トーマス・デヘントがUAEツアー第5ステージで不可解なパンクで落車した。
Vittoriaは、UAEツアーでのトーマス・デヘントのクラッシュに対する批判や懸念に応え、Lotto Dstnyが使用していた “フックレスリムデザインとは無関係 “だと主張した。
Vittoriaの主張では
“Así de fácil revientan los famosos neumáticos sin gancho de llanta, va a haber una tragedia por esa obsesión por el peso y la aerodinámica” El grave accidente de Thomas de Gendt en el UAE Tour, fue debido al uso de dicha tecnología y no será el único.😱 https://t.co/tv4zU3CTrg pic.twitter.com/PfxHx2lFMp
— ⚡MazaCiclismo⚡ (@RuedaPedal) February 27, 2024
トーマス・デヘントのホイールからは、タイヤとフォームインサートがほぼ完全に剥離したことがわかる。
水曜日の昼に発表された声明の中で、Vittoriaの広報担当者は次のように述べている。
先週のUAEツアーでのトーマス・デヘントのクラッシュの余波で、フックレスシステムについて議論されています。
リムの故障は物体(この場合は岩)との衝突によるものであり、フックレスリムの設計とは無関係であることを明確にすることが重要です。衝撃の強さによってリム/ホイールが破損し、タイヤがしっかりと固定されなくなった。その力は、タイヤインサートを引き裂くほど激しかった。
この事故は、チームが使用したコンポーネント間の互換性の問題によるものではないことを強調しておきたい。Vittoria・Corsa PRO 28mm TLRは、ZIPPモデル(353NSWなど)を含む、さまざまなフックレス市販ホイールで徹底的にテストされた。
互換性は、ラボテスト、屋外フィールドテスト、レースを通じて徹底的に検証され、Sramのウェブサイトを通じて公式なコミュニケーションが行われた。ETRTOのメンバーとして、私たちは一貫してETRTOの規範を厳守して製品を開発しています。”ETRTOの現行規格と “旧規格データ(PSD)”の両方を網羅しています。
Vittoriaは、パンクの原因は岩との衝突によるものだとしている。しかし、疑問なのは落車したトーマス・デヘントが、「原因がわからないので、映像を持っていたら見せて貰いたい」と言っていることだ。
ベテランプロライダーが、岩にぶつかったらわかると思うのだけど。さらに現場に岩か石ころでも落ちていそうなものだ。
ETRTOとは
ETRTO(欧州タイヤとリム技術機関が定めるヨーロッパのタイヤ規格 The European Tyre and Rim Technical Organisation)
Vittoriaは映像を公開
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Vittoriaは、今回の落車に関する声明のあとに、上記のインサートの映像を2つ公開している。少々の衝撃ではタイヤは外れないと言っているのだろう。
ただ、ホイールのリムがフックレスなのかはわからない。
Hookless rims explained | How new standards have finally improved compatibility https://t.co/z1adKX0rzH
— Simon Warren (@100Climbs) February 27, 2024
フックレスリムは、タイヤを所定の位置に保持するリムの内側に盛り上がったエッジのない特定のタイプのリムのこと。
長所:
-
- よりクリーンなタイヤとリムのインターフェースによりエアロ効果が向上
- 軽量リム
- より強力なリム
- 製造コストの削減を顧客に還元できる
- 材料の無駄が減り、より環境に優しい
短所:
- 「チューブレス対応」だけではなく、チューブレス専用のタイヤが必要
- チューブレス専用タイヤの範囲は限定
- 70psiの制限
メリットは、数グラムの重量が節約され、フックレスリムの製造が容易になること。ただ、デメリットは、パンクした場合にタイヤがリムから外れる場合があるということ。
これは、部分的にはリムにかかるタイヤの最大圧力によるもの。リムは最大タイヤ空気圧 5 bar (73 PSI) でテストする必要がある。ただし、タイヤの空気圧が最大 5 bar であっても、衝突などにより圧力が簡単にそれを超える可能性があるいうことだ。
リムにビードフックがあれば、タイヤがすぐに外れることはない。このフックレスリムとビードフック付きのリムのどちらが良いのかは議論がされている現状だ。
2023パリ~ルーベでは、チューブレスタイヤが石畳で多くパンクしている。このような大落車が起こるのではないかとプロ自転車協会は警鐘を鳴らしている。
メーカーとしては、製造が容易なフックレスリムを推し進めたいだろう。これからの問題として議論に終わりはなさそうだ。
コメント
引用文以外でフレックスと書いてますがフックレスの間違いですね
ごちゃまぜになってました。また、教えてください