UCIは6月12日に公式サイトで、2026年のUCIウィメンズワールドツアーとUCIワールドツアーのカレンダーを承認した。
さらに2026年からは上位3チームのプロチームがグラントツアーに出れることも発表。
これとは別に技術面のルール変更も予告している。それには、ライダーの体格、身長など無視しているとしか思えないルールも多数ある。
ハンドル幅
これまでハンドル幅は外寸法で350mmまでOKだった。
これが400mmまでとなってしまった。公式サイトの文章をそのまま引用すると
ロードレースおよびシクロクロスのマススタートにおけるハンドルバーの最小全幅(外側から外側まで)は400mm、ブレーキレバー間の内幅は320mmに設定されます。
一方、トラックレースのマススタートにおけるハンドルバーの最小全幅(外側から外側まで)は、2027年1月1日より350mmに設定されます。
背の高い人はいいけれど、女性とか背の低い男性は非常に困ることになる。何を考えているのだろうか。ハンドル幅の規制をするならば、身長別とか手の長さなどで変えないといけないのでは。
すでに400mm未満でハンドルを作成しているブランドは売れなくなってしまう。
また、2026年1月1日より、マススタートロードイベントにおける自転車リム の最大高さを65mmに設定することが決定されている。
フォークの幅も規制
フォークの内幅にも新たな制限が設けられる。
ロードバイクは2026年からフロントフォーク幅が115mm、リアフォーク幅が145mmに制限され、2027年からはトラックバイクにも同様の制限が適用される。
トラックバイクなどは、幅広のフォークを採用している現行トラックバイクもあるのに乗れなくなってしまう。
ヘルメットも規制
What is Visma Lease a Bike cooking? 👀
Niklas Behrens changed helmet mid-stage and appeared in a TT helmet in Olav Kooij sprint train at Tour of Oman.
#TourofOman pic.twitter.com/ltZTsOSWOE
— Lukáš Ronald Lukács (@lucasaganronald) February 8, 2025
もう一つの大きな変更点は、2026年からロードレースとタイムトライアルで異なるヘルメット規制が導入されること。
UCIによると、これにより異なるレース形式の要求に合わせて「明確な仕様」を設定できるようになるという。
より正式なヘルメット承認プロトコルは、早くても2027年1月1日までに制定される予定。
ロードとタイムトライヤルで異なる規制となると、現在流行っているロードレースでタイムトライヤルヘルメットとかは使用できなくなるのでは。
Team Visma | Lease a Bikeは、また普通のロード用ヘルメットに戻るかも。
コメント
前からオリジナリティを削ぐような制限をしていたけれど、まあ安全の為ならという許容範囲から今回は逸脱しすぎた内容ですね。実につまらない。
ハンドル幅に関しては、女子も同じならば何人もの選手が困ることになります。ただ、フレアにしてブレーキバーレバーを傾けたらokそうですが、角度も規定されてますからね~。
正式となったら多くのブランドが困りそうです。