今年のツール・ド・フランスで2連覇を狙う、ゲラント・トーマスがティレーノ〜アドリアティコ第4ステージでリタイヤ。
ジャンニ・モスコンも第2ステージでリタイヤしています。
彼らに何があったのでしょうか?
ゲラント・トーマスは第4ステージ133キロ地点でリタイヤ
昨年のティレーノ〜アドリアティコでは、途中まで総合リーダーとしてレースを進めていた。
クイーンステージでのチェーントラブルにより、遅れてしまった。そのためにチームメイトのミハウ・クフィアトコフスキの総合優勝のためにアシストにまわったのだ。
そのために2018年のティレーノ〜アドリアティコでは総合3位という結果となっている。
2017年には、ティレーノ〜アドリアティコに初出場。その時には総合5位で終わっている。だが、初日のチームタイムトライヤルでトラブルに巻き込まれたのだ。それがなければもっと上位に食い込んでいたはず。
つまり、これまでもトーマスがティレーノ〜アドリアティコで総合優勝をしても何も不思議はなかったのだ。
実は、トーマスは数日前から胃腸の不調に見舞われていた模様。
昨日、レースの後にインタビューされていた時にも調子は良くなかった模様。
インタビューの内容はこちら
第4ステージスタートのフォリーニョではリラックスしていたようだが、追い風の影響でステージはFossombroneへのライドはとても速かった。スタートして最初の2時間でAV45.7km/h。
トーマスはルマルシェの丘の急坂でゆっくりと走り、道の脇で止まった。それからチームスカイのレースカーの前部座席に座った。スタートから133キロ地点でのことです。
チームスカイは、彼が胃腸の問題に苦しんでいたことを確認。
「実はこの2、3日、胃腸の調子が悪かったんだ。スタートしたら大丈夫だろうと思っていたけど、やっぱりだめだったね。
走っても何の恩恵も得られないだろうから、休むことにしたよ。家に帰ってゆっくりして、来週にはトレーニングに戻りたいね」
とトーマスは語った。
彼の今後の予定は、高地トレーニングを積んだあとに、バスク1周のステージレース。
その後、ツール・ド・ロマンディと続きます。ジロ・デ・イタリアに出場するという噂もありましたが、ツール・ド・フランスに集中して2連覇を目指すことに。
続いて、ジャンニ・モスコンのリタイヤのニュースです。彼には何が??
ジャンニ・モスコン
ジャンニ・モスコンと言えば、レース意外での言動とか、昨年のツール・ド・フランス第15ステージでは、スタート直後にジェスベール(フォルトゥネオ・サムシック)の頭にパンチ。
レース中にどついて、相手を倒したりとか^^;
ただ、その走りは圧巻で昨年の世界選手権でもイタリアのエースとして5位フィニッシュ。
タイムトライヤルでは国内チャンピオン。クラシックも強く、山岳でのアシストもこなす。
2017年のブエルタ・ア・エスパーニャ第5ステージの山頂ゴールでのシーン。総合優勝候補であったロマン・バルデ、ヴィンチェンツォ・ニーバリやファビオ・アルなどが次々と脱落していく中、マイヨ・ロホのフルームを最後まで牽引したのがモスコンだった。
ラスト600mまでモスコンが引き続けたのだ。この牽引にはフルームも、感謝をするほど。
モスコンの不調
チームスカイのスポーツディレクターのマッティオ・トサットはイタリアの新聞La Gazzetta Dello Sportに次のように語った
「残念ながら、UAEツアーでのクラッシュの後、彼はうまく回復しませんでした。足がいつもこわばっていると感じていて、ペダリングしている間足が緩むことはないと言います。我々はすべての検査をしましたが、原因は良くわからない。
影響はStrade Biancheでも出ていた。ティレーノ〜アドリアティコのチームタイムトライアルでも、いつものGianniではないことがわかりました」
モスコンは、片手でハンドルバーを握り、かなりスピードが出ていた状態で落車。
ペダリングに影響が出ているというのは気になる所です。
モスコンは、ミラノサンレモからフランダースツアー、そしてパリ~ルーベまで、春のクラシックレースに出場の予定。
彼のグランドツアーカレンダーはエガン・ベルナルのアシストのために、ジロ・デ・イタリアに出場します。
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