ヨナス・ヴィンゲゴーは、グラン・カミノで圧倒なパワーを発揮し、昨年に続き連覇を果たした。
Team Visma | Lease a Bikeは、2024年前に大きく変わった。プリモッシュ・ログリッチは、BORA – hansgroheに移籍し、ネイサン・ファンフーイドンクは、心臓の問題により9月20日をもってJumbo-Vismaでのプロキャリアを終焉している。
ヨナス・ヴィンゲゴーは、チーム内の事情を加味しながら、ツール・ド・フランスに向けての思いをインタビューで答えている。
チームセレクションは変わる
キャリアに終止符を打つことを余儀なくされたネーサンファン・フーイドンクとは仲が良いそうですね。
これからも彼を訪ね続けるし、今でもメッセージを交換している。ネイサンはチーム内で最高の仲間だった。一緒にいて素晴らしい瞬間がたくさんあった。彼がそこにいるときは、いつもとても楽しかった。
いつもとてもいい気分だった。彼はいつもハッピーで、それが私たちに作用していた。そんな彼がもうチームからいなくなるなんて……本当に寂しいよ。
ログリッチの離脱、そしてワウト・ファンアールトが来夏のツール不参加という選択によって、ツール選考もまったく違ったものになる。あなたが優勝した過去2大会は、ほぼ同じメンバーだった。
昨夏はプリモシュ・ログリッチの代わりにディラン・ファンバーレが出場したが、それ以外は同じ選考だった。
その選考に私が口を出したかどうか?というより、それについて話しただけだ。でも正直に言うと、このチームに “ノー “と言える選手はいない。チームが提案してくるのはいつもいいことだ。いずれにせよ、最終的にはチームマネジメントが決めることだ。
ネイサンとウウトがいなくなるのはとても寂しい。ワウトは世界最高のライダーの一人だ。でも、ワウトはウウトで、チャンスも必要なんだ。我々はそれを尊重しなければならない。
ヴィスマにはいいライダーがたくさんいる。新しいセレクションが前2シーズンとまったく同じことができるとは言わない。しかし、このセレクションでさえ、違いを生み出し、超、超良い仕事をすることができる。
ツールではまた強くなるだろう。それにとても満足している。また、1年間でツールグループと過ごす時間は長い。それが良い結束力を生むんだ。
ここ3シーズン、タデイ・ポガチャルはヴィンゲゴールの最大のライバルだった。今年はツールの前に、まずジロ・デ・イタリアに挑む。
だが、両ツールで好成績を収めたのは、過去20年で数人しかいない組み合わせだ。昨年はあなた自身がツール優勝とブエルタ・ア・エスパーニャでは2位でしたが。
フランスではベストの状態だった。だが、スペインではそうではなかった。2つのグランツールで同じレベルのレースができるかというと難しいと思う。でも、それはブエルタ中に体調を崩してしまったからで、そこで自分の本当のレベルを知ることができなかったんだ。
だから、その組み合わせが可能かどうかは何とも言えない。また、タデジがジロからどのように抜け出し、ツールでどれだけの力を発揮できるかにかかっている。多くのことが影響する。
私自身がそのコンビネーションを試す前に、ツール後のブエルタで同じレベルに達することが可能かどうかを知りたい。もしそのコンビネーションをやるなら、今年はそれが分かるかもしれない。
それを決めるのはツールが終わってからだ。その時に体調を崩さないようにする必要もある。だから、まずは自分のレベルが2度目のグランツールでどの程度問題なくできるのか、それを知る必要がある。タデジがどうするのか、それは見てみないとわからない。
それでは、あなたは将来ジロとツールのコンビを考えてますか?
それはやってみたいことだ。でも、そのためにはまずツール-ブエルタのコンビネーションを成功させなければならない。そうでなければ、ジロとツールのコンビは絶対にやらないと思う。
セップ・クスのように、1年で3つのグランツールをできるようになるるか?
本来のプランがジロ-ツールで、その両方に勝たせてもらえるのなら、ブエルタにも挑戦すべきだと思う(笑)。
ツールの代わりにジロをやるなんて、想像もできない。ツールで2、3回連続優勝できなかったら、また違う考え方になるかもね。でも、ディフェンディング・チャンピオンとして、またツールを目指すよ。
2人ではなく4人で戦う
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この3年間は主にポガチャルと戦ってきたが、来夏はログリッチとレムコ・エヴェネプールが加わる。
ヴィンスマ|リース・ア・バイクの “新しい “ツアーセレクションも加わり、勢力図は一変する。特にUAEエミレーツは、今や倒すべきチームである。
彼らは確かに超強力なチームを結成した。あのチームは….ちなみに過去2年同様、僕らの最大の敵だ。だから、それは変わらないだろう。でも、彼らを考慮に入れなければならない。
とても良いチームメイトだったのが、突然最大のライバルになったプリモシュも同様だ。そしてレムコ・エヴェネプールもまた、とてもとても強いだろう。
ツールはとても楽しいものになると思う。いずれにせよ、非常に楽しみだ。挑戦者が3人いることで、勝利へのチャレンジはさらに大きくなる。ツールの前に、すべてを分析して、超良いプランを立てる。チームマネジメントは間違いなくそれを成功させるだろう。
戦術的には、ツールではおそらくコースが変わるだろう。でも、誰のアタックに対応するのか、しないのかを言うのは早すぎる。まだ見解を持っていないし、状況にもよる。
次のツールのメインステージのひとつが、トロワ周辺の第9ステージだ。そこでは未舗装路がコースに含まれてますね。
2022年のような石畳ステージのようなものだ。そのためにしっかり準備しなければならない。その日、無事にゴールするにはチーム全員の力が必要だし、運も必要だ。
ストラーデビアンケやトロ・ブロ・レオンのようなレースも候補に挙がっているが、現時点では選ばない。ワウトはツールには出られないかもしれないが、クリストフ・ラポルトはグラベルでは彼に匹敵するかもしれない。
ワウト・ファンアールトのように、彼は超テクニカルだ。彼はトレーニングで多くのことを教えてくれる。
将来的にワンデイクラシックにも挑戦するつもりですか?
ツール・ド・ロンバルディアやリエージュ~バストーニュ~リエージュで優勝を争うのも楽しいだろう。でも、僕にとってツールは今でも自転車界最大のレースなんだ。
それがシーズン中の最大の目標だ。改善すべき点もたくさんある。昨年のツールではタイムトライアルで自分でも驚いたが、全般的にはまだ課題がある。
バイクに関しては、重量の面で少し改善したし、僕自身はもう少し爆発力を高めたいと思っている。ただ、長い登りでは少しパワーが落ちるから、そのバランスは微妙だね。でも、それに関してはトレーナーを100%信頼している。
ヨナス・ヴィンゲゴーは、ツール制覇ができない場合に限り、ツール意外のグランドツアーに挑戦となりそうだ。特にダブルに挑戦なんて、さらに先の話となるかもしれない。
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