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2023 ジロ・デ・イタリア第4ステージ  レムコの計画は完璧だったのか?

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UnsplashKelly Sikkemaが撮影した写真
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ジロ・デ・イタリア第4ステージでは、スタートから中々逃げが決まらない状態だった。

猛烈なペースにより、Soudal – Quick Stepのダヴィテ・バッレリーニ、ヨセフ・チェルニーらは集団から一時千切れる場面も。

残り95kmで出来た7人の逃げが最後まで逃げ切る展開となった。この逃げでマリアローザはTeam DSMのアンドレアス・レックネスンに。

レムコは、28秒差で2位となっている。レムコがマアリローザを明け渡したことでのメリットや不安材料を見てみよう。

 

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レムコの孤立について

 

第4ステージでは、最後の山岳で各チームの攻撃はなかった。だが、INEOS GrenadiersとBORA-hansgroheの引きにより、Soudal – Quick Stepのアシストは全員が解放されてしまった。

レムコの片腕のイラン・ファンワイルダーまで、切り離されてしまう。これは、最後の山岳までにルイス・フェルファークを使い過ぎたこともある。

ゴールでは、レムコの単独となっていた。これについてSoudal – Quick Stepのスボーツディレクターのクラース・ローデウィック(Klaas Lodewyck)がコメントしている。

 

「それは、スタートのせいでもある。上がったり下がったりした。スタートは何とかコントロールできたが、最終的にはほとんど何も起こらないと見た。

だから、ショートターンをさせてからサイドに出るようにしたんだ。その後、彼らは落ち着いて入ってきた。心配はしていません。

ピンクと白のジャージの両方を手に入れることができる選手が、逃げの中にいなければならなかった。アンドレアス・レックネスンは完璧な男だった。

最も重要なことは、彼がすでにバスの中で落ち着いて座っていることだと思う。」

ゴールで、INEOS Grenadiersが5人、Jumbo-Vismaが3人残っていたことについては触れていない。今後の山岳でも同じことが起これば、全てをレムコ一人で対処しなくてはならなくなる。

 

マリアローザプレゼントのメリット

 

Team DSMのアンドレアス・レックネスンは、マリアローザに新人賞ジャージのマリアビアンカまで獲得した。

これはレムコにとって完璧なシナリオが完成したと言って良い。レムコは新人賞ジャージで2位だけど、第5ステージで新人賞ジャージを着用するのは、INEOS Grenadiersのテイメン・アレンスマンとなる。

UCIの規則2.6.018 によれば、チャンピオンジャージは、ライダーが実際のリーダーではない場合、クラス分けジャージの着用の例外となる。

そのため、レムコはアルカンシェルを着て第5ステージをスタートする。

新人賞3位のアルメイダもポルトガルチャンピオンジャージなので、オランダ王者でないテイメン・アレンスマンが新人賞ジャージを着用して走ることになる。

これによりレムコは、ゴール後の表彰式がなくなり2時間は早くホテルに帰れる。これは大きいメリットだ。

更に、Soudal – Quick Stepのアシスト陣も、明日のステージから集団をコントロールする必要がなくなり、休憩が取れることになる。

問題は、ゴールで孤立したレムコの状態だけだ。この答えは第7ステージのグラン・サッソの頂上フニッシュでわかることだろう。

 

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