マーク・カヴェンディシュは土壇場でサム・ベネットと交代してツール・ド・フランスに出場。
第1ステージ、第2ステージではジュリアン・アラフィリップのために集団前方でウルフパックのトレインの一員を構成していた。
ツールは第3ステージで、ようやくスプリンターステージを迎える。
スプリントするために来た
— Mark Cavendish (@MarkCavendish) June 27, 2021
マーク・カヴェンディシュにはエディ・メルクスが作ったツール・ド・フランス34勝の記録を抜くという目標がある。
現在積み重ねた勝利数は30勝。
ライバルは多いが勝利の可能性はあるだろうか。ゴールを目指すスプリンターは
- カレブ・ユアン(Lotto Soudal)
- アルノー・デマール(Groupama-FDJ)
- アンドレ・グライペル(Israel Start-up Nation)
- サガン(Bora-Hansgrohe)
- ナセル・ブアニ(ArkéaSamsic)
- ソンニ・コルブレッリ(Bahrain Victorious)
- ブライアン・コカール(B&B Hotels)
- ティム・メルリエ(Alpecin-Fenix)
- ワウト・ファンアールト(Jumbo-Visma)
- マッズ・ピーダスン(Trek-Segafredo)
- ケース・ボル(Team DSM)
当代一流のスプリンターが集結している。
マーク・カヴェンディシュは、インタビューで
スプリントをしようとしないなら、私はここにいないだろう。
最近のライダーは期待を押しのけようとしているが、そうはしたくない。私はレーサーであり、これからもレーサーであり、常に勝とうとしている。誰も私が挑戦しないとは言えない。
ミケル・モルコフという地球上で最高のリードアウトマンを得た。
Deceuninck-Quick-Stepで、ツールに参加できるのは特別なことだ。このジャージを着ることができて、本当にうれしい。ボトルを集めたり、人を喜ばせるためにも、ツール・ド・フランスに参加できて光栄だ。
第2ステージの中間スプリントでは、ミケル・モルコフにアシストして貰って8位争いのスプリントに加わった。
残念ながら、カレブ・ユアンとティム・メルリエにまくられたが、これは予行演習となっただろう。
マーク・カヴェンディシュは、キス病で走れなくなり、所属先がなく引退も覚悟した時期を振り返って次のように語っている。
戻ってこれたことは信じられないし、感情的にならないと言えば嘘になる。
しかし、私が経験したことは、人生において何が重要であるか、なぜ自分がすることをするのかを気付かせてくれた。
私はツール・ド・フランスを当然のものと考えたことはない。ツール・ド・フランスは特別なものだ。自転車競技の最大のレースであると同時に、世界最大のスポーツイベントの一つでもある。
自転車に乗っている子供たちは皆、ツール・ド・フランスに乗ることを夢見ている。それは、何歳になっても変わらない。
子供の頃、ツールに乗るのが夢だったし、この15年間、僕の人生そのものだった。それはこれからも変わらない。
私は常にツールを楽しんできたし、スプリントで勝とうが勝てまいが、これからもそうだろう。
マーク・カヴェンディシュについては、以前の走れていない時から何度も記事にしてきた。こうして、完全に復活した姿を見るのは本当に信じられないほどだ。
このツールの舞台に立ったということは、神がくれた奇跡だと思う。何かを見せてくれるという啓示ではないかとも思える。
第3ステージのスプリントで誰が勝つのかはわからないが、最高のドラマをまた見せてくれるだろう。
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