スぺイン、フランス、ベルギーのオープニングウィークエンドのクラシックに続いて、イタリアでもレースの開幕を告げるトロフェオ・ライグエーリアが始まる。Trofeo Laigueglia (1.Pro)
今年で61回目となるワンデイレースは、UCIヨーロッパツアーサーキットの一部であり、2015年から1.HCカテゴリーに昇格。
2020年のシーズンから、ライグエーリアはUCIプロシリーズとなっている。
過去の優勝者は
-
2023 ナンズ・ピーターズ
-
2022 ヤン・ポランツ
-
2021 バウケ・モレマ
-
2020 ジュリオ・チッコーネ
-
2019 シモーネ・ヴェラスコ
-
2018 モレーノ・ノモゼール
-
2017 ファビオ・フェリーネ
-
2016 アンドレ・アフェディ
-
2015 ダヴィデ・チモライ
-
2014 ホセロ・ドルフォセルバ
-
2013 フィリッポ・ポッツァート
-
2012 モレーノ・ノモゼール
ライグエーリア~ライグエーリア 202km
ライグエーリアでスタートとフィニッシュを行う、昨年と同じコースの202kmのセミクラシック。
コースは、イタリア北西部に位置するリグーリア州。
ミラノ~サンレモの後半のコースともなっている山岳地帯と海岸線を利用。実にイタリアらしい風景とアップダウンが楽しめるレースだ。
CimaParavennaとSanDamianoの登りもあるが、レースを決定するものではない。コースプロフィールマップを見てもわかる通り、後半の4周する周回コースでレースは決まる。
コッラミケリ(登坂距離2.0km・平均勾配8.2%)は、最大勾配が11%あり最も急な登りで勝負が決することが多い。
ここを単独で越えてくるとゴールまでは下りとなり逃げ切り勝利が見られる。
- 山岳 CimaParavenna 6.7km・5.7%
- 山岳 SanDamiano 7.2km・4.5%
- 山岳 コッラミケリ 2.0km・8.2%
- 山岳 コッラミケリ 2.0km・8.2%
- 山岳 コッラミケリ 2.0km・8.2%
- 山岳 コッラミケリ 2.0km・8.2%
注目のライダーは
-
Decathlon AG2R La Mondiale Team ナンズ・ピーターズ、ブロワ・コヌフロワ、アンドレア・ヴェンドラーメ
-
UAE Team Emirates フアン・アユソー、マルク・ヒルシ、ラファウ・マイカ、アレッサンドロ・コーヴィ
-
Intermarché – Wanty レイン・タラマエ、ゲオルク・ツィンマーマン
-
Arkéa – B&B Hotels ヴィンチェンツォ・アルパネーゼ、ユエン・コスティウ
-
Groupama – FDJ レニー・マルティネス、ロマン・グレゴワール
-
EF Education – EasyPost アルベルト・ベッティオル、留目 夕陽
-
Cofidis ヘスス・エラダ、シモンゲ・シュケ
-
Astana Qazaqstan Team シモーネ・ヴィラスコ、クリスティアン・スカローニ
-
Team Jayco AlUla アレッサンドロ・デマルキ、フィリッポ・ザナ
-
Lotto Dstny
-
JCL Team UKYO 山本大喜、岡 篤志、小石祐馬
スタート前
最もメンバーが良いのはUAE Team Emirates。フアン・アユソーとマルク・ヒルシが逃げだすと誰も止められないのでは。
Team Jayco AlUlaは、誰が狙うのか。
EF Education-EasyPostからは、留目 夕陽が出場。
Astana Qazaqstan Teamは、イタリア王者のシモーネ・ヴィラスコが狙う。アレクサンドル・ヴィノクロフの子供、ニコラスも出場。
Groupama – FDJからは、売り出し中のレニー・マルティネスが有力。
ニュートラルスタート。
一旦止まってから、正式なオフィシャルスタートに。
5人の逃げ
残り185kmから5人が逃げている。
- アレックス・マルティン (Team Polti Kometa)
- BRACALENTE Diego (Team MBH Bank Colpack Ballan)
- GRANGER Ben (Mg.K Vis – Colors for Peace)
- PALOMBA Marco (General Store – Essegibi – F.Lli Curia)
- D’ANIELLO Immanuel (Work Service – Vitalcare – Dynatek)
山岳 CimaParavenna 6.7km・5.7%
ポイント獲得順位は
- BRACALENTE Diego (Team MBH Bank Colpack Ballan) 5ポイント
