ブエルタ第20ステージは、実に様々なドラマを見せてくれた。
最前線では、イネオスのクーデターから、総合勢の過酷な争い。ロマン・バルデは、自らを犠牲にして、チームメイトのマイケル・ストーラーの山岳賞を守る走り。
最後には、総合勢の牽制に追いついて、勝利をあげた若いクレモン・シャンプッサンの勝利もあった。
ゴールを目指すことなく、失意のうちにレースをリタイヤする総合3位だったミゲルアンヘル・ロペスの姿も。
そして、この日の最終ゴールを飾ったのは、ウルフパック全員のメンバーだった。
全員で並んでゴール
最終日前日ということもあり、逃げに乗ろうと思えば誰でも乗れるチーム状態であったはず。
これまでも、ゼネク・スティバルや、ヨセフ・チェルニーがファビオ・ヤコブセンをアシストして時間内にゴールしていた。
だが、最終日前日チームは、マイヨプントスのファビオ・ヤコブセンのために全員でサポートしてゴールした。
ファビオ・ヤコブセンは、ツール・ド・ポローニュの大けがから完全復帰して、一流スプリンターとして戻ってくることが出来た。それもチームメイトの働きがあったからに他ならない。
ブエルタ3勝は圧倒的だ。
.@FabioJakobsen is home after another strong effort of #TheWolfpack 😃
Santiago de Compostela, here we come!#LaVuelta21 pic.twitter.com/zoE0EN2CbM— Deceuninck-QuickStep (@deceuninck_qst) September 4, 2021
まさに、チーム全員の力で勝ちとった勝利だ。フロリアン・セネシャルの勝利と合わせて4勝。チームにとっては大成功のブエルタだった。
ファビオ・ヤコブセンはゴール後に
これは本当に素晴らしい。彼らがいなければ、スプリントやグリーンジャージに勝つことはなかった。
みんなと一緒にゴールを越えることができてとてもうれしい。彼らはいつも私のそばにいてくれる。チームメイトが大好きで、Deceuninck-Quick-Stepに参加するのが大好きだ。
とても誇りに思っている。ここ数日は本当に大変で足が空っぽだったけど、今週達成したことに満足している。
これ以上のことを求めることはできない。
ファビオ・ヤコブセンは、来シーズンの更なる活躍が期待される。
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