フランスのプロコンチネンタルチームTotal Direct Energieが年間400万ユーロ相当の契約を申し出る意思があると報じられています。
その選手は誰かというと、現在Decuninck-QuickStepで走っているジュリアン・アラフィリップ。
彼を獲得するためにTotal Direct Energieが興味を示しているというニュースが出ています。
レポートでは、この取引は年間で最高400万ユーロの契約額になることを報道しています。
日本円にして約5億円ですね!
アラフィリップはすでに今シーズン10勝を挙げており世界最高のライダーの一人としての彼の評価を押し上げています。
フランス人はまた、今シーズン3つのWorldTourレース
- ストラーダ・ビアンケ
- フレッシュ・ワロンヌ
- ミラノ・サンレモ
を獲得しています。
110 years of history from Milano to Sanremo.
Please welcome the 2019 winner of #MilanoSanremo presented by @NamedSport: @alafpolak! #NamedSport pic.twitter.com/mSUIhFGXXG— Milano Sanremo (@Milano_Sanremo) 2019年3月24日
アラフィリップの現在の契約は今年末に終了し、 Deceuninck-QuickStepはライバルチームによって値段を付けられることが判明したと報じられています。
シーズンの初めに、チームのボスPatrick Lefevereは、別のチームがアラフィリップに大幅な昇給を提供するのであればチームとしては放出しなければならないだろうと言っています。
それはPatrick Lefevereがかなり前から直面していた問題です。昨年には73勝をあげて最多勝を獲得しているチームなのに、チーム予算は他のライバルと比べて少なく、常にスポンサー問題で苦しんでいる。
昨年末には、予算の心配を抑えるために最強スプリンターのフェルナンド・ガビリアがUAEに移籍。そして、パリ~ルーベを獲得したニキ・テルプストラも放出せざるを得なかった。
補強といえば、レムコ・エヴェネプールくらいのものだ。ただ、クイックステップも若手が次々と育っており、アラフィリップが抜けても大きく戦力ダウンとはならないかもしれない。
2018年も、キッテルやトレンティンやボーネンが去ってたが、まったく戦力が落ちることがなかった。ボブ・ユンゲルスやエンリス・マスなども急成長しており、アラフィリップが移籍しても大丈夫なのかも。
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— Julian Alaphilippe (@alafpolak) 2019年4月7日
現時点では、Total Direct Energieはプロコンチネンタルチームですが、新しいスポンサーであるフランスの石油・ガス会社Totalの投資により、チームは2020年からワールドツアーチームに申請する予定です。
新しいUCI規則の下では、WorldTourチームの総数が18から20に増えるため、WorldTour内のチームは3年間ライセンスを取得できます。
2011年以来WorldTourチームから外れていたDirect Energieは、昨シーズン末にアラフィリップのチームメイトであったニキ・テルプストラを獲得しています。
ニキ・テルプストラはツアー・オブ・フランドルでの激しいクラッシュによって現在休養していますが、チームはアントニー・テュルジスやアドリアン・プティなどを今シーズンから獲得しており着々とワールドツアーチームとしての力をつけています。
アラフィリップがチームに加わることになると、Total Direct Energieがワールドツアーチームとなる可能性も高くなり申請もすんなり通りそうです。
特に、アラフィリップはフランス人であり、フランスのチームで走ることに何の問題もないでしょう。しかもチームがワールドツアーチームとなればレースの出場も多くなるので更に良いですね。
これで、本人の契約額も上がれば彼にとってもチームにとってもウインウインの関係となりそうです。
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