- PALOMBA Marco (General Store – Essegibi – F.Lli Curia) 3ポイント
- GRANGER Ben (Mg.K Vis – Colors for Peace) 2ポイント
- アレックス・マルティン (Team Polti Kometa) 1ポイント
山岳 SanDamiano 7.2km・4.5%
ポイント獲得順位は
- BRACALENTE Diego (Team MBH Bank Colpack Ballan) 5ポイント
- アレックス・マルティン (Team Polti Kometa) 3ポイント
- GRANGER Ben (Mg.K Vis – Colors for Peace) 2ポイント
- PALOMBA Marco (General Store – Essegibi – F.Lli Curia) 1ポイント
残り50kmあたりから放送に。ただ、もう逃げが捕まっている。
山岳に入る前に各チームが位置取り合戦となる。
スタートラインを集団で通過。
山岳 コッラミケリ 2.0km・8.2%
UAE Team Emiratesが先頭で集団を引く。
先頭はラファウ・マイカ。UAE Team Emiratesは最初から山岳クライマーを使っていく。
UAE Team Emiratesは4人が前に上がってきた。
頂上手前で、Intermarché – Wantyのロレンツォ・ロタがアタック。
- ロレンツォ・ロタ Intermarché – Wanty 5ポイント
- ラファウ・マイカ UAE Team Emirates 3ポイント
- マルク・ヒルシ UAE Team Emirates 2ポイント
- フアン・アユソー UAE Team Emirates 1ポイント
ロレンツォ・ロタは、そのまま単独で下っていく。
残り38.7kmで18秒差と開く。後方の追走待ちか。
反対側から見ると、ジャージの色が白なので違うチームかと思うほど。
UAE Team Emiratesの4人が先頭で集団を引くパターン。
山岳 コッラミケリ 2.0km・8.2%
タイム差が縮まってきた。9秒しかない。
集団が後ろにきた。
ロレンツォ・ロタはUAE Team Emiratesに捕まってしまう。
UAE Team Emiratesは、マルク・ヒルシが降りていく。
UAE Team Emiratesのヤン・クリステンが先頭を引く。
ヤン・クリステン先頭でポイント通過。
- ヤン・クリステン UAE Team Emirates 5ポイント
- フアン・アユソー UAE Team Emirates 3ポイント
- フィリッポ・ザナ Team Jayco AlUla 2ポイント
- ロマン・グレゴワール Groupama – FDJ 1ポイント
登りでかなり人数が絞られた。
ヤン・クリステンがアタック!
これにアンドレア・ヴェンドラーメがジョイン。
後続に追い付かれるタイミングで、ヤン・クリステンが再度アタック。
7人が集団の前に出た。
Groupama – FDJのレニー・マルティネスも入っている。
山岳 コッラミケリ 2.0km・8.2%
レニー・マルティネスが先頭を引く。
レニー・マルティネスや、アンドレア・ヴェンドラーメは逃がしてはいけないメンバーだ。
レニー・マルティネスが2度目のアタック。すでに先頭は4人に絞られている。
レニー・マルティネスが少し道を譲る。
Astana Qazaqstan Teamのクリスティアン・スカローニがペースを作る。
4人でクリアー。集団まで37秒差となる。
- クリスティアン・スカローニ Astana Qazaqstan Team 5ポイント
- ダレン・ラファテイ EF Education-EasyPost 4ポイント
- ヤン・クリステン UAE Team Emirates 2ポイント
- レニー・マルティネス Groupama – FDJ 1ポイント
下りで、Decathlon AG2R La Mondiale Teamのアンドレア・ヴェンドラーメが追いついて5人に。
先頭は追走から15秒差で逃げている。
レニー・マルティネスは、最後の山岳で間違いなくアタックをかけてくるはず。逃げ切れるか。
山岳 コッラミケリ 2.0km・8.2%
最後の山岳だ。
クリスティアン・スカローニがアタック!
クリスティアン・スカローニが3度目のアタック。
クリスティアン・スカローニが攻撃をやめない。
満を持して、レニー・マルティネスがアタック!
ついてきたヤン・クリステンがアタック!
ヤン・クリステンは、チームから勝利を託された。
再度、レニー・マルティネスがアタック!
