absoluteBLACKから3年の歳月をかけて開発されたディスク ブレーキ パッドGRAPHENpadsが発売された。
absoluteBLACKからは、高性能なチェーンワックスやビックブリーなど意欲的な製品が次々と市場に投入されている。
今回のGRAPHENpadsのディスクブレーキパットには、グラフェンコーティングとフィン付きバックプレートとグラフェン注入パッドコンパウンドを使用して、熱を減らし、ブレーキフェードを防いでいる。
長時間の下り坂でも冷却性能を維持することで、ブレーキ性能が最大35%向上するという。
GRAPHENpads
600 秒 (10 分)のテストでは、独自のマシンを使用して、ブレーキレバーに10Nの一定の力を加え、傾斜角度12度で、ロードバイクの長い下り坂のシミュレーションを実行。
速度は 25km/hで、長時間のブレーキング時やブレーキがフェードしたときに、ブレーキシステムと摩擦材がどのように動作するかを測定している。
簡単に言えば、100kgのライダーとバイクがゆっくりとブレーキをかける下降をシミュレートしている。これは、経験の浅いライダーが下るときの典型的な行動だ。
テストは比較として3種類
- Shimano K-Type L03A (Dura-Ace)
- Swissstop Disc 34 RS
- Kogel R9100 BIA
上記は実験が終わったあとのディスクパットの表面温度を可視化したもの。
画像の濃い紫色は約27 ºCの温度を表し、白は 400 ºC以上を表している。GRAPHENpadsは10分間のテストの後も温度が低いことがわかる。
下の二つのパットは300秒と200秒で温度が400℃近くなっていることがわかる。
温度が低いということは、熱がパットやキャリパーにも伝わりにくいということだ。これにより、ブレーキ性能はあがり、耐久性もアップすることになる。
公式サイトには、詳細な技術データが掲載されているので興味のある方はじっくりと見てみると良いだろう。
ディスクブレーキが下降で熱を持ち、プレートの変形などの問題があると言われているけど、この特許取得済みのGRAPHENpadsならば、問題も減ると考えられる。
【追記】
動画ではブレーキローターの温度が下がってないように見えると指摘がありました。この温度については、技術情報では触れられていないですね。
absoluteBLACK GRAPHENpadsブレーキ パッドは、5つのバージョンで提供される。
- ディスク 34 – Shimano Dura-Ace 用 $62.99(約9千円)
- ディスク 35 – SRAM eTap AXS 用 $62.99(約9千円)
- ディスク 27 – Shimano XTR 用 $49.99(約7千円)
- ディスク 31 – SRAM G2 用 $49.99(約7千円)
- ディスク 15 – Shimano Deore 用 ($37.99約5千円)
コメント
動画を拝見しましたが、色的に見てブレーキローターの温度が下がっておりません。
ブレーキの温度を語る時に、ブレーキの専門家はローターの温度のことを言います。
これはつまり、クーリングフィン効果で「パッドの裏板だけが冷えているように見せる」フェイクです。
たかだか400度程度でダメになるブレーキは自動車にはありません、むしろ大げさなギミックで引きずりや重量増、振動特性の面で副次的なデメリットが大きいように思います。
なるほど~。問題はブレーキローターの温度と言う訳ですね。値段もシマノと比べると割高。フィンの効果は同じということですね。
私は完全にフェイクにだまされていたようです。また、教えて下さい<(_ _)>