Team INEOSの問題児であるジャンニ・モスコン。
今年も、クールネ〜ブリュッセル〜クールネのレースでやらかしていた。
イタリアでも5本の指に走るほどの強力なライダーだが、今年のジャンニ・モスコンはグランツールに出ないという。
2019年には、ジロ・デ・イタリアでエガン・ベルナルと共にエースを任されるはずだったほどのレーサーなのに、2020年にグランドツアーに出場しないのはどうしてなんだろうか?
ツール・ド・フランスをオプションとしては考えない
2019年シーズンはUAEツアーでの落車からペダリングが乱れて不調に。ジロをスキップし、ツール・ド・フランスに出場。
同じく鎖骨骨折でジロをスキップしたエガン・ベルナルのアシストとして働いた。2018の世界選手権では5位。2019年の雨の中の厳しい世界選手権でもマッテオ・トレンティンの為に引き続けて4位。
2017・2018年とイタリア国内TTチャンピオンでもあり、オールラウドに力を発揮出来る選手の一人だ。26歳という年齢も考えると、そろそろグランドツアーで力を発揮しても良い選手のひとりだが。
ジャンニ・モスコンは、ストラーデビアンケでレースを復帰をするが、その後ツール・ド・フランスに出場することはない。
ツールには3人のリーダーが出場するので、残るメンバーに入るのは難しい。しかも、モスコンほどの選手をオプションとして参加させるのはチームにとっても損失だ。
その後だが、ジロとブエルタはレース日程がかぶっており、その間に主要なクラシックも行われる。
グランドツアーを優先すると、ワンデイクラシックでの勝利を目指すことは出来ない。
つまり、今年ジャンニ・モスコンはクラシックに専念し、グランドツアーには出場しないことになる。
クラシックに専念
モスコンは、レースに戻る前に、チロルとドロミテでキャンプを行う予定だ。2年前に移住したオーストリアのインスブルックの彼の住居からそれほど遠くない。
予定として、ストラーデビアンケでレース復帰後、ティレーノ〜アドリアティコに出場。
あとは、詰め込まれたクラシックを走ることになる。イル・ロンバルディアは8月8日に変更となりそうだし、ミラノ~サンレモも8月22日から15日に移動という話も出ている。
これらはUCIの会議により、今週後半に日程が確定する予定。
私の大きな目標は8月にあるクラシック。ツールはシーズンの主要なクラシックの直前に終了する。
チームはそれを勝ち取るためにグランドプレーを開始し、チームの一員となった場合には、何の脚も残らないだろう。
今シーズンは、変則的なレーススケジュールとなるので、グランツールでアシストとして力を使うよりは、クラシックで成績を残したいというのが本音でしょうかね。
チームとしても、グランツール以外の成績も欲しいし、実際にワールドツアーレースにはメンバーを送らないといけない。
普通のレーサーならば、グランツールに出場出来るだけでも、名誉なことだけれどもモスコンはグランツールでも何かと問題を起こしている。
だから、今の時期には外れて貰うのもチームにとっては好都合だったかもしれない。
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