フランスのブルターニュクラッシックのワンデイレースが開催された。レース開催前にBORAがコロナ陽性で撤退。
だが、擬陽性だったようでスタッフ、ライダー共に陰性の結果。ほっとした。
今回のレースには、新城幸也と中根英登も出場していたので姿を探したのですけど~。見れなかったな。
One day race » Plouay › Plouay (247.75k)
247.75kmと長い距離のレース。小刻みなアップダウンがあり、ゴール前には1.5kmの登坂距離で4.2%の勾配が待ち受けている。
私が見始めた時には、レミ・カヴァニャ(Deceuninck – Quick Step)が逃げていた。
ヨーロッパ選手権TTでも2位となっており、「クレルモン・フェランのTGV」が走り出したら誰も止められないか?
6人いた逃げ集団から上り坂で見事に切れの良いアタックで逃げだしている。
後続の先頭は、Mitchelton-Scottが一人で引き続ける。タイム差は1分前後で推移。当然クイックステップは、後ろに位置していて先頭交代させない。
逃げ集団から、千切れたジョーイ・ロスコフ(Joey Rosskopf) CCC Teamとフローリス・デティール(Floris De Tier) Alpecin-Fenixが追うが、徐々にタイム差が開いていく。
二人で交代しながら追っても、タイム差が開くのだから凄い力だ。彼らは最後まで全力で走ったが集団に捕まる。
30km以上続いたレミ・カヴァニャの逃げだったが活性化した集団からアタックがかかり続け、ついに吸収されてしまう。
何度もアタックがかかって、ようやく3人が抜けだしたけど逃がしては貰えない。
ラスト10kmを切って、集団が長く伸び先頭は十数名に絞られた。だが、少し後ろには40人のメイン集団が控えている。
ゴール前に抜け出したのは、二人。フロリアン・セネシャルは逃げたレミ・カヴァニャのためにも勝利が欲しい所。
ラスト1.5kmを切って、Sunwebのニルス・エークホン(Nils Eekhoff)22歳が捨て身の引きを見せる。
これで、彼の後ろはフロリアン・セネシャルだけとなるがゴールまでが遠かった。
ゴール前で再び後続においつかれ、スルスルと前に出てきたのはマイケル・マシューズ。いつの間に追いついたのだろうか?
後ろでは、勝利を確信したニルス・エークホンが手を上げている。ニルスは前を走りながらも何度も後ろを確認していた。
彼にはしっかりとマイケル・マシューズの姿が見えていたのだろう。
マイケル・マシューズはツール・ド・フランスには出場出来ない。2017年には失格となったサガンに変わってポイント賞ジャージも獲得したのにツールに出れないのは悔しいことだろう。
マイケル・マシューズはミラノ~サンレモ3位。そして今回登りゴールで優勝。決して調子が悪いとは思えないけど、これで少しは鬱憤が晴れたのでは。
それにしても、激しいアタック合戦のレースだった。見る側は、とても面白いけど、選手は大変だ。
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