Alpecin-Deceuninckのティボール・デル・グロッソは、2年連続のシクロクロス世界選手権U23王者、2025 オランダ選手権シクロクロス覇者であるけれど、まだ22歳。
次のマチュー・ファンデルプールとも言われており、チーム期待の星だ。ロードでも2025 ツアー・オブ・ターキー第2ステージでプロ初勝利もあげた。
ティボール・デル・グロッソは、ユーチューバーでもありトレーニング内容を公開している。
シクロクロスデビューも明かす
ティボール・デル・グロッソのシクロクロスの今シーズンのデビュー戦は12月14日のワールドカップ・ナミュールだ。
上記動画は、シクロクロスシーズン開始まで11月7日から9日のトレーニングブロック(金曜日〜日曜日)の様子を捉えたもの。
彼のトレーニングは、シクロクロス選手として必要なランニングや体幹強化、そして基礎的な自転車での耐久力の構築に焦点を当てている。
金曜日午前中 ランニング
ティボール・デル・グロッソは、1,500mを5分00秒で走るという具体的な目標を設定し、オフシーズンからランニングに取り組んでいる。
しかし、サイクリスト特有の体質を考慮し、トレーニングの導入は非常に慎重。 現在は、10分間のランニングを3回行い、その間に2分間のウォーキングを挟むという形式で、徐々に身体を慣らしている。
ランニングを導入する主な理由は、シクロクロスで要求される走力に役立てることはもちろんだが、ベルギーの寒い冬(3度、雨)で1時間のライディングの代わりに30分のランニングができるようにすることも目指している。
また、怪我への配慮として、サイクリストは心肺機能こそ優れているものの、関節がランニングの衝撃に慣れていない点を注意点として挙げている。
そのため、怪我を防ぐためにウォーキングを挟むことで、徐々に体と関節をランニングに適応させていくことを重視している。
彼は、ロード用シューズでのランニングと、シクロクロスコースでの実際のランニングは異なると感じながらも、この基礎的なランニングがシーズンの準備に不可欠だととらえている。
シクロクロス特有の「爆発力」と「体幹」の強化
この投稿をInstagramで見る
ロードレースとは異なり、シクロクロスでは短時間で爆発的なパワーを発揮し、車体を担いで走るための安定性が極めて重要になる。
爆発的な加速を得るために、週末のトレーニングでは、2.5時間のライド中に10分ごとに5秒間の全力スプリントを繰り返している。これは、シクロクロスレース中に必要な突発的な加速力や、コーナーからの立ち上がりでライバルを引き離す爆発力を養うための練習だ。
シクロクロスでは背中に大きな負担がかかるため、体幹の安定性を最も重要なトレーニングの一つに挙げている。ストレッチと体幹強化に重点を置き、シーズンの終盤まで体がもつよう準備している。
ロードトレーニングの中では、タデイ・ポガチャルと乗っている場面もあり、他チームのメンバーと一緒に走ることも多々あるようだ。
定期的にトレーニングをユーチューブにアップしてくれるので、シクロクロッサーは必見の動画となりそう。



コメント