ニキ・テルプストラは、今シーズンDeceuninck-Quick StepからDirect Energieに移籍。
常勝チームからプロコンチネンタルチームへの移籍ですが、これでテルプストラはクラシックのエースとしてチームを動かすことになる。
ニキ・テルプストラはDirect Energieのチームに満足していると言っているが、チームメイトのダミアン・ゴダンは、彼がチームに新たな命を吹き込んだと言っています。
変わりつつあるDirect Energie。どう変わっているのか見てみましょう。
ニキ・テルプストラ
2007年にチーム・ミルラムからプロキャリアをスタートしたニキ・テルプストラ。
2014年にクイックステップに移籍。2014年にはパリ~ルーベを独走して勝利。
2018年昨シーズンの活躍はめざましく、ル・サミン優勝、ワールドツアーに昇格したE3ハレルベークでも勝利、そしてついにロンド・ファン・フラーンデレンも勝利した。
クラシックレースのなかでもモニュメントと呼ばれる5つのレースのうちの2つを制したことに。
ワンデイレースのクラシックの中でも記念碑的(The Monuments)なレースという意味あいもこめられていており古い歴史を持っている。それぞれに異名がつけられている。
- ミラノ〜サンレモ 「プリマヴェーラ(春)」
- ロンド・ファン・フラーンデレン 「クラシックの王様」
- パリ〜ルーベ 「北の地獄」「クラシックの女王」
- リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ 「ラ・ドワイエンヌ(最古参)」
- ジロ・ディ・ロンバルディア 「落ち葉のクラシック」
これは誰もがエースとなることが出来るクイックステップの、強力なチームメイトがいたからというチームの体制もあっただろう。アタックをかけると、後ろでチームメイトが抑えてくれる。
アタックが失敗しても、誰かがいってくれる。だから思い切ったアタックも出来る。
くわえて、ニキ・テルプストラのレースを読む力と石畳をうまく走るスキルが最後に独走出来る力を残すことが出来るのだ。
彼を適切にサポートすることができるかどうかについて多くの人が疑問を投げかけるが、今度はニキ・テルプストラがリーダーのチームだ。
リーダーとしてチームをコントロールする必要があり、このために彼は努力をしている。
これまで、クラシックレースのリーダーであったダミアン・ゴダンは
我々はすでに世界で最大のクラシックレースを勝ち取ったフランダースチャンピオンのリーダーがいるんだ。
ニキでクラシックを戦うことは、チームに特別な何かを与えるくれると思うよ。
WorldTourチームとProfessional Continentalではレベルが違うかもしれませんが、ダミアン・ゴダンはテルプストラがチームにアイデアをもたらし、チームのレベルを高めるはずだという明確な未来を描いているのです。
機材のアドバイス
これまで、クイックステップではスペシャライズドに乗っていたニキ・テルプストラ。
当然バイクが変わるのだから、次のバイクは気になる所。バイクスポンサーであるWilier Triestinaにアドバイスし機材面での彼の思いを伝えています。
Wilier本社を訪れて新しい材料をチェックし、イノベーションラボで開発について協議。
適切な環境でそれをすべてテストするためにフランダースでレースする前に再度打ち合わせを要求。
彼はまた、クラシック期間の間、QuickStepが使い続けていた新しいホテルにチームを予約しました。環境から変えていくつもりですね。
ニキは新しいリーダーだ。彼は本当にチームを改善したいと思っているのさ。我々はレースに勝って、大きなチームとしてこれらからのクラシックで戦っていくんだ。彼が来てすでに、わずか数ヶ月で彼はチームに多くをもたらしたね。
彼はすべてのことに細心の注意を払っている。彼は常に最善を望んでおり、常に解決策を探している。自転車、備品、栄養、ホテルの条件などすべて。正直なところ、それは素晴らしいと思うよ。
レース自体に関しては
彼は若いライダーに沢山アドバイスを与えているよ。彼はいつも私たち全員に何か提供するものを持っている。私はオマーンでいくつかの誤りをしたんだ。
彼はスプリンターではないから列車はいらないんだ。でも、彼はステージの後に冷静に私に言ったのさ。彼がどう動いて欲しかったか説明してくれたんだ。私たちがベルギーに行くとき、すべてがカチッという音を立てるように、お互いに慣れることが重要だね。
テルプストラとしては、言わなくてもチームの皆が臨機応変に動けるようになって欲しいんでしょうね。
フランス語とフレンドリー
コミュニケーションのレベルは、ニキ・テルプストラの新しいチームメイトの多くを驚かせました。 彼は11月以前はフランス語をほとんど知らなかった。教室や車の中で学んでおり、彼の新しい環境に入るためのあらゆる努力をしたのだ。
私たちはフランス語でコミュニケーションをとります。彼はフランス語で話すことができないとき英語でいくつかのことを言います。しかし彼は本当に上達が速い!
とダミアン・ゴダンは言った。
私たちは本当にタイトなグループになりつつあるね。彼は私たちの部屋にやって来て、色々と話すんだ。彼は本当にフレンドリーだよ。
オマーンでの彼はよかったね。各ステージの後によくやったとメンバーに言ってくれるんだ。それはとってもいいことだよ。
ダミアン・ゴダンは、今週末から春にかけてテルプストラの重要なアシストの一人となるでしょう。 彼とアドリアン・プティは、かつてはチームの2人のリーダーだった。
これからはLotto Soudalから移籍してきたピム・リヒハルトと一緒に、可能な限りレースの最後の最後までテルプストラのアシストを務めることが勝利の条件となる。
私の夢は、常にこれらのクラシックで主導的な役割を果たすことでした。
今、ニキと共に、私は大きなクラシックを勝ち取ることを夢見ています。彼が勝つならば、私は彼の勝利を助けるためにそこにいることを望みます。
とガウディン氏は言います。
1月にはラ・トロピカーレ・アミッサ・ボンゴでボニファツィオがステージ3勝+総合優勝と活躍しており、チームとして大きな存在感を示してくれそうだ。
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