グラスゴーのコースについて選手からは不満の声も上がっている様子。
あまりもコーナーが多く、狭い箇所もあり、雨が降ると滑りやすい。ポジショニングを誤ると前に出れないコースでもある。
コーナーからの立ち上がり、急坂でのダッシュなどエネルギーを大量に必要とするコースだ。これについて、面白い内容の記事があったので紹介。
エネルギー消費量
Defending world champion @EvenepoelRemco in da house #belgiancycling #GlasgowScotland2023 📷 Photo News pic.twitter.com/GYpatbSR5B
— Belgian Cycling Team (@BELCyclingTeam) August 2, 2023
今回のコースはクラシックハンターに有利と思われている。だが、獲得標高は3,570mもあり、距離も270kmと長い。
後半の10周の周回コースでは全く気の抜けない走りとなる。当然、後ろのサポートカーに戻ってボトルを補給するとか出来ない。
補給も大切な要因となる。それと根本的な問題で体重が大きく関係してくるという。
- レムコ・エヴェネプール 61kg
- タデイ・ポガチャル 66kg
- ワウト・ファンアールト 78kg
- マチュー・ファンデルプール 75kg
ライダーの体重が軽いほど、坂道を登るために必要なワット数は少なくなる。消費する必要があるエネルギーも少なくなる。
レースが長く続くほど消費量は多くなり、したがって体重の軽いライダーと比較的重いライダーの間では消費量にも差が生じる。
マチュー・ファンデルプールやワウト・ファンアールトのような筋肉量が多いライダーは、より多くの炭水化物を消費する。
スタート前に補給しておくことも重要だが、レース中も取らないいけない。ただ、このグラスゴーのコースではゆっくりと補給する暇もないのだ。
今回、ボトル給水地点は、セントビンセント通りの 0km地点の直後、もう1つはカテドラル通りの約 11km地点。ボトルを取り損ねたりすると大変なことになる。
補給はスタートから90km。その他もあるが、世界選手権では無線が使えないため、ライダーが十分に摂取しているかどうかもわからない。
エネルギーが切れたらおしまいなのだ。今回は、ポジショニング、補給、コーナーでの瞬発力、そして最も大切なのは、最後までエネルギーを切らさない補給にかかっていそうだ。
その点で、体重の軽い二人はエネルギー消費の点で有利に働く。果たして結果はどうなるのか、楽しみだ。
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