Bahrain Victoriousのベテランライダー、ハインリッヒ・ハウッスラーが37歳でバイクをフックにかけることになった。
今シーズン、まだレース出場がなかったが、4月7日付けで引退となっている。
その理由だけど、心臓の問題があったためだ。
チームに残留
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18年のレース活動から、ハインリッヒ・ハウッスラーは、スポーツディレクターに転身することになった。
問題が発覚したのは、2022年12月に行われた定期的な年次UCI心臓スクリーニングの結果、ハインリッヒ・ハウッスラーのスクリーニングが以前のスクリーニングから変化していることに気づいたことによる。
これを受けて、ドイツとイタリアの専門医による心臓学的な調査を受けた結果、エリートレベルのスポーツに参加し続けることに伴うリスクは、メリットよりも大きいと判断された。
これは仕方のないことだ。
ハインリッヒ・ハウッスラーは、自身のキャリアを振り返り、次のように語る。
「2005年にキャリアをスタートし、プロになって18年、現在39歳。6歳から自転車を始め、14歳の時にプロのサイクリストになるという夢を持ってドイツに移住した。
このスポーツは私を成長させ、超熱中させたもので、私のライフスタイルとなり、思い出や出会った人々、見た場所など、永遠に私の中に生き続けるだろう。
今振り返ると、喜びの涙とともに、やめなければならない寂しさもあるが、私は幸せだし、この年齢でこの4~5年間、このスポーツから最大限のものを得て、その経験を少年たちに伝えることができたと思う。
だから、やめるときは、すべてを出し切ったと言えるし、人生の次のステージに進むことができる。
私はこのスポーツにとどまりたいし、スポーツディレクターになりたいと思っている。趣味を仕事にできたのは幸運なことだ。サイクリングで達成したことを振り返り、満足できることはたくさんある。
今は、新しい世代を助け、特にクラシックやリードアウトで自分の経験を共有することに次の章を期待している。計画が功を奏し、選手たちが大きな勝利を収めるのを手助けできたとき、これ以上の喜びはないでしょう。
ソンニ・コルブレッリがルーベで優勝したときは、私にとって最も誇らしい瞬間のひとつだった。あの日のことを考えると、涙をこらえるのが大変で、あの経験はライダーたちの結束を強めることになるでしょう。
そして、その経験がライダーたちの結束力を高めているのだと思うと、涙が止まらない。自分のために働いてくれる仲間がいて、リーダーのために機会を犠牲にして、勝利を祝う。
そして、自分のキャリアにおける素晴らしい思い出を振り返り、家族と過ごす時間を増やすことができた。次のステップに進み、スポーツディレクターとして転身できることをうれしく思う。」
プロキャリア22勝
ハインリッヒ・ハウッスラーは、2004年T-Mobile Teamからスタート。これから考えるとプロ生活20年のはず。
2009年にはロンド・ファン・フラーンデレンで2位。2009年のミラノ~サンレモでも2位。クラシックハンターとして活躍した。
ツール・ド・フランスとブエルタ・エスパーニャのグランツール2ステージ優勝を含む22勝を挙げ、2015オーストラリア国内選手権でも優勝している。
2019年には35歳でシクロクロスにもチャレンジ。
2021年にはUCI世界選手権シクロクロスにも初めて参加している。
最後のレースは、2022世界選手権ロードレースで67位でゴールてしている。
プロレースからは引退だが、これからもレースにスポーツディレクターとして参加する。
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