メッシーナの鮫こと、ヴィンチェンツォ・ニバリは2018年のミラノ～サンレモを制している。
上記アイキャッチ画像のようにゴール前で果敢にアタックして集団の前で勝利したのだ。
ヴィンチェンツォ・ニバリは、Q36.5のアドバイザリースタッフで、ミラノ～サンレモの最後の10kmをQ36.5 Pro Cycling Teamのトム・ピドコックと共に走っている。
ここで、意外なアドバイスをトム・ピドコックに送っている。
ヴィンチェンツォ・ニバリのアドバイス
Voir cette publication sur Instagram
Q36.5はニバリの2018年の勝利と、マウリツィオ・フォンドリエストが1993年に勝利した時のミラノ～サンレモ記念ジャージを作成。
トム・ピドコックはレジェンドの二人と走っている。
ヴィンチェンツォ・ニバリは、本能型のライダーで自分の嗅覚でアタックの瞬間を見極める天才だった。現代の計算された場所での攻撃、チームによる絞り込みなど関係ない走りをしていた。
そのニバリがトム・ピドコックに送った意外なアドバイスは
2018年に私がしたことのひとつは、レース前のすべてのイベント、プレゼンテーション、ミラノ市長との挨拶……などを完全にスルーしたこと。 期待の重さを感じなかった。
ポッジョの頂上でアドバンテージがあったとしても、下り坂をアクセル全開で走ることはできない。 だから下りは速く、でもコーナー立ち上がりでアクセルを踏みすぎないようにしなければならないと思っていたんだ。
ミラノ～サンレモは健脚だけでは勝てないということですか?
サンレモは最もテクニカルなモニュメントだ。どこを攻めるかをあらかじめ決めておくことは許されない。
例えば、ある年の僕は、ポッジョでアタックするのを待つと決めていた。 だから待って、待って、待った。 そして結局ポッジョでアタックをかけることができなかった。
だから、即興の方法を知っておく必要があるんだ。物事は瞬間的に変わることがあるから、常に最大限の注意を払う必要があるんだ。
ピドコックにアドバイスがありますか?
マチュー・ファンデルプールかポガチャルについていくこと。3人の中ではそれほど人気がないので、彼らの後に攻撃する必要がある。
彼らの攻撃に追随するときは、再び攻撃できるように、ほんの少しだけ保守的になるように努める必要がある。これは非常に難しい。
私はキャリアの中で何度かそれをやり遂げた。ロンバルディアの下り坂で、ツール・ド・フランスのシェフィールドで…。
TOM – Team On Mission
トム・ピドコックは、Q36.5 Pro Cycling Teamに移籍してここまで大成功をおさめている。
- アラウルツアー 第1・4ステージ優勝 総合優勝
- ブエルタ・ア・アンダルシア第2ステージ優勝 総合3位
- ストラーデビアンケ 2位
- ティレーノ〜アドリアティコ 総合6位
Q36.5 Pro Cycling Teamは、5部構成となるTOM – Team On Missionを作成。今回は、アラウルツアーとストラーデビアンケの舞台裏を見せてくれている。
まさにトム・ピドコックのためのチームだ。
トム・ピドコックのコメント
これまでのキャリアで間違った選択をしたことは一度もないし、これは間違いなく間違った選択ではない。 このチームへの加入は、おそらく私がこれまでに下した最高の決断だ。
上げ潮はすべての船を持ち上げる。
Time To Race @Milano_Sanremo this Saturday 🔥
Here is our squad taking on the 289km racecourse. pic.twitter.com/kBD7lLszvg— Q36.5 Pro Cycling Team (@Q36_5ProCycling) March 20, 2025
ミラノ～サンレモで、トム・ピドコックをアシストするメンバーは
- 131.トム・ピドコック
- 132.ザビエル・ミケル・アスパレン
- 133.ファビオ・クリステン
- 134.マーク・ドノヴァン
- 135.エミルス・リエピンス
- 136.ミラン・ファーダー
- 137.ニコラス・ズコウスキー
どうだろう。ポッジョを生き残れるのはトム・ピドコックだけだろう。
ニバリは、二人がアタックするまで、待てというけれども二人の猛攻を防げるだろうか。タデイ・ポガチャルが昨年のポッジョでアタックした時の23秒間の平均パワーは890Wだ。
ついていけたのはマチュー・ファンデルプールだけだったのを覚えておかないといけない。
ストラーデビアンケのようにトム・ピドコックの攻撃が見て見たい。時には攻撃は最大の防御となるかもしれない。
コメント