自転車専用車線を走っていても、車が追い越すときにヒヤッとした経験のある人は沢山いると思います。
自転車が安全に走るには、「もっと隔離された自転車ルートが必要だ」と研究者らは言う。
ドライバーは自転車に乗るライダーに接近する可能性が高いため、塗装済みの自転車専用レーンは自転車を安全に保つための解決策ではない、という結論を見出した。
サイクリスト追い越し調査を実施
大学の研究では、一般的な危険な追い越しがいかにして行われるかを調査した。
すると、サイクリストが路上でマークされた自転車専用車線を使用したときにドライバーがより近くを通り過ぎることがわかった。
その種の最大の研究では、研究者は追い越し時に運転手が与える距離を測定する ‘MetreBox’と呼ばれる装置をサイクリストに与えました。
422回のサイクリングから18,500以上の追い越しを測定している間、調査では17の追い越しごとに1回1メートル以内を車が通過しました。
オーストラリアのメルボルンにあるモナッシュ大学の主執筆者であるベン・ベック博士は、次のように述べています。
「自転車に乗るときに安全でないと感じる人々が増し、サイクリングを増やす大きな障壁としとなっていることを私たちは知っています。
我々の結果は、白いペンキの単一のストリップが自転車に乗る人々にとって安全なスペースを提供しないことを示しています」
この研究は、モナッシュ大学医学部保健医療科学部、および交通事故委員会(TAC)コミュニティ交通安全補助金によって資金提供された、エイミージレット財団と共同で実施され、メルボルンの60人のサイクリストが行った走行の測定を含みました。
調査によれば、123回の追い越しで60cm以内で通行されています。
より高速のゾーン(時速60km以上)では、3回の追い越しのうちのほぼ1回が150cm未満の非常に近い距離でした。
移動した10kmごとに1メートル近くの追い越しが約1.7回ありました。
ベック博士は、なぜペイントされた自転車専用車線があるのに、車が至近距離で増加したのかを説明した。
「自転車に乗る人とドライバーが車線を共有する場合、運転手は追い越し操作を行う必要があります。
これは、運転者が追い越しをする必要がない自転車専用車線のある道路とは対照的です。
ドライバーが追加の通過離隔距離を確保するという意識的な要件が少ないことを示唆しています」
Beck博士は、安全性を高め、サイクリングへの参加を増やすためには、サイクリストを身体的な障壁で保護するための分離されたサイクリング・インフラ・ストラクチャを提供するために、より多くの投資が必要であると付け加えた。
オーストラリアの多くの地域では、サイクリストを安全に保つための最低通過距離法の導入が開始されています。
- 運転者は60km/h以下で最低1m
- 制限速度が高い場合は1.5mの最低通過距離を保つ必要がある
しかし、調査が実施されたビクトリア州では、サイクリストを追い越すときに1メートルのギャップを空ける為に、ドライバーを保護する合法的な設備などはありません。
日本の場合は?
日本の場合、自転車専用道と書かれている所は、自転車のみが走れます。
日本の法令では、道路法第48条の13第1項により「もつぱら自転車の一般交通の用に供する」として指定されたものを指す。道路の一部として一般車道、歩道と併設される道路交通法上の自転車道とは異なり、道路全体が自転車(と軽車両、農耕作業用小型特殊自動車)の通行のために使われる。
引用 wikipedia 自転車専用道より
しかし、自転車のマークがあるだけの自転車道は車も通って良いのです。
自転車ナビマークと言われるものです。これだけでは、自転車専用道とならないので注意が必要です。
ラインがあるので大丈夫そうには、見えますが近い場所を通られるとヒヤッとします。
日本の場合も、警察が取り締まってくれたりしないと、事故とかはなくならないと思います。
車道と隔離する設備は難しいとは思いますが、せめて自転車ナビマークがついた自転車のラインは欲しいですね
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