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ツール・ド・フランス第7ステージで、最も被害の大きかったライダーは誰か?

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Photo by Kai Pilger on Unsplash
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ツール・ド・フランス第7ステージは、2013年にBORAが行ったスプリンター追い落しの作戦を実行した。

 

ラスト30km当たりから吹き荒れた横風では更に集団分裂も起こり、多くのライダーが取り残される。

このツール第7ステージで大きな痛手を負ったライダーを見てみよう。

 

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Deceuninck – Quick Step

 

スタートしてすぐだった。わずか9km先にあるCôte de Luzençon (登坂距離2.9k・平均勾配 6.1%)に向かってBORAを先頭に集団は加速。

あらゆるスプリンターが追い落される

  1. サム・ベネット(Deceuninck – Quick Step)
  2. カレブ・ユアン(LOTTO)
  3. アレクサンダー・クリストフ(UAE)
  4. ジャコモ・ニッツォーロ(NTT)
  5. ケース・ボル(Tem Siunweb)

 

サム・ベネットはグリーンジャージを着用しながら、このスプリンターステージで1ポイントも獲得出来ず終わってしまう。

チームは、ジュリアン・アラフリップが20KM以内でボトルを受け取るというミスでイエロージャージを失っている。これで二つのジャージともおさらばだ。

先頭集団に残ったジュリアン・アラフリップはスプリントで勝利を狙うが痛恨のペダルが外れるアクシデントであわや落車寸前。

 

Deceuninck – Quick Stepは、サム・ベネットのジャージ喪失にステージ勝利も得られない2重の敗北を喫してしまった。

 

タデイ・ポガチャル

ホワイトジャージに身を包む、UAEの若きエース、ポガチャルも大きな痛手を負う。

トーマス・デヘントが捕まったあとに、イネオスやアスタナの強烈なペースアップで横風分断が起こり第2集団に取り残されてしまう。

前で落車があり、追いつこうとしたが前のペースが早すぎて追いつけなかった。

 

落車はバーレーン・マクラーレンの二人がバイクがからまる落車。ミケル・ランダとダミアーノ・カルーゾが巻き込まれる。

左端のホワイトジャージがタデイ・ポガチャルだ。右にはアレクセイ・ルチェンコの姿も見える。

ここが決定的に遅れる原因となった落車だ。

タデイ・ポガチャルは1分ならば問題ないと言っているが、非常に力の接近しているステージレースで1分のタイム差はとても大きい。

ポガチャルはホワイトジャージの喪失に総合3位の座からも転落するという2重の悲劇を味わっている。

 

横風を知らなったトレック・セガフレード

 
 
 
 
 
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The first uphill finish in the legs, more to come the next 2,5 weeks! #mollemalen #tourdefrance 📷 Getty Images

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バウケ・モレモはゴール後、チームバスの戦術会議でも横風のことは知らさせてなかったと言っている。

結局、TREKもリッチー・ポートとバウケ・モレマが揃って1分21秒遅れてしまう。これでバウケ・モレマは18位に。

リッチー・ポートは20位に順位を下げてしまう。チームのエース二人は、山岳で戦う前に平坦でタイムを失ってしまうという事態に陥ってしまった。

 

順位を落としたライダー

第2集団に取り残されて、遅れたライダーは以下の通り。

  • タデイ・ポガチャル 3位から16位 +1:28
  • エスデバン・チャベス 7位から17位 +1:34
  • バウケ・モレマ 11位から18位 +1:34
  • ミケル・ランダ 13位から19位 +1:34
  • リッチー・ポート 15位から20位 +1:34
  • リチャル・カラパス 20位から21位 +2:02

カラパスはメカトラで遅れた。イネオスのプランBは完全に消滅だ。各ライダーがもっと大きく遅れたならば、ステージ優勝に切り替えることも出来るが、1分では逃がせて貰えない。

彼らが再び大きくジャンプアップするには、第3週の山岳ステージを待たなければならないだろう。とても厳しいステージの結果となった。

やはり、どんなステージでも前に位置していないといけない。

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