マチュー・ファンデルプールは、MTB世界選手権に出場したが5分35秒遅れの29位という結果に。グラベル世界選手権もでず、シーズン終了となっている。
では、何故シーズンを早く終了したのか。その答えがマチュー・ファンデルプールのInstagramにあった。
セプテンバー病(Septemberitus)
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マチュー・ファンデルプールもTrainingPeaksを使っている。
マチュー・ファンデルプールは、このTrainingPeaksの画像のスクリーンショットをInstagramに投稿。
9月14日開催のMTB世界選手権のおよそ1週間半前にあたる9月5日のトレーニング後、彼のチームはアプリを通じてこう質問している。
なぜインターバルをしなかったんだ?
これに対してマチュー・ファンデルプールは、「セプテンバー病(Septemberitus)」と返している。
このセプテンバー病だけど、実は多くのサイクリストやスポーツ選手がシーズン終盤に陥る「燃え尽き症候群」のような状態を指している。
セプテンバー病とは、通常9月頃にやってくる肉体的および精神的な疲労の一種。
マチュー・ファンデルプールのように長期間にわたりトップレベルで戦い続けた選手は、この時期になると、最後の大きなレースに向けてモチベーションを維持し、厳しいトレーニング、特にインターバルをこなすことが難しくなるのだ。
シーズンを即座に終了させた背景には、この「セプテンバー病」の影響もあったのだ。
当初予定されていたヨーロッパ選手権ロードやグラベル世界選手権への出場を見送った背景には、この「トレーニングへの意欲低下」と「蓄積された疲労」があったことがうかがえる。
世界トップクラスの選手でさえ、シーズンの過酷さと戦い抜く精神的タフさには限界がある。特にマチュー・ファンデルプールの場合には、冬のシクロクロスもレーススケジュールに加わっているので通常のロード選手よりも長いのだ。
ただ、マチューの正直な告白は、ファンに驚きを与えると同時に、彼がどれほど濃密なシーズンを過ごしてきたかを物語っている。
マチュー・ファンデルプールは、この後、シクロクロスシーズンに向けてリフレッシュを図ることになる。
今は、ゴルフ三昧に軽いジョグ、マウンテンバイクなどでリフレッシュ中だ。エリック・デ・ブレミンク(Erik De Vlaeminck)と並び7回のシクロクロス世界王者となっているが、果たして8回目の更新となるのか。
マチュー・ファンデルプールが来年シクロクロス世界選手権のスタート地点に立っていることを期待しておこう。
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