ブエルタ・ア・ブルゴス・フェミナスの開幕ステージのスプリント勝負で、フェンスに突っ込む大落車が発生。
Lidl – Trekのエリサ・バルサモと、UAE Team ADQのソフィア・ベルティッツォーロが吹っ飛んでしまった。
エリサ・バルサモは、鼻骨の骨折と脳震盪を起こし、第2中手骨も骨折という大けが。
この事故で、チームメイトのルシンダ・ブランドが足を止め、チームメイトを気遣うのは、当然のことだった。ただ、そのせいで彼女は総合でタイムを失ってしまう。
フェンスに突っ込む
Lotta Henttala wins!
Katrine Aalerud had a strong ride but just just couldn’t hang on and Schrempf did her usual last-minute shout!
Hopefully the UAE rider is ok with the late crash#VueltaBurgos pic.twitter.com/U4upjCLEfz
— Mathew Mitchell (@MatMitchell30) May 16, 2024
映像を見ていると、道路幅が変わって絞られていくところで、落車は起こっている。
落車した二人共フェンス際を走っており、バランスをくずしたソフィア・ベルティッツォーロがエリッサ・バルサモにぶつかってしまう。
二人は、フェンスに突っ込みバイクが宙を舞ってしまった。幸い、この二人だけが落車したけれど、かなりの大けがが予想された。
ソフィア・ベルティッツォーロは、腕を骨折する大けがを負った。
UCIを批判
Today I followed my human instinct and not my racing instinct. I stopped to check on my teammate after a nasty crash just meters from the finish. I didn’t think twice about doing it and I don’t regret it but, doing the right thing, lost me three minutes even with the line in view pic.twitter.com/IGXSYo5usG
— Lucinda Brand (@lucinda_brand) May 16, 2024
ルシンダ・ブランドは、2021シクロクロス世界王者。ロードでも26勝をあげているベテランだ。
ルシンダ・ブランドは、次のように投稿。
「今日、私はレースの本能ではなく、人間の本能に従った。フィニッシュまであと数メートルというところで、激しい転倒に見舞われたチームメイトの様子を見るために立ち止まった。
止めるべきかどうか考えもしなかったし、後悔もしていない。でも、正しいことをしたことで、フィニッシュラインを目前にしていたにもかかわらず、3分もロスしてしまった。」
ルシンダ・ブランドはそれがフェアだとは思っていない。
「もし、バルサモがゴールできていたなら、プロトンと同じタイムが与えられていたはずだ。それなのに、なぜ他人を気遣うことが、UCIの目から見て異なる扱いを受けなければならないのか?」
バルサモの容態が安定していることが医師によって確認されると、ブランドとチームメイトのイリア・サンギネティはフィニッシュへと向かった。
そこで二人は、総合順位で3分03秒を請求された。確かに、ルシンダ・ブランドは、落車した訳ではない。ルールはルールだけど、トップ同タイムであってほしいと思うのも自然な感情だろう。
エリッサ・バルサモを失ったLidl – Trekは、現在8位のシリン・ファンアンローイが総合上位を目指すことになる。
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