ようやく開幕したツール・ド・フランスだったが、途中から雨となり大落車祭り。
あまりにも落車の多いレースとなり、多くの有力ライダーが巻き込まれてしまう。落車で集団が割れることもあり、無駄足を使わされるライダーも多数。
トニー・マルティンがラスト53kmで、ゆっくり走れと指示するくらい雨で滑りやすく危ないレースだった。
Stage 1 » Nice › Nice (156k)
パリ~ニースのゴール地点であるニースを出発してニースに戻ってくるコース。
だがコースはスプリンターステージといいながら、山岳で生き残らなければならない厳しいコースだ。
3級山岳コート・ド・リミエ(登坂距離5.8km、平均勾配5.1%)を3周する周回コース。最後の周回にはさらに山岳を追加してゴールへと向かう。
誰もが最初のイエロージャージを目指して動いてくることが予想されたが。
スプリンターも落車の餌食に
スタートアタックを決めた3人があっさりと逃がして貰える。いいから逃げろと言った感じで集団は簡単に見送った。
- Michael Schär(ミハエル・シャー) 116 CCC Team
- Fabien Grellier(ファビアン・グルリエ) 185 Total Direct Energie
- Cyril Gautier(シリル・ゴティエ)215 B&B Hotels-Vital Concept
残り116kmで落車に巻き込まれたのはサム・ベネット。今日の優勝候補が早くもハンディを負ってしまう。サム・ベネットはさらにパンクも1回してしまう。
ジュリアン・アラフィリップも落車。なんとか集団復帰は果たしたけど。
逃げは、まずファビアン・グルリエがつかまり、あとの二人もほどなくして捕まった。だが、ここから新たな逃げは発生せず。
集団の意思は今日はスプリントと決めているようだ。
パヴェル・シヴァコフが落車してしまい、追走の下りでも2度目の落車をして完全に集団から遅れてしまった。山岳でのエガン・ベルナルの重要なアシストなのに大丈夫なのか?
イネオスはアンドレイ・アマドールも2度落車している。
あいつぐ落車にトニー・マルティンがベースを通せと集団に指示。下りは無力化されることに。だが、指示を守らないチームが後で出現。各チームから非難の声が上がる。
みよナイロ・キンタナの高速立ち直り
カーブの中で落車したナイロ・キンタナ。普通ならば後ろから突っ込まれるところだけど、素晴らしい立ち直りを見せてくれた。
#Replay 🎥 / La vidéo de la chute de 🇨🇴 @NairoQuinCo (ARK)…
Merci à @ericottino pic.twitter.com/RjbK1c11Fx
— Renaud Breban (@RenaudB31) August 29, 2020
NTTのエーススプリンターGiacomo Nizzolo(ジャコモ・ニッツォーロ)も落車。チームメイトに支えられて集団になんとか復帰。
サム・ベネットはパンクからなんとか復帰。このいらない足を使う場面がなかったらねえ~。
だが、3番手を走っていたミゲルアンヘル・ロペスが滑って落車。そのまま沿道の道路標識にぶつかってしまう。
放送の字幕ではヨン・イサギレとなってたけど実際はミゲルアンヘル・ロペスだった。
ジョージ・ベネットは道路の真ん中でスぺってしまう。なんとか集団復帰できたけど。
ブノワ・コヌフロワ(AG2R La Mondiale)が期待通りにアタック。ゴール前でやってくれるとは思っていたけど。だが、集団が逃がすはずがない。
ラスト3kmで大落車発生。
一番の被害はティボー・ピノ。一緒にミゲルアンヘル・ロペスもこけていた。カレブ・ユアンはラスト65kmで落車しておりでスプリント参加出来ず。
こちらはラストのスプリント。TREKは世界チャンピオンのマッズ・ピーダスンを勝たせるために牽引。
サム・ベネットはアレクサンダー・クリストフを押しやっていい位置にいる。
だが、サム・べネットは伸びない。右からアレクサンダー・クリストフが立て直して上がってくる。
最後は、良く伸びたアレクサンダー・クリストフが勝利!
それにしても、落車ばかりのレースで気の毒だった。パヴェル・シヴァコフは13分遅れて最下位になってしまったけど。
第2ステージはいきなりの山岳コースなのでアレクサンダー・クリストフから誰にイエロージャージが移るのか楽しみですね。
コメント
ジョージ・ベネットはツール2017で「雨のくだりが好き」って言っていたのに、落車をしてしてまいましたね。
情報によると白線で滑ったとか書いてありましたけど、道路に白線あったかな。何か月も雨が降ってなくて、一気に降ったから自動車のオイルなんかがしみ出して、アイスリンクのようだったみたいですね。
かなり慎重に下ってましたもんね。