まだ、お正月の1月2日、ベルギーでCyclo-Cross Gullegemが開催された。
2018年から開催されているレースで、2019年から連続してマチュー・ファンデルプールが優勝している。
今回は、トム・ピドコックがライバルとなりそうだが、マチュー・ファンデルプールの3年連続優勝となるだろうか?
Cyclo-Cross Gullegem

photo Cyclo-Cross Gullegem
典型的な西フランドルの牧草地のシクロクロスであり、人工の砂場があるのが特徴だ。
コースの長さは2850mで、橋1つ、梁、砂場、ピラミッド2つ、丘、傾斜地帯がある。気象条件に応じて、2018年はマッドクロス。2019年と2020年は良好な牧草地のクロスとなっている。
今日はやや、マッドなコンデションとなっており、多くの選手が滑っている。
女子エリート

photo tz-cyclingストリーミングより 以下同様
スタートリストは43人だが、実際のスタート人数は少し少ないようにみえる。先行するグループは数名。

photo tz-cyclingストリーミングより 以下同様
スタートして、トップを走るのはブランカ・カタバス(VAS Kata Blanka)となる。
ハンガリーの選手で、2020年最後のシクロクロスのレースとなるEthias Cross第6戦で優勝している。順調に後続を引き離しにかかる。

2位グループを引くのは、ベルギーチャンピオンジャージのサンヌ・カント(IKO-CRELAN)。彼女でも上がれないほど、急こう配の短い坂がある。
サンヌ・カントは2017年から2019年まで3年連続の世界チャンピオン。エリート通算113勝をあげている。だが、今シーズンは勝利がない。
すでに30歳で、ママさんライダーだ。世代交代なのかもしれない。

ブランカ・カタバスは、まだ19歳。ロードも走っていて2020ハンガリー選手権ロード優勝にTTも2位の実力。まだ3大シリーズ戦で表彰台はないけれど、ワールドカップ第1戦のターボルでは4位となっている。
これだけ走れるならば近いうちに表彰台に上がってくるだろう。

サンヌ・カントはインヘ・ファン・デル・ハイデン(777)に抜かれ3位に。すでに4周目で25秒以上ブランカ・カタバスに引き離されている。

2位争いはし烈だ。抜きつ抜かれつを続けている。

ブランカ・カタバスは、25秒のタイム差を保ったまま、そのまま独走で勝利。短い登りで、後続の選手が立ち往生する場面でも、軽々と越えており段違いの力をみせつけた。

2位争いは、先行したサンヌ・カントをインヘ・ファン・デル・ハイデン(777)が抜き去った。
リザルト
- ブランカ・カタバス(VAS Kata Blanka)
- インヘ・ファン・デル・ハイデン(777)
- サンヌ・カント(IKO-CRELAN)
- アンナ・ケイ(STARCASINO CX TEAM)
男子エリート

良いスタートを見せたトム・ピドコックが2位でスタート。マチュー・ファンデルプールは8番手辺り。

マチュー・ファンデルプールが、カーブで滑ってこけてしまう。

2周目に入って、トム・ピドコックは3位。マチュー・ファンデルプールは7位で走っている。まだ、様子見といったところか。

砂場と直線で、マチュー・ファンデルプールは3位に上がってくる。トム・ピドコックは逆に順位を下げている。

マチュー・ファンデルプールはトップを視界にとらえて、2にあがる。4秒のタイム差か。

トップを捉えたマチュー・ファンデルプールはトム・ピドコックと二人になりそうだ。

トップに立ったマチュー・ファンデルプールは、少しずつトム・ピドコックを引き離しにかかる。だが、ここはトム・ピドコックが粘っている。

4周目に入るところで、トム・ピドコックと4秒のタイム差。同じペースでトム・ピドコックも走っている。少し差が詰まったか。

マチュー・ファンデルプールが、バイクチェンジした時に、トム・ピドコックが追いついた。ここから完全に二人の勝負だ。

トム・ピドコックは、後ろについてから時計を見る余裕もあり、抜いたらスパートをかけるだろう。

二人共まだ余裕のある感じ。トム・ピドコックは5周目に入るスタート・ゴールの地点でも前に出ない。後ろで様子を見ている。

マチュー・ファンデルプールはどこで、スパートをかけるだろうか? 追いつかれるということは、あまりスーパーな状態ではないということかな。
ミスをしたほうが負けそうだ。

マチュー・ファンデルプールがペースを上げ始めた。下りを利用して一気に加速していく。

7周目のピット手前で、滑りそうになる。1周目にも同じ場所で滑っていたから、難しいカーブなのだろう。今回はバイク交換しても、トム・ピドコックに追いつかれることはなかった。
マチュー・ファンデルプールがベースアップすると一気に差が開いてしまう。

トム・ピドコックがカーブでこけそうになり、バイクを降りて走る場面も。

こちらシクロクロスの帝王、スヴェン・ネイスの息子。ティボー・ネイス(Thibau Nys)18歳。見事にジャージが破けている。1周目に良い位置で走っていたが、短い登りの坂で1回転してコケてしまった。
9位で、ゴールする時には腰を伸ばして痛そうにしていた。

ここが面白い。無観客なんだけれど、観客の形をした人形さんが並んでいる(*^^)v

最後は45秒の大差をつけて、余裕を持ってゴール。スタートから8番手位を走っており、もしトム・ピドコックが本調子で、1周目からトップで加速していたら難しくなっていただろう。
今日は、あきらかにトム・ピドコックも本調子ではなかったように見える。追いついたのは凄いけど、スーパーな日ではなかったようだ。
また、レース後の二人のインタビューを見てみたい。
リザルト
- マチュー・ファンデルプール(Alpecin-Fenix)
- トム・ピドコック (Trinity Racing)
- イェンス・アダムズ(HOLLEBEEKHOEVE CT)


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