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Jumbo-Vismaが見せたパリ~ニース第2ステージでの華麗なファン攻撃 もっとギャップを狙っていた?

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Image by Jill Wellington from Pixabay
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フラットなコースでは、通常はスプリンターのためのステージとなり集団でゴールすることがほとんど。

だが、それに風が加わるとレースの内容は全く違ってくる。登りがなくてもライバルを追い落とすことが可能となる。

 

パリ~ニース第2ステージは、レース開始前から強烈な風が吹くことが予測されていた。

 

これを見事に活用したのがJumbo-Vismaだ。そして、戦闘準備をしていたチームはしっかりと前に乗っている。

 

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大きなタイムギャップを狙う

 

この日、Jumbo-Vismaは、残り70kmで集団がファン攻撃で割れた際にも、その強さを見せつけた。

ワウト・ファンアールトは風を利用して集団を壊す作戦が最初からあったことを打ち明けている。

 

もっと大きなタイムギャップを期待していたんだ。でも、少なくとも多くの選手が戻ってきた。

脚は良かったので、満足している。チームは本当に準備ができていて、何度か自分たちでも無理をしてしまった。

でも僕の意見としては、クラシックの選手が少し少なすぎて、本当に大きなギャップを得ることが出来なかった。最終的にはプリモシュが無傷で走り抜け、良い一日だった。

 

一時、Jumbo-Vismaはサイモン・イェーツ(Team BikeExchange – Jayco)、アダム・イェーツ(INEOS Grenadiers)を先頭から引き離したが、すぐに先頭集団に追いついた。

総合勢では、ナイロ・キンタナ(Team Arkéa Samsic)、ジャック・ヘイグ(Bahrain Victorious)、アレクサンドル・ウラソフ(BORA – hansgrohe)が先頭集団でフィニッシュしている。

 

遅れるマキシミリアン・シャフマン Tiz-cycling ストリーミングより

 

しかし、2020・2021年と連続優勝を誇るマキシミリアン・シャフマン(BORA – hansgrohe)とブランドン・マクナルティ(UAE Team Emirates)に1分29秒の差をつけた。

ジョアン・アルメイダ(UAE Team Emirates)には1分53秒、ダヴィ・ゴデュ(Groupama – FDJ)は転倒して10分近くロスしてしまった。

完全に総合争いから脱落したと言って良い。

 

マイク・テウニッセンがパンクで遅れる Tiz-cycling ストリーミングより

 

しかし、Jumbo-Vismaも無傷ではない。マイク・テウニッセンとローハン・デニスがパンクで遅れた。

それでも、第2集団からネイサン・ファンフーイドンクが復帰し、集団の先頭に立ちチームをアシストしている。

 

風で分断される集団 Tiz-cycling ストリーミングより

 

動きがないステージは見ていても楽しみがないが、これだけ攻撃が続くと見ているほうも面白い。

ライダーは、いつでも警戒していないといけない。ただ、しっかりとレース前ミーティングで風があることは分かっていただろう。それでも遅れるのだから如何にスピードが速いかと、位置取り、攻撃のタイミングの察知が問題となる。

Jumbo-Vismaは風を予測するアプリを使用している。完璧な攻撃タイミングが分かっていたことが予測される。

 

最終的には、ワウト・ファンアールトはファビオ・ヤコブセンにスプリントでまくられたが、これはワウトがスタートから14kmで落車し、膝を切っていることも少なからず影響があったと思う。

集団復帰に約10kmかかっており、途中のファン攻撃でも全開で引いているのだから仕方ない。

Jumbo-Vismaは第4ステージの個人タイムトラヤル前に、総合ライダーに対して39秒のリードを築き、多くのライバルをこのステージで落とした。

ほぼ、完璧なレース運びだと言って良い。

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