長年Netcompany INEOSの顔として活躍し、数々の栄光をもたらしてきたフィリッポ・ガンナのLidl-Trekへの移籍は、多くのサイクリングファンを驚かせた。
彼ほどの実績と忠誠心を持つ選手が、何故長年慣れ親しんだチームを離れることになったのだろうか。
今回、元チームメイトであり友人でもあるゲラント・トーマスが自身のポッドキャストで、その裏に隠されたシビアなチーム事情を明かした。
現実的な問題
フィリッポ・ガンナはNetcompany INEOSに8年間在籍し、世界選手権タイムトライアルでの2度の優勝。
さらにジロ・デ・イタリアでの8つのステージ優勝など、計41勝をチームにもたらした。しかし、彼は来季からLidl-Trekへと活躍の場を移す。
この移籍について、ゲラント・トーマスは自身のポッドキャスト「Watts Occurring」の中で個人的な寂しさを吐露している。
「個人的な視点から言えば、彼が去るのを見るのは本当に悲しかった。彼は良い友人だ。グランツールでもよく同じチームになり、一緒にたくさん走ったので、彼が去るのは残念だ」
それでは、何故チームは彼を引き留めなかったのか。
ゲラント・トーマスはその最大の理由として、同じくタイムトライアルのスペシャリストである若手のジョシュア・ターリングの存在と、チームの財政的な現実を挙げている。
「こちら側でも決断を下さなければならなかった。ジョシュア・ターリングとフィリッポ・ガンナを同じチームに置くのは多額の資金がかかる。そして、もはや無尽蔵の資金供給はないし、今までもそうだったことはない」
Lidl-Trekがフィリッポ・ガンナに興味を示した際、Netcompany INEOSの決定は非常にシンプルだったという。
「これが彼の最後の大型契約になるのであれば、彼の邪魔をしたくはないだろう。彼が来年も契約を全うしていたらどうなっていたかも分からない。
彼らは2人ともタイムトライアルのスペシャリストで、長所と短所が似ている。2人ともチームに引き留める余裕があるか?最終的にはノーだ。Lidl-Trekでの彼の幸運を祈っている」
これにより、若きジョシュア・ターリングは今後Netcompany INEOS内でロードキャプテンとしての役割を徐々に担っていくことになると、ゲラント・トーマスは語っている。
ジョシュア・ターリングは、弟を失ったために2026 ブエルタ・ア・エスパーニャも途中でリタイヤ。
悲しみを乗り越えて2027シーズンからフィリッポ・ガンナにかわってTTでの勝利とクラシックなどでも活躍が求められることになる。





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