Shimanoは、新型Dura-Ace 9200のコンポーネントと同時に、何度もプロトタイプが目撃されていたDura-Aceのホイールも発表した。
3つのリムハイトのシリーズでC36、C50、およびC60_HRが用意されている。ディスクとリムバージョンの両方が維持される。
新しいプロファイル
コントロールを犠牲にすることなく抗力を減らすことを目的として、3つの異なる新しいリムプロファイルが開発された。
クライマーにとって、36mmのリムハイトのC36は、空気力学と横方向の剛性よりも軽量になるように設計されている。
リムハイト50mmのC50は、空気力学、剛性、重量に等しく焦点を当て、よりオールラウンドなホイールとなっている。
空力に関しては、新しいC50-TLは以前のC60-TUを上回り、C40-TLと比較して5.1w少ない抗力を提供する。同様に重要なことだが、ホイールは、横風の影響が少ない、浅いC40-TLと同様のレベルの制御も提供する。
C60_HRは、全力疾走や重いライダーのために+ 20%増加した横方向の剛性を提供すると同時に、低抗力も備えている。 各リムの内部幅は21mm、外部幅は28mmで、フック付きのビードが付いている。
チューブレス対応の各リムには、カーボンリムの輪郭に完全に一致する高品質のチューブレスバルブがあらかじめテープで固定されている。
ホイールには、タイヤレバーの使用を禁止するラベルが付いていることに注意しないといけない。
選択したタイヤによっては、それが可能な場合とできない場合がある。シマノはタイヤレバーを使わないことを望んでいる。
チューブレスタイヤ対応だが、タイヤレバーを使用しないで取付可能なのだろうか。
12スピード固有のフリーハブ
Shimanoは、走行剛性を高め、軽量化を実現するホイールを求めて開発。
新しいDura-Aceホイールは、12速の固有のフリーハブを備えている。これは、カセットコグによって損傷するフリーハブを作成せずに重量を節約する目的がある。ハブだけで、ShimanoはR9170FHと比較して45gの軽量化を達成している。
もちろん、これらはShimano 12スピードロードカセットとのみ互換性があるが、これらのカセットは古いHGフリーハブの他のホイールと互換性がある。
新しいフリーハブの中には、現在のXTRハブと同様のShimanoのDirectEngagementシステムがある。
現在のC40ホイールと比較して、このフリーハブメカニズムだけで駆動剛性が63%向上する。また、抗力が低く、かなり静かな(ただし無音ではない)フリーホイーリングを提供する。
レーシングパターン
横方向の剛性に関しては、C36とC50のホイールはそれぞれ前輪に1:1のスポークパターンを使用し、C60_HRはフロントハブに2:1のスポークパターンを使用して剛性を10%向上させている。
また、C60_HRでは1.8mmのスポークを使用。C36とC50では1.5mmのスポークで軽量化されている。
後輪も2:1のオプトバルレーシングパターンを使用して、横方向と走行時の剛性を向上させている。
価格と重量
ホイール(ディスクブレーキ) | ||
WH-R9270-C60-HR-TU-F / R | 667g (フロント)/770g (リア) | フロント:97,900円 / リア:114,400円 |
WH-R9270-C60-HR-TL-F / R | 751g (フロント)/858g (リア) | フロント:97,900円 / リア:114,400円 |
WH-R9270-C50-TU-F / R | 610g (フロント)/723g (リア) | フロント:97,900円 / リア:114,400円 |
WH-R9270-C50-TL-F / R | 674g (フロント)/787g (リア) | フロント:97,900円 / リア:114,400円 |
WH-R9270-C36-TU-F / R | 522g (フロント)/632g (リア) | フロント:97,900円 / リア:114,400円 |
WH-R9270-C36-TL-F / R | 620g (フロント)/730g (リア) | フロント:97,900円 / リア:114,400円 |
ホイール(リムブレーキ) | ||
WH-R9200-C60-HR-TU-F / R | 653g (フロント)/796g (リア) | フロント:97,900円 / リア:114,400円 |
WH-R9200-C50-TU-F / R | 586g (フロント)/773g (リア) | フロント:97,900円 / リア:114,400円 |
WH-R9200-C36-TU-F / R | 602g (フロント)/684g (リア) | フロント:97,900円 / リア:114,400円 |
R9200のコンポーネントは2021年10月から販売されるが、ホイールについては具体的なスケジュールは発表されていない。
コメント
シマノの広報がホイールを「かなり攻めた」と評価しており、ホイールの軽さにそれが表れている。
ただ、タイヤレバーの使用を推奨しないっていうのはいかがなものか。
自分が使いたいタイヤが使えない状況が生じるのでは?
性能は絶対良いはず。耐久性が極端に犠牲になっていなければいいけど。
そうなんですよねえ~。あるテスターは、コンチネンタルGP5000チューブレスタイヤを使用したけど、1回はタイヤレバーを使ったと言ってますし。
どのタイヤが簡単に手だけで、使用できるのか情報をくれると良いのですけど。
耐久性については、極端な軽量化がされていないことを考えると良いのではと思いますが、これは何千キロか乗ってみないと実際には分からない部分ですね。
今回アルテグラバージョンも一緒に出ているので、価格も抑えられてますけど、長期間のテスト結果が見てみたいところです。