これは変わったフレームのバイクだ。
ポーランドのウッチを拠点とするProject Dのバイクで、手作りの自転車ショーで最優秀ビルダー賞とマイク・バローズ賞の2つの賞を受賞している。
ツイントップチューブとツインシートチューブ、チェーンステーは3Dプリントでまっ平。フレームはカーボンとスチールで作られている。
ツイントップチューブ Dropbar
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バイクを作ったドミニク(Dominik)は、新しいハイエンドカーボンバイクを何台か乗ったけれど、硬すぎて1時間乗ると痛くなったと。
そのため古いスチームバイクに戻ったけれど、より長く快適に乗りたいという願いでこのバイクを作っている。
フレームは異なる素材から出来ている。
- シートステイ : カーボンファイバー
- トップチューブ : カーボンファイバー
- シートチューブ : カーボンファイバー
- ダウンチューブ : コロンバスXCr ステンレスシームレススチール
- ヘッドチューブ : ステンレススチール 3Dプリント
- チェーンステー : ステンレススチール 3Dプリント
- ドロップアウト : ステンレススチール 3Dプリント
フォークはステンレススチールから3Dプリントされ、クラウンとステーラーは1つのパーツで、2本の脚は別々に作られている。
異なる素材を使うことのアイデアはこうだ。一番下のスチール製の “バックボーン “は高周波の耳障りな振動に対応し、ライダーが座る一番上の骨格は低周波の振動を受け止める。
チューブ分割の背後にある “電球 “のアイデアは、1本のチューブは各方向に同じように曲がるが、同じ量の材料を2本のチューブに分割すると、設計の自由度が新たに加わるというものだった。
ツインチューブは、特定のエリアと方向にコンプライアンスを加える。
ツイン・トップチューブは、ヘッドチューブの上下の動きを助けるだけでなく、チューブ間のわずかな角度が、コーナリング時のヘッドチューブのねじれやヌメリ感を防ぐのに役立っているという。
ツイン・シートチューブは、シートが前後に少し揺れるのを助けるが、少し横にひねることもできる。
3Dプリントされたチェーンステーは、プロファイルも肉厚も可変となっている。このアイデアは、上下に少しフレックスを促すものだ。
Project D Dropbar (フレーム、フォーク、ヘッドセット、シートハードウェア、アクスル、塗装)の価格は、約5,000ユーロ(約79万円)からとなり、下記のInstagramから連絡となる。
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