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ベルギーのセミクラシック ノケレ・コールスの勝者は、ワールドチームを破っての大金星!

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photo .nokerekoerse.be
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昨年は直前で中止となってしまったダニリス・ノケレ・コールス(Danilith Nokere Koerse)。

今年のポスターはコロナに勝とうということで、ドクターが先頭は走っているデザインとなっている。

ベルギーの伝統的セミクラシックで、石畳のセクションが35か所も出てくる。コースはとても狭く、前にいないと一気に取り残されてしまう厳しいレースだ。

 

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One day race»Deinze›Nokere(195k)

コースマップ photo .nokerekoerse.be

 

コースは全長195km。スタート地点はダインゼで変わらず、フィニッシュはもちろんノケレベルグの上となる。

ノケレ・コールスの主催者は近年スプリンターのためのレースとというイメージから、レースをより魅力的にするために努力を続けている。

最終的には、ベルギー版のパリ~ルーベのような厳しいコースを目指しているようだ。

 

40km後、Tiegembirg(5.6%で750m)で最初の斜面を迎え、20km後にHolstraat(5.2%で1km)に続く。

最初のノケレベルグ(5.7%で400m)は73km地点で始まり、合計で4回越えることになる。後半はノケレの街を中心とした30.5kmの周回コースとなる。

登りだけでも、大変なのに石畳の登りを4回も上がるのだから、スキルとパワーがないと生き残れない。

35の石畳ゾーンがあり、合計20kmでコースの10%を占めている。石畳を制したものが勝つだろう。

 

逃げは8人

photo Tiz-cyclingストリーミングより 以下同様

ゼッケンナンバー1はマーク・カヴェンディシュ。今日はどこまで残れるかな。クイックステップのメンバーについてはこちら。

スタート風景。とても寒そうだ。まあベルギーの3月ですからね。

 

 

逃げているメンバーは8人。残り93kmで3分10秒のタイム差だ。

  1. Anthony Julien (AG2R-Citroën)
  2. Sébastian Grignard (Lotto-Soudal)
  3. Thibault Ferasse (B&B)
  4. Samuele Zoccarato (Bardiani)
  5. Ludovic Robeet (Bingoal-Wallonie Bruxelles)
  6. Ward Vanhoof (Sport Vlaanderen-Baloise)
  7. Aaron Van Poucke (Sport Vlaanderen-Baloise)
  8. Damien Gaudin (Total Direct Energie)

 

1回目のノケレベルグを通過。ゴールはここで、石畳の登りゴールだ。ここから4周のローカルラップに突入する。

 

クイックステップのステイン・ステールスがサポートカーから補給食を貰っている。雨が降ってきており、相当寒そうだ。3月の雨は厳しいぞ。

 

さあ、石畳の登りだ。ここを3回登っていたら、それりゃあ足も削りられますよね。

 

イネオスのオウェイン・ドゥールが落車だ。イネオスは今回5人しか出走していない。これで残りは4人で戦わないといけない。

 

先頭は2回目のノケレベルグを登る。残り61kmでタイム差は2分を切ってきた。

 

マーク・カヴェンディシュが後方から上がっているところ。ほとんどで前方に位置していたが、何かあったのかな。ペースが上がっていない時に戻らないと厳しくなる。

 

ようやく雨が上がったようだ。ラスト43kmでタイム差は再び2分45秒まで広がっている。

 

狭い道路で落車発生。最後まで残ったのはBORAのマーティン・ラース。バイク交換しないと走れないのでサポートカー待ちだ。

 

石畳で追走集団が割れてきている。そろそろゴールに向けての動きが出てきそうだ。

 

先頭集団はラスト1周を通過。まだ8人が協調して逃げている。

 

集団は、一塊になっていて40人ほど。また雨が降ってきたので滑りやすくなっている。

残り26.2kmでタイム差は1分。

 

残り23kmになって攻撃開始だ。

 

だが、棒状に伸びるだけで、逃げとはならない。これは決定的なアタックがかかるのは先頭を捕まえてからになるかもしれない。

 

UAEのマルコ・マルカートがパンクでバイク交換。このペースが上がっている時に痛い。

 

石畳の登りで先頭集団から二人が抜け出しに成功。

  1. ルドヴィク・ロベート (Bingoal-Wallonie Bruxelles)
  2. ダミアン・ゴダン (Total Direct Energie)

 

追走集団から3人が抜け出した。イネオスのイーサン・ヘイターが主導して引いている。

 

あ~、マーク・カヴェンディシュがラスト6.5kmで落車してしまう。これはもう追いつかない。

 

クイックステップは続いて、ヤニック・シュタイムレも落車してしまう。こちらは動かないのでかなり厳しい。どこを打ったのだろうか?

 

イーサン・ヘイターはもう固定で引いている。ラスト2.9kmで13秒差だが一人では追いつかないだろう。

集団もペースを上げているのけど、これは追いつくのか?

 

二人で逃げていた中から、ルドヴィク・ロベート(Bingoal-Wallonie Bruxelles)がアタック。

ダミアン・ゴダンはついていけない。かなり苦しそうだ。集団は17秒後ろ。ゴールまでは1.8kmしかない。

 

ルドヴィク・ロベートは、良いペースだ。これは逃げ切りだ。ノケレベルグを一人で上がっている。

 

 

集団が迫る中、ルドヴィク・ロベートは先頭で駆け抜けた。石畳なのでガッツボーズするにもバランスを崩してしまうほど。

ルドヴィク・ロベートは、2021エトワール・ド・ベセージュでは山岳賞2位となっている。2019 Settimana Internazionale Coppi e Bartali (2.1)でもステージ優勝しており、これで2度目の勝利だ。

26歳のベルギーライダーがワールドチームを破っての逃げ切り勝利となった。2位には、一緒に逃げていたダミアン・ゴダン(Total Direct Energie)が入った。

集団のトップは、 MOZZATO Luca(B&B Hotels p/b KTM)。

結局、早めに逃げを吸収しなかったので集団は逃げ切られてしまった。主導して引くチームが少なかったのは痛い。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1  ROBEET Ludovic Bingoal – Wallonie Bruxelles 200 125 4:33:37
2  GAUDIN Damien Team Total Direct Energie 150 85 0:03
3  MOZZATO Luca B&B Hotels p/b KTM 125 60 0:05
4  MEEUS Jordi BORA – hansgrohe 100 50 ,,
5  VAN ASBROECK Tom Israel Start-Up Nation 85 45 ,,
6  STEWART Jake Groupama – FDJ 70 40 ,,
7  WALSCHEID Max Team Qhubeka ASSOS 60 35 ,,
8  HALVORSEN Kristoffer Uno-X Pro Cycling Team 50 30 ,,
9  NARVÁEZ Jhonatan INEOS Grenadiers 40 26 ,,
10  BARBIER Rudy Israel Start-Up Nation 35 22 ,,

ワールドチームが上位を占めるかと思っていたけど驚きの結果だ。

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