フィリッポ・ガンナの獲得は、当初、実現が難しいとみられていた。
Netcompany INEOSとの契約が2027年まで残っていたうえ、Lidl-Trekは翌シーズンの所属選手数を調整する必要があったからだ。
しかし、Lidl-Trekは選手の移籍だけでなく、契約期間が残っている選手にも組織内での役職を用意するなど、大規模な再編を進めた。もう、無理やりだ。
そして2026年10月、ガンナの加入が正式に発表された。これは単なる大型補強ではない。チームの運営体制や方向性まで変えながら、2027年に向けた布陣を完成させた象徴的な動きといえる。
ガンナ獲得で完成した2027年の補強

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Lidl-Trekは2027年に向けて、即戦力と将来性を兼ね備えた選手を次々と獲得してきた。
その補強の最後を飾ったのが、タイムトライアルの元世界王者フィリッポ・ガンナだ。
ガンナは2027年から3年契約で加入する。
タイムトライアルでの勝利はもちろん、クラシックではマッズ・ピーダスンを支え、グランツールではジョナサン・ミランのスプリントをアシストする役割も期待される。
本人もクラシックで大きな目標を持ち、チームメートを支えることにも意欲を示している。
これまで所属していたNetcompany INEOSとの契約は2027年まで残っていたが、契約を前倒しで終了するための調整を経て移籍が実現した。
1年間のサラリーを支払うのは、予算の増えたLidl-Trekにとって問題ない課題だった。
選手の引退や移籍で生まれた枠
大型補強を進める一方、Lidl-Trekには所属選手数の問題もあった。2027年の登録枠を整えるため、チームは選手の移籍や引退を含めた調整を進めた。
マックス・ヴァルシャイドとヤコポ・モスカは契約期間が残っていたのに、現役選手としてのキャリアに区切りをつける一方、チーム組織内で新たな役割を担うことになった。
マキシミリアン・ヴァルシャイドは、パフォーマンスセンターに、ジャコポ・モスカは、チームマネージャーに就任する。
また、ジュリオ・チッコーネはPinarello Q36.5へ移籍。ガンナの加入に必要な枠を確保するうえで、大きな動きとなった。
Lidl-Trekが獲得した8選手
2027年に向けた主な新加入選手は以下の8人だ。
- ジョーダン・ジェガット TotalEnergies
- ゲオルク・ツィンマーマン Lotto Intermarché
- ヘクター・アルバレス Lidl – Trek Future Racing
- フェリックス・ガル Decathlon CMA CGM Team
- グレゴール・ミュールベルガー Decathlon CMA CGM Team
- フィリッポ・ガンナ Netcompany INEOS
- イゴール・アリエッタ UAE Team Emirates – XRG
- ヨルディ・メイウス Red Bull – BORA – hansgrohe
- ゲオルク・ツィンマーマンスタン Lotto Intermarché
フェリックス・ガルはグランツールの総合争いを見据えた補強であり、ジェガットも山岳での戦力となる。
メイウスはスプリントの選択肢を増やし、ツィンマーマンはクラシックや起伏のあるステージで力を発揮できる。アリエッタやアルバレスは、今後の成長も期待される選手だ。
そこにガンナが加わることで、チームは個人の勝利を狙う力と、エースを支える総合力の両方を強化した。
目標は男女ともにツール・ド・フランス制覇
Lidl-Trekが目指しているのは、単に有力選手を集めることではない。
新たな経営体制のもと、男子・女子の両チームでツール・ド・フランス制覇を目指すなど、世界のトップに立つための体制づくりを進めている。
一年で達成されることはないだろう。2027年のメンバーを見ると実績のある即戦力の一流選手が並んでいる。ただ、将来の原石が少ない。
男子チームがツール・ド・フランスで総合優勝できるかと言われると、ちょっとどうかなと。フェリックス・ガルは個人TTが不得意。コースが良くないと難しいだろう。
フアン・アユソーはどうか。彼には何度もいうけれど、運がないのだ。下記の参考記事では、経営陣に加わわったアンディ・シュレックなどのことも書かれているので興味深い。
王国建設は出来たけれど、総合はどうかなと言った感じがするのは私だけか。




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