スペシャライズドは、「新世代のS-Worksフットウェア」を代表する、新しい最高級ロードサイクリングシューズ、S-Works Torchを発表。
スペシャライズドS-Works Torchは、ハイエンドS-Works 7に取って代わり、一部のライダーがそのシューズで抱えていた多くの問題を解決すると言われている。
この改良の鍵となるのが、スペシャライズドのRëtulバイクフィットデータベースの「10万以上のフットスキャン」からモデリングされた、最新のデザインだ。
S-Works Torch
アッパーは、スポンサーであるプロライダーからのフィードバックに基づいて再設計され、新しい素材とツインBOA S3ダイヤルクロージャーシステムが採用されている。
このソールは、S-Works 7 LaceやS-Works Aresなどの既存のS-Worksシューズに搭載されているソールよりも幅が広く、軽量。
しかし、この新しいソールは、内部サポート構造により、従来のソールと同じ剛性を維持する。
これらの変更を組み合わせることで、S-Works Torchは、ライディング中に「足の上に消えてしまう」ほど快適なサイクリングシューズになったと、スペシャライズドは述べている。
S-Works 7は多くの人に好評だったが、それでもS-Works Torchは多くの分野でそのモデルを改良していると言われている。
新しいラストデザインは、S-Works 7のラストよりも広く、平らで、より解剖学的なもので、2種類の幅から選べる。(ラストとは、靴職人が靴のモデルにする、人間の足のような形をした機械的な形状のこと)。
標準幅のオプションは、例えばS-Works 7よりもソールが4mm広く、ワイドオプションはさらに4mm広くなる。
これは、S-Works 7のシューズよりも8mm広い。
シューズの前面では、多くのライダーにとって「セット&フォーゲット」な機能であるとして、スペシャライズドはトゥストラップを廃止した。
ヒールカップも一部のライダーにとっては攻撃的すぎるというフィードバックを受け、スペシャライズドはS-Works Torchのために非対称のデザインを開発。
新しいヒールカップは、内側は同程度のサポート力を発揮するが、外側のエッジは大きくテーパーしている。
これにより、足の後部をしっかりとホールドしながらも、アキレス腱の快適性を向上させることができると言われている。
また、「ゾーン補強」が足を固定し、ペダルへの最適なパワー伝達を実現する。
スペシャライズドは、「ペダル ストロークのプル フェーズを最大限に活用する」と言われているアッパーの大きなつま先領域上の補強を追加したと言う。
アップ ストロークに引くべきかどうかは別の問題だけど。
新しいクロージャーシステムは、デュアルBOA S3ダイヤルを引き続き採用。
ワイヤーがベロを横切る角度を調整し、走行中に上部ワイヤーが本来の位置から移動しないよう2つの保持タブを追加している。
S-Works Torchは、1.5mmバルスウェッジ、縦アーチサポート、中足骨ボタンといったスペシャライズドが特許を持つBody Geometry機能を内部で保持しており、これらすべてが快適性やパワー伝達の向上に役立つとされている。
新しいソール
前世代のS-Worksシューズとは一線を画し、S-Works Torchには新しいカーボンファイバー製ソールが採用されている。
新しいデザインは、幅が広がったにも関わらず20g軽くなっている。
スペシャライズドによると、これはソール後部をより積極的にテーパー加工し、「パイクラスト」エッジを追加し、内部の「Iビーム」構造を使用することで達成されたもので、剛性と強度を高め、追加のブレースを必要としないそうだ。
前世代のS-Worksシューズと同様、S-Works Torchには調整可能なクリートボルトホールが付いている。
- 重量: 450g(サイズEU42ペア)
- ツインBOAS3ダイヤルクロージャーシステム
- 100,000以上のRëtulフットスキャンからのデータに基づいて更新
- 内部Iビームサポートを備えた新しいカーボンファイバーソールは、前世代のソールと同じように幅が広く、20g軽く、剛性が高い
- 発売時に3色で利用可能 さらにチームカラーも追加される予定
このシューズで、マーク・カヴェンディシュはジロ・デ・イタリア第3ステージで優勝している。すでに実績を作っている訳だ。
価格は49,500円。これまでのハイエンドシューズに比べると安価になっている。
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