シクロクロスワールドカップ2023-2024第7戦ガーフェレでは、またもマチュー・ファンデルプールの走りがさく裂。ワウト・ファンアールトも自分のペースを刻むしかなかった。
マチュー・ファンデルプールは、次々とライダーをラップしてコース外に追いだしていった。その中で、コスタリカのライダーを突き飛ばしている。
その理由とは?
コース上で~
Encore seul au monde à Gavere, Mathieu van der Poel a dû éviter un concurrent… qui était en train de prendre une photo avec le public. Le retardataire a été doublé dès le 3e tour. #CXWorldCuppic.twitter.com/5uVGeBNF5l
— Le Gruppetto (@LeGruppetto) December 26, 2023
私も見ていたのだけど、何故コスタリカの選手が中に寄って来たのかわからなかった。
実は、このコスタリカの選手はコース外の観客と自撮りをしていたそうだ。ワールドカップのレースで、そんなことをする選手はいない。
しかも、後ろからくるマチュー・ファンデルプールに気づいていなかったのか、コースの中ほどに入ってしまった。
通常、周回遅れのライダーは後ろからくるトップ選手にコースを譲らないといけない。流石に、セルフィーで自撮りしているライダーが中に入ってきたらマチューも押しのけてしまうのは当たり前だ。
まあ、こんなこと中々ないですね。コスタリカの選手は40歳のアマチュアライダー。出場資格というのはどうなっているのだろうか。
【追記】
この投稿をInstagramで見る
フェリペ・ニストロム選手は40歳のコスタリカ人。最後尾で走る彼にはこれまでの人生の経緯がある。
若い頃に虐待を受け、重度の依存症でホームレスになり、その後7回の自殺未遂を起こした。
自転車のおかげで、ニストロムは特に深い谷から這い上がり、実際にシクロクロス界では珍しい現象となった。
下記記事を読むとかなり厳しい人生を歩んできたことがわかる。ファンのために、自撮りに応じたけれど、マチューの邪魔をしてしまったのは残念。早めにシクロクロスシーズンを終える決意もしている。
フェリペ・ニストロムのコメント
ひどい気分だ。あそこで起きたことは1000%僕のせいだ。マチューが僕を押し込まなければならなかった。もっと大変なことだったはずだ。
僕が邪魔をしていたので、とても残念に思っている。マチューがヘイトメッセージを受け取るのではないかと心配している。
私を愚かだと言う人もいるが、ファンデルプールは意地悪で私を無理させる必要はなかったと言う人もいる。私が彼を置いた状況によって彼がマイナスの影響を受けるとは恐ろしいことだ。私はそう願っている。
私には夢があり、それを達成しましたが、火曜日の間違いは私には大きすぎて、続けることはできません。 私にはここにいる資格がない。
私には夢があり、それを達成できました。しかし、火曜日のミスは私にとって続けるには大きすぎます。通常なら世界選手権まで続ける手段があったでしょう。しかし今は来週出発するつもりです。
私はハルストでもう一人のコスタリカ人(ジョセフ・ラミレス)に最後のひと押しをするつもりだ。そして彼が聖火を引き継がなければならない。私は自分の行動の結果に耐えなければならない。人々を失望させてしまった。
ヤング3の一人 シリン・ファンアンローイは離脱に
この投稿をInstagramで見る
女子エリートでは、ヤングトリオの一人シリン・ファンアンローイがガーフェレでリタイヤしている。その理由をInstagramで投稿している。
心はイエスと言ったが、体はノーと叫んだ。
クリスマス期間中、とても興奮し、特に大好きなレースで調子の良さを示す準備ができていたが、先週の水曜日、CXのトレーニング中に肋骨を激しく打ち付けたため、それが不可能になってしまった。
それでもモルとアントウェルペンでは痛みと戦い、いいレースができた。
どこも壊れていないことを確認するために、これからのレースではスタートラインに立つことはないだろう🚳。
期待していたクリスマス期間ではなかったが、少しくらい雨が降っても、虹を見ることはできないのだろう。☔️🌈🤷🏽♀️
応援してくれたみんな、ありがとう ♥️
肋骨の痛みがあるということは、ヒビが入っている可能性は高い。肋骨骨折したことのある人はわかるだろうけれど、くしゃみをしたら大変。それが振動の激しいシクロクロスなんてしてたら走れる訳がないですね。
昨年のガーフェレでは優勝していただけに残念。シリン・ファンアンローイは、大学で心理学を学んでいた時期もあったけれど、両立は断念。オンラインで学んでいたが、これも難しい。
将来的には、再度大学に入りなおして心理学を学ぶそうだ。エリート競技の経験を生かしてスポーツ心理学の道に進み人の助けになりたいと。しっかり将来を見据えてますね。
【追記】
検査の結果、シリン・ファンアンローイは肋骨骨折が判明。これで走っていたとは~。しばらく休養となる。
コメント