコメント
3日前には、山岳賞には興味がないと言ってましたけど、今日は狙ったのですか?
今朝もその状態は続いた。でも、カーデン・グローブスが逃げ切りをしているのが見えた。だがら、ジャンプすることにした。彼はまだポイントジャージの競争相手だから。
みすみす20ポイントを渡すことはないよね。その時から、攻撃的には厳しい一日になるだろうと分かっていた。だったら、途中ですべてを持って行ったほうが良い。
ツール・ド・フランスでは山岳賞ジャージを着用していた時もありましたが、ブエルタでは初めての着用ですね。
ツールで本気で山岳ジャージを狙うつもりがなかったことを後悔しているんだ。今日はそれに向けて良い日だった。
正直に言うと、ステージ優勝をまったく信じていなかった。マイケル・ウッズ、ジェイ・ヴァイン、ブランドン・マクナリティのようなライダーは、急勾配のフィニッシュではるかに優れていることを知っていた。
さらに、すべての中間ポイントに集中しすぎた。すでに、エネルギーを使っていたんだ。
勾配が、6~7%を下回っている限りは参加できる。だが、傾斜が厳しくなると、チャンスはなくなる。
明日も山岳ステージですが、参加しますか?
必ず登りを生き残れるよう努力する。そして、それが現実的かどうか検討してみ。ここではポイント分類よりも多くの反対意見があるだろう。
これからもたくさんの山が待っている。だから、ステージ優勝も狙っていきたい。
ポイント賞では、カーデン・グローブスに対して112ポイントの差をつけている。ほぼ、獲得は決定的。ただ、山岳賞はこれから超級山岳が次々と現れてくるので、維持するのは至難の業だ。
果たして、マドリードでワウト・ファンアールトは、水玉ジャージを着用していることができるだろうか。両方を獲得するとなると歴史に名を刻むことになる。
コメント
ワウトはUAEの3名がアダムのジャージの援護射撃していたけど、見事に取りきりましたね。今回のブエルタでは無双状態ですね。
先頭集団から抜け出すためのカンペナールツのパワーと、ソレルの連日の攻撃的な走りも見応えがあります。
ワウト・ファンアールトは、調子よいけどこれでも2021ツール・ド・フランスの時ほどではないと言ってますね。さらに調子をあげそう。世界選手権ではタイムトライヤルをスキップしてロードに専念すると。
次のステージも逃げ切りとなりそうなので、誰が抜け出すのか注目してます。