またまた世界選エリート男子のフランスチームの話題。
チームには、エースがいてその他のメンバーはアシスト。
今回フランスチームのギマール監督が指名したエースはジュリアン・アラフィリップ。
エースとなっていてもおかしくはなかった山岳スペシャリストのティボー・ピノ(FDJ)
私の目標はレースを厳しくすることだった
ロマン・バルデはピノの献身的なアシストのおかげで銀メダルを獲得した。
ピノはイグルスへの登りでも積極的な動きをみせ、最終的にはエースであったアラフィリップに寄りそうようにアシスト。最後までチームのために戦かった。
その様子が良くわかるツイート動画。
another day at the office for @ThibautPinot 🔥🌈🚵🏻♂️ pic.twitter.com/f0iRtzxkzB
— Ela Kowalska (@kaunis__tytto) 2018年9月28日
ロマン・バルデがパルベルデとマイケル・ウッズ(カナダ)と共に抜け出した後、ピノはアラフィリップのペースをあげようと努力した。
だが、すでにアラフィリップの足は終わっていた。 彼らはバルデルべの43秒後にフィニッシュラインに到達。
失望していたアラルフィリップとほぼ並んででゴール。ピノは9位。
「私は自分自身を犠牲にした」
と、後にピノは語った。
アラフィリップは、世界選手権までの数週間の間に、ツアー・オブ・ブリテンとスロバキアツアーで勝利。今回の世界選も良いパフォーマンスを発揮出来るはずでしたが、最後の登りで脱落してしまいました。
「彼は登りで一杯になったので、ロマン・バルデがエースとなったんだ。
私への指示は、最後の2周で集団を攻撃すること。最後の登坂では最後に走ることだった。それが私がやったことだ。金メダルが欲しかったので失望したけど悔いはないさ」
直前のブエルタ・ア・エスパーニャでステージ2勝。
ピノーならばゴージャスなアシストとしてではなくチームリーダーとして活躍していた可能性もあったはず。
28歳の彼は、ギルマール監督が彼に与えた役割については不満はないと主張。アラフィリップがこのコースに最も適したライダーであることを指摘した。
ピノは
「私は自分の役割を担い、それを受け入れた。後悔していない。
銀メダルは残念だけど、俺達は強く団結していることを示した。私は自分の役割について良くわかってたさ。
最後の2周回で、私はチームのために働いた。ジュリアンはこのようなコースでは私より強いんだ。彼のために自分自身を犠牲にするのはチームとして当たり前のことだよ」
と語った。
インスブルックのコースの厳しさにもかかわらず、プロトンは最後の2ラップまで多くの選手が残っている状態。 すべてのチームは同じようなゴールまでの戦術的な見通しを持っていた。
「どのチームもチームリーダーのスプリントに賭けていた。もしジュリアンがそこにいたなら、彼は勝てたかもしれない」
とピノは語っている。
フランスは1997年にサンセバスティアンでローラン・ブローチが勝利して以来、エリート男子の世界タイトルを獲得していない。ロマン・バルデは1999年のジャン=シリル・ロビンの銅メダル以来の銀メダルをフランスにもたらした。
アラフィリップの多才な才能は、あらゆる種類のコースでエース候補となりうる。逃げてよし、山岳もつよく、スプリント力もある。
ですが、ピノは私にはもう少し待つ必要があるかもしれないと告白しました。
「世界で勝つにはまだまだ時間があり、2年後のスイスでそれが出来たらいいかな。」
とピノは語った。
落ち葉のクラシックを狙え!
ピノは、シーズン後半の目標がないわけではありません。 2015年に3位、2017年には5位になった落ち葉のクラシックと言われるイル・ロンバルディアが10月13日に開催されます。
彼は、狙っているでしょうね。
ジロ・デ・イタリアでは肺炎で最終日にリタイヤ。ツール・ド・フランスは欠場。ブエルタでは存在感を示しましたが、世界選ではアシストだったんですから。シーズンの最後にバクハツさせるんだピノ!
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