ジロ・デ・イタリア第4ステージでは、スタートから中々逃げが決まらない状態だった。
猛烈なペースにより、Soudal – Quick Stepのダヴィテ・バッレリーニ、ヨセフ・チェルニーらは集団から一時千切れる場面も。
残り95kmで出来た7人の逃げが最後まで逃げ切る展開となった。この逃げでマリアローザはTeam DSMのアンドレアス・レックネスンに。
レムコは、28秒差で2位となっている。レムコがマアリローザを明け渡したことでのメリットや不安材料を見てみよう。
レムコの孤立について
Remco is home together with the main #Giro peloton.
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— Soudal Quick-Step Pro Cycling Team (@soudalquickstep) May 9, 2023
第4ステージでは、最後の山岳で各チームの攻撃はなかった。だが、INEOS GrenadiersとBORA-hansgroheの引きにより、Soudal – Quick Stepのアシストは全員が解放されてしまった。
レムコの片腕のイラン・ファンワイルダーまで、切り離されてしまう。これは、最後の山岳までにルイス・フェルファークを使い過ぎたこともある。
ゴールでは、レムコの単独となっていた。これについてSoudal – Quick Stepのスボーツディレクターのクラース・ローデウィック(Klaas Lodewyck)がコメントしている。
「それは、スタートのせいでもある。上がったり下がったりした。スタートは何とかコントロールできたが、最終的にはほとんど何も起こらないと見た。
だから、ショートターンをさせてからサイドに出るようにしたんだ。その後、彼らは落ち着いて入ってきた。心配はしていません。
ピンクと白のジャージの両方を手に入れることができる選手が、逃げの中にいなければならなかった。アンドレアス・レックネスンは完璧な男だった。
最も重要なことは、彼がすでにバスの中で落ち着いて座っていることだと思う。」
ゴールで、INEOS Grenadiersが5人、Jumbo-Vismaが3人残っていたことについては触れていない。今後の山岳でも同じことが起これば、全てをレムコ一人で対処しなくてはならなくなる。
マリアローザプレゼントのメリット
Back in the 🌈 jersey 🤩#Giro
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Team DSMのアンドレアス・レックネスンは、マリアローザに新人賞ジャージのマリアビアンカまで獲得した。
これはレムコにとって完璧なシナリオが完成したと言って良い。レムコは新人賞ジャージで2位だけど、第5ステージで新人賞ジャージを着用するのは、INEOS Grenadiersのテイメン・アレンスマンとなる。
UCIの規則2.6.018 によれば、チャンピオンジャージは、ライダーが実際のリーダーではない場合、クラス分けジャージの着用の例外となる。
そのため、レムコはアルカンシェルを着て第5ステージをスタートする。
新人賞3位のアルメイダもポルトガルチャンピオンジャージなので、オランダ王者でないテイメン・アレンスマンが新人賞ジャージを着用して走ることになる。
これによりレムコは、ゴール後の表彰式がなくなり2時間は早くホテルに帰れる。これは大きいメリットだ。
更に、Soudal – Quick Stepのアシスト陣も、明日のステージから集団をコントロールする必要がなくなり、休憩が取れることになる。
問題は、ゴールで孤立したレムコの状態だけだ。この答えは第7ステージのグラン・サッソの頂上フニッシュでわかることだろう。
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