2025 ヨーロッパ選手権シクロクロスで、トーン・アールツはティボー・ネイスをスプリントで破って勝利。
このスプリントで勝利したのには、Lottoで走っている経験が非常に大きかった。トーン・アールツは2025年5月1日からチーム入りしていたのだ。
この時に、ロードレースのインターバル、レースでの経験、そしてスプリントについてもチームからレクチャーを受けていたことで、今回スプリントも強いティボー・ネイスに並ばせることもなかったのだ。
9年前にもヨーロッパ選手権で勝利しているが、その時よりもスプリント力は上がっていると。だが、それだけではなくバイクにも秘密があった。
Orbea Orca OMX
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上記の写真のようにトーン・アールツは、Orbea Orca OMXのロードフレームをそのまま使っている。
今回のコースに山林などなく、海岸を通るなどコース的にもロードでいけると判断したのだろう。
さらに、Orca OMXのフレーム重量は750gで、シクロで使うTerra Raceのフレーム重量は 910gなので、160gの軽量化が実現されている。
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今シーズンのトーン・アールツは、すべてロードで走っているかも。上記の4枚目ではOrcaの名前がフレームに書かれている。
フレームとハンドル以外は、シクロクロスのパーツを使っている。
- フレーム : Orbea Orca OMX・ 重量750g)
- フォーク : Orbea Terra Race・ クリアランス45mmのグラベルフォークを採用
- タイヤ : Dugast (Vittoria)と Pipistrello33mmチューブラータイヤ
- ホイール : Icon T3.5 Discカーボンチューブラーホイール
- グループセット : Shimano Dura-Ace・46/36t
- ハンドルバー : 400mm
2年間の出場停止を受けて、32歳となってタイトルを獲得。その裏にはLottoでロードレースを走っていたこと、そして軽いロードバイクフレームを使っていたことも勝利の一因だったようだ。
ちょっとシクロクロス観戦では、トーン・アールツのバイクに注目しておきたい。スタートラインに並んだ時にアップで写してくれると、確認できるかもしれない。



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