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2023 ツール・ド・フランス第5ステージ タデイ・ポガチャルに何があったのか?

海外情報
Photo credit: Pretre on VisualHunt
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第1ステージ、第2ステージともに好調だったタデイ・ポガチャル。

だが、この第5ステージの最後の1級山岳マリー・ブラン峠のヨナス・ヴィンゲゴーのアタックに全く反応出来なかった。

これまでのタデイ・ポガチャルならば、考えられないことだ。これについてタデイ・ポガチャルは何を考え、UAE Team Emiratesはどう考えているのか?

 

タデイ・ポガチャルの反応

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット

 

トップのジェイ・ヒンドリーから1分38秒遅れ。ヨナス・ヴィンゲゴーからは1分4秒離されて、ステージ8位でゴール。

総合では、6位に後退してしまった。まさか、ヨナス・ヴィンゲゴーのアタック1発で沈んでしまうとは。ゴール後のタデイ・ポガチャルの言葉は

 

ヨナス・ヴィンゲゴーのマリー・ブラン峠での攻撃ではついて行けませんでしたが?

わからない…最後の登りで加速したとき、彼は私がすでにフルスロットルで運転していたことがわかっていたと思う。

そして攻撃を決めた。ヨナスが、攻撃するときのスピードが速すぎた。できるだけ長く追おうとしたが、彼は強すぎた。足が少し萎えてしまった。

なんという攻撃だ、何もできなかった。しかし、私はモチベーションを維持しており、まだ何も失われていない。

今は自分の限界を知っているので、改善できることを願っている。リエージュ~バストーニュ~リエージュでのクラッシュとその後のリハビリのせいで、トレーニングではやや遅れをとってしまった。

最終週にはもっと良くなるはずだ。残念なことですが、毎日それを受け止めている。

 

新しいイエロージャージのジェイ・ヒンドリーとは1分40秒差で総合6位となってますが。

私のガールフレンド(ウルシガ・ジガード)がジロ・ドンネで転倒し、脳震盪を起こしたことに本当に悲しくなった。

それは、ヨナス・ヴィンゲゴーに1分負けてしまったことよりも、ずっと悪いニュースだ。

 

自分のことよりも、彼女のことのほうを気にする所がタデイらしい。

 

UAE Team Emiratesの反応は

 

UAE Team Emiratesのチームマネージャーのマウロ・ジャネッティはタディ・ポガチャルの走りについて以下のように語っている。

 

誰もが予想していた戦いだった。ヨナス・ヴィンゲゴーは非常に印象的だったし、ジェイ・ヒンドリーも良いプレーをした。彼はとてもよくやった。

私たちにとって素晴らしい一日ではなかった。タデイとはまだ話していない。ツールが始まる前はいくつかの不安があったが、ビルバオに到着した後は希望が持てた。

現在、彼とヴィンゲゴーの間にはまだ違いがあるようだ。幸いなことに、最初のステージでは数秒かかった。

時間のロスは生じているが、それほど大きなものではない。私たちはまだ参加している。

 

UAE Team Emiratesが集団をコントロールした。ポガチャルは本調子ではなかったので、それは賢明だったのだろうか?

彼が良くなかったとは思わない、ヴィンゲゴーに次ぐ2位だった。それがダメなら…タデイは良かったが、ヨナスと一緒に座るには十分ではなかった。

レースをコントロールし、リードを広げすぎないようにするのも私たちの責任だった。ヒンドリーはジロで優勝した。今朝も言ったように、戦いはおそらくタデイとヴィンゲゴーの間だけではないだろう。

他の挑戦者も考慮する必要がある。今では、ジェイ・ヒンドリーが真剣な挑戦者であることがわかる。まだ長いツールだ。

 

チームはタディ・ポガチャルのコンデションをどうみていた?

我々は最初から、リエージュで敗退した時から、100%になるのは難しいだろうということを分かっていた。

今、私たちはここにいる。私たちはコースを尊重する。私たちは初日から戦っている。私たちは4日間、黄色いジャージを所有していた。

私たちは責任を負い、現在ヴィンゲゴーからはわずか 53秒遅れ、ヒンドリーからは 1 分40秒遅れている。私たちは5回しか乗っていない。まだまだ長いツールだ。

 

続く第6ステージも山岳が待っている。ここでタイム差を縮めることが出来るのかは、タディ・ポガチャルの調子次第となりそうだ。ただ、100%でなければ、ヨナス・ヴィンゲゴーに勝つことは出来ない。

第3週までにタディ・ポガチャルは100%になるのか。まずは、第6ステージを注目してみておきたい。

 

 

コメント

  1. べるげん より:

    元々ポガチャルは万全の状態でないと公言していましたし、「ポガチャルが万全でない?だったら1週目から攻撃を仕掛けて、調子が上がってくるであろう2週目後半~3週目に挽回不可能なタイム差つけちゃえばいいじゃない。」とユンボが考えるのは必然だったわけで……(ここまで完璧に決まるのは想定外だったかもしれませんが)

    • ちゃん より:

      確かにそうですね。前で、Jumbo-Vismaが3人逃げてUAE Team Emiratesにプレッシャーをかけ続けたのも成功。
      セップ・クスが全開で引いて、さらにヨナス・ヴィンゲゴーの強烈なアタック。全く反応出来ないのにはびっくりでした。
      これから、タディ・ポガチャルはどう戦うのか、そちらも注目ですね。

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