Israel Start-Up Nationのオーナーである、シルヴァン・アダムスは、フルームがチームに来ることは信じられないことであり、交渉はパンデミックのために仮想会議を介しておこなったことを明らかにした。
アダムスは、フルームにエディ・メルクスの記録を越えて欲しいとも語っている。
フルームの到着はイスラエルでも話題に
アダムスは、いくつかのインタビューでフルームがチーム・イネオスを去る意思があることを見て、彼を探し出してプロジェクトを発表する決断をしたと語っている。
フルームが興味を持ってくれたことで、両者の間で合意の条件が整った。
Israel Start-Up Nationでキャリアを終えたいということを確認してくれた。プライバシーの問題があるため、いつまでとは言えない。
と彼は付け加えた。
クリス・フルームが億万長者のシルヴァン・アダムスのチームと契約したことは、イスラエルでも大きなニュースとなった。上記の新聞でも一面を飾るほどだ。
簡単に言うと、クリスティアーノ・ロナウドが地元のサッカーチームに合流したような驚きで捉えられている。
イスラエルでは、サイクリングが最も人気のあるスポーツではないが、確実に成長し始めているのは確かだ。
アダムスは、ジロをイスラエルに誘致したり、今年はワールドツアーチームを作り出した。
さらにフルームの獲得と、ツール優勝という目標も明確にしたことで国を挙げてのサイクリング熱を高めることも目指している。
エディ・メルクスの記録を破る
新しいチームでのフルームの主な目的は、彼の5番目のツール・ド・フランスを獲得することであり、同様にエディ・メルクスの記録を破ることだ。
これについてシルヴァン・アダムスは
ツールに勝つ。それは私たちの夢ではない。それは達成できないように聞こえるが、それが目標であり、本当にそうなると思う。フルームと一緒に歴史を作りたい。
あと1回勝てば、ツール5勝となる。6勝目を挙げれば記録更新だ。 エディ・メルクスのグランツールでの神話的な11勝に近づくこともできる。
そして、誰が史上最高のライダーなのかを考え直さなければならない。ごめんねベルギーの皆さん。
エディ・メルクスの記録を抜くというのは、全ての勝利数ではない。525勝の通算記録ではなくグランツールの優勝回数のこと。
エディ・メルクスは
- ジロ 5勝
- ツール 5勝
- ブエルタ 1勝
これに対してクリス・フルームは
- ジロ 1勝
- ツール 4勝
- ブエルタ 2勝
7勝をあげている。
35歳の年齢を考えると、難しいのではないかという質問に対してシルヴァン・アダムスは
ライダーとしてのスタートが遅かったので、まだまだこれからですね。彼の価値観をよく見てみた。彼はまだ聖火を持っているので、まだ大勝利をいくつか得ると思っている。
と、非常に強きだ。
アダムスは、フルームにツールのあとに、ブエルタも出場して貰いたいと考えているようだ。どちらかに勝利すれば優勝回数は増えるけれども、どうでしょうねえ~。
以前、フルームは38歳まで現役を続けたいと語っていた。
シルヴァン・アダムスは、フルームが勝つために、補強を続けるだろうが3年はかかるのではないだろうか?
補強が間に合うか、フルームの力が続くのか、それも問題となってくるかもしれない。
グレッグ・ファンアーヴェルマートについては?
インタビューの中で、グレッグ・ファンアーヴェルマート(CCC Team)についても聞かれている。
現時点では、確認も否定も出来ないというのが結論のようだ。
“それについては何も言えないが、あなたはそれを期待していましたね。 ” とアダムスは笑う。
グレッグは史上最高のクラシックライダーの一人であり、同世代のライダーの中でも特に優れている。サガンに対抗できる。私は彼を尊敬しているし、彼はどこと契約しても勝ち続けるだろう。
もちろん興味はある。だが、そんなライダーに限って何も言えない。しかし、私はその噂を確認も否定もできない。
ターゲットの一人として、交渉しているのは間違いない。
フルームに続いて、グレッグ・ファンアーヴェルマートも獲得出来れば、クラシックでも活躍してくれるのではないか?
だが、これもアシストによる。アシストなしで一人で対応してたら、たとえグレッグ・ファンアーヴェルマートでも勝利は難しい。
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