POCと自動車安全会社のAutolivは、エアバッグを内蔵した自転車用ヘルメットの開発に取り組んでいる。
一定の安全基準を満たしたヘルメットは、衝撃を吸収することを目的としている。
例えば、バージニア工科大学はヘルメットの安全性を採点しており、MIPSは最高のロードバイク用ヘルメットで注目すべき安全技術機能である。
しかし、POCと車のエアバッグを製造しているAutolivは、エアバッグはヘルメットの衝撃吸収性を高めることができると主張している。
Autolivの調査によると、時速20km以上のスピードで自動車と衝突した場合、改善の余地があると言っている。
初期の調査結果によると、エアバッグを追加することで、時速20kmの衝突でサイクリストが中等度(例えば、軽い脳震盪)から致命的な頭部損傷を受けるリスクを80%から30%に減らすことができるとしている。
両社は、交通量の多い道路を通勤する際に、より高速で走行できる電動自転車の人気が高まっていることが、この技術の開発に拍車をかけたと説明している。
プロトタイプでテスト
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Image credit: POC
最終的なコンセプトは、エアバッグを3つのファブリックチャンネルに分割し、ヘルメットの中に隠すというもの。
衝撃を受けると、エアバッグは60kPaの圧力まで膨張し、頭の側面と頭頂部を覆う。
POCとAutolivは、車と自転車の衝突をシミュレーションし、ダミーを使って物理的な衝突テストを行ったという。
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Image credit: POC
実験では、エアバッグを内蔵したヘルメットを衝突試験用ダミーヘッドにかぶせている。
そして、1.5mまたは1.8mの高さから、平らな面または斜めの面に頭を落とし、地面に頭を打ち付けた状態をテストした。
エアバッグが膨らむと最初の衝撃を受け止め、その下にあるヘルメットは通常通り機能するとしている。
エアバッグとヘルメットが一体となって頭部の加速を抑え、「衝撃テストにおける頭部傷害のリスクを大幅に低減した」としている。
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Image credit: POC
実験の写真では、エアバックが膨らんでいる様子は見えない。頭をカバーするということなので、内部で広がっているのかも。
ヘルメットだけでは、頭部外傷は避けられない。エアバックと合わさることで安全性が高められればいうことはない。
以前紹介した製品は、首回りを保護するものだったけど、こちらとはタイプが違う。
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