猛烈な勢いでレニー・マルティネスが下っていく。
- レニー・マルティネス Groupama – FDJ 5ポイント
- ヤン・クリステン UAE Team Emirates 4ポイント
- ダレン・ラファテイ EF Education-EasyPost 2ポイント
- クリスティアン・スカローニ Astana Qazaqstan Team 1ポイント
ヤン・クリステンは下りでついていけない。
ヤン・クリステンは追いつかないと勝利はない。
レニー・マルティネスが9秒差をつけた。ゴールまで7.7km。
残り5.1km。9秒差に。逃げ切れるか。
二人の差は、それほどない。
チームのメンバーの中で勝利を託されたからには追いつかないと。だが、小さな上りのカポ・メレで、あきらかにスピードが落ちてしまった。
ヤン・クリステンは、後続に追い付かれた。もう、4人では牽制となって追いつくことはない。
残り1.8km。もう間違いない。
残り1.1km。後方を確認。
レニー・マルティネスがゴールに向かう。
レニー・マルティネスが勝利を確信。
レニー・マルティネスは、やったーという感じ。
レニー・マルティネスは、喜びを爆発。
最後は、ペダルの上に立ってゴール。レニー・マルティネスは、クラシック ヴァールでバンザイゴールの隙をついて勝利。
今回は、文句なしの独走勝利だ。168cm、52kgと小柄だけど、山岳だけでなく独走力もあるところを見せてくれた。さらにマルティネスは先週のオー・グラン・カミノで、無敵のヨナス・ヴィンゲゴーに次ぐ2位に入っているる
レニー・マルティネスは、今シーズンの2勝目。20歳でキャリア3勝目だ。
2位はDecathlon AG2R La Mondiale Teamのアンドレア・ヴェンドラーメ。3位には追い込んできたフアン・アユソーが入っている。
UAE Team Emiratesは、ヤン・クリステンに勝利を託したけれど、もう少しはやく、フアン・アユソーがくるべきだったのかも。アシストを使い切っていたのが痛い。
リザルト
レニー・マルティネスのコメント
決勝はいい走りができたし、完走するにはタイムトライアルが必要だった。まだタイムトライアルが得意ではないので、うまくいくとは思っていなかった。
プレファイナルで7人の逃げ集団に入り、そこから5人が残りましたね。フアン・アユソーとロマン・グレゴワールがいる後ろの集団は、まだ戻ってくる可能性があったと思いますが。
あの集団が戻ってこないとわかったとき、最終ラップにすべてを捧げた。クリステンとの差を詰め、下りで10秒差まで詰め寄った。
カポ・メレでは幸運にもその差を保つことができた。とても難しかったけれど、なんとかやり遂げ、チームのために勝利を手に入れた。
Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
---|---|---|---|---|
1 |
MARTINEZ Lenny
|
Groupama – FDJ | 200 | 5:11:10 |
2 |
VENDRAME Andrea
|
Decathlon AG2R La Mondiale Team | 150 | 0:29 |
3 |
AYUSO Juan
|
UAE Team Emirates | 125 | ,, |
4 |
SCARONI Christian
|
Astana Qazaqstan Team | 100 | ,, |
5 |
CHRISTEN Jan
|
UAE Team Emirates | 85 | ,, |
6 |
RAFFERTY Darren
|
EF Education – EasyPost | 70 | 0:31 |
7 |
BARRÉ Louis
|
Arkéa – B&B Hotels | 60 | 0:53 |
8 |
VELASCO Simone
|
Astana Qazaqstan Team | 50 | 0:57 |
9 |
LAPEIRA Paul
|
Decathlon AG2R La Mondiale Team | 40 | ,, |
10 |
ROTA Lorenzo
|
Intermarché – Wanty | 35 | ,, |
11 |
GRÉGOIRE Romain
|
Groupama – FDJ | 30 | ,, |
12 |
BRENNER Marco
|
Tudor Pro Cycling Team | 25 | ,, |
13 |
RYAN Archie
|
EF Education – EasyPost | 20 | 1:15 |
14 |
HIRSCHI Marc
|
UAE Team Emirates | 15 | ,, |
15 |
BETTIOL Alberto
|
EF Education – EasyPost | 10 | 1:19 |
16 |
WIRTGEN Luc
|
Tudor Pro Cycling Team | 5 | ,, |
17 |
ALBANESE Vincenzo
|
Arkéa – B&B Hotels | 5 | ,, |
18 |
BARCELÓ Fernando
|
Caja Rural – Seguros RGA | 5 | ,, |
19 |
DE PRETTO Davide
|
Team Jayco AlUla | 5 | ,, |
20 |
PESENTI Thomas
|
JCL Team UKYO | 5 | ,, |
21 |
PETERS Nans
|
Decathlon AG2R La Mondiale Team | 5 | ,, |
22 |
NICOLAU Joel
|
Caja Rural – Seguros RGA | 5 | ,, |
23 |
MARIAULT Axel
|
Cofidis | 5 | ,, |
24 |
ERIKSSON Lucas
|
Tudor Pro Cycling Team | 5 | ,, |
25 |
FORTUNATO Lorenzo
|
Astana Qazaqstan Team | 5 | ,, |
26 |
PINARELLO Alessandro
|
VF Group – Bardiani CSF – Faizanè | 5 | ,, |
27 |
CAVALLO Luca
|
Team Technipes #inEmiliaRomagna | 5 | ,, |
28 |
ZANA Filippo
|
Team Jayco AlUla | 5 | 1:21 |
29 |
BUSATTO Francesco
|
Intermarché – Wanty | 5 | 1:26 |
30 |
THOMPSON Reuben
|
Groupama – FDJ | 5 | ,, |
コメント