UAE Team EmiratesがAIを使用してロードレースに生かすことが知られている。
AIは自転車の世界にも進出してくるのは間違いない。Shimanoもサスペンション、サドル、シートポストの調整をAIで行うようにする特許を申請(US 11866114 B2)している。
どんな感じで調整していくのだろうか?
AIが考える
2020年6月23日に出願された特許のタイトルは「制御装置、学習モデルの作成方法、学習モデル、コンピュータプログラムおよび記憶媒体」というもの。
上記の画像はロードバイクだけど、フロントサスペンション機能についてはマウンテンバイクが想定されている。
面白いのは、ハンドルバーにとりつけたパネルで、シートポストの高さやサスペンションの量が良いか悪いかを、Facebookのようにイイネボタンを押して学習させることを想定(FIG.11)している。
コースによっても設定が出来るようだ。(FIG15)
人によって乗り方や、好みはまちまち。学習することで個人にあったポジションを学習して作っていく。
例としてワールドカップのマウンテンバイクのレースの場合、1時間のレース時間となるが試走もする。その試走の際に、その日のコースに合わせてAIに学習させて最適なポジションを作り込んでいくということも出来るようになる。
しかし、Shimano自身は、PRO Componentsブランドで Koryakドロッパー シートポストを作っているけど、サスペンションシステムは作っていない。
将来的には、サスペンションも作るということなのだろうか。例によって、Shimanoは憶測や予想については全くコメントしないので、どうなるかはわからない。
私はキノフィットを受けたことがあるが、一つのポジションをいじると、全ての位置関係が崩れてくる。これを個人で修正していくのは無理だ。
乗り込む量、習熟度、筋肉のつき方によってもポジションの最適解は微妙にかわる。プロにお任せしないとどうにもならないけど、AIが全て割りだしてくれたら言うことない。
遠い将来には、AIでポジション調整してくれる時代がくるのは間違いないだろう。